大久保 智紗

臨床心理学研究科 臨床心理学専攻(専門職学位課程)講師
Last Updated :2025/11/22

■研究者基本情報

学位

  • 博士(心理学), 筑波大学, 2014年03月

研究キーワード

  • 感情体験
  • 感情プライミング

研究分野

  • 人文・社会, 臨床心理学
  • 人文・社会, 実験心理学

■経歴

経歴

  • 2016年04月 - 現在
    帝京平成大学, 大学院 臨床心理学研究科, 講師
  • 2012年04月 - 2016年03月
    筑波大学, 学生生活支援室, 助教

■研究活動情報

受賞

  • 2018年08月
    日本感情心理学会, 感情心理学研究優秀論文賞
    青年におけるBPD症状の重症度を捉えるJapanese version of Quick Evaluation of Severity over Time(QuEST-J)の開発と信頼性・妥当性の検討
    伊里綾子, 藤里紘子, 山田圭介, 大久保智紗, 宮前光宏, 寺島瞳

論文

書籍等出版物

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 境界性パーソナリティ障害と併存疾患治療の新たな展開:STEPPSの実施と普及
    基盤研究(B)
    東京経済大学
    2024年04月01日 - 2029年03月31日
  • 境界性パーソナリティ障害に対する認知行動的グループ療法の効果研究
    基盤研究(C)
    2019年04月01日 - 2025年03月31日
    本研究は,医療現場において境界性パーソナリティ患者(以下BPD患者)を対象に「感情を予測する力と問題解決力のためのシステムズトレーニング(以下STEPPS)」を実施し,その効果を検証することを目的としていた。しかし,COVID-19の感染状況等を鑑みて,境界性パーソナリティ傾向を有すると考えられる大学生に対象を変更して,ランダム化比較試験を用いてSTEPPSの有効性を検証することとした。
    2023年度は,昨年度に引き続き,青年におけるBPD症状の重症度を捉えるQuEST-Jを用いて,研究参加者をリクルートした。過去に大学生対象に行った調査における得点の中央値以上の者で,STEPPSの参加に同意した13名をランダムに介入群6名,待機群7名に割り付けた。介入群に対して半年間にわたって,1回2時間,全20回のSTEPPSを実施した。実施にあたっては,UMIN-CTRに登録した(UMIN0000492605)。評価尺度等は昨年度と同様である。
    この結果,2022年度分と合わせて,現在24名(介入群12名,待機群12名)が参加登録済みとなった。しかし,目標参加者数52名には達しなかったため,2024年度まで期間を延長することとした。また,待機後の待機群で,参加を希望する者にZOOMによるSTEPPSを実施した。この結果を用いて,対面とZOOMで効果に違いが生じるかについても,並行して検討する予定である。
    さらに,精神療法「グループで日常臨床を変える」(増刊第10号)に,STEPPSに関する紹介論文を寄稿した。また,日本心理学会でSTEPPSに関するチュートリアルワークショップを実施し,The International Society for the Study of Personality Disorders (ISSPD)では,QuEST-Jで測定したBPD症状とその他のうつ症状等との関連について,ポスター発表を行った。
  • 感情のコントロールに困難を抱えた若者に対する認知行動的グループ療法の効果研究
    基盤研究(C)
    和洋女子大学
    2015年04月01日 - 2018年03月31日
    本研究は,感情のコントロールに困難を抱えた若者に対してSTEPPSを実施し,その効果を検証することを目的としていた。研究1では,BPD症状を測定する尺度であるQuEST-Jを開発し,その信頼性・妥当性が確認された。研究2では,感情のコントロールが苦手な大学生16名を対象にSTEPPSの効果を検証した結果,BPD症状全般,BPD症状の中でも特に思考と感情に関わる部分が介入前と介入後で改善していた。また,BPD症状全般では,終了3か月後も効果が維持されていた。よって,大学生においてSTEPPSが実施可能であり,有効である可能性が示された。
  • 不快情動体験生起に関する心理学的メカニズムの検討
    研究活動スタート支援
    筑波大学
    2012年08月31日 - 2014年03月31日
    適切な対処行動の選択に関わる不快情動は、不快情動刺激を意識的に知覚せずとも扁桃体を介して生じるが (皮質下経路)、意識的に知覚し処理の精緻化をすることが体験おいて必要である (皮質経路) と示唆されている。本研究から、てんかん発作治療を目的に扁桃体を含む右側側頭葉切除術を受けた患者において、皮質下経路および皮質経路ともに不快情動喚起刺激による影響が認められにくく、情動処理や情動体験へのさらなる検討が重要であると考えられた。また、意識的な知覚を伴う情報処理の精緻化は、不快情動体験に直接的な影響があるとは確認されなかったものの、その後の情報の記銘 (記憶の生成) には関わることが示された。

社会貢献活動

  • としまコミュニティ大学心理学ゼミ               
    講師
    豊島区 文化スポーツ部 生涯学習・スポーツ課, 2025年11月14日

■大学教育・資格等情報

主な担当授業科目名

  • 家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践

資格、免許

  • 公認心理師
  • 2011年04月01日
    臨床心理士