永井 知代子

健康メディカル学部 言語聴覚学科教授
健康科学研究科 健康科学専攻教授
健康科学研究科 言語聴覚学専攻教授
Last Updated :2025/10/07

■研究者基本情報

学位

  • 医学博士, 東京大学

研究キーワード

  • 神経心理学

研究分野

  • ライフサイエンス, 神経内科学
  • ライフサイエンス, 神経科学一般

■経歴

経歴

  • 2006年04月 - 2010年03月
    科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業 浅田共創知能システムプロジェクト研究員(2006.4-2010.3)

学歴

  • 1999年, 東京大学, 医学研究科, 脳神経医学
  • 1991年, 山形大学, 医学部

委員歴

  • 評議員, 日本高次脳機能障害学会
  • 評議員, 日本神経心理学会
  • 日本高次脳機能障害学会評議員
  • 日本神経心理学会評議員

■研究活動情報

受賞

  • 2003年
    日本高次脳機能障害学会「第6回長谷川賞」
    日本国

MISC

  • 頭頂連合野の機能と障害.C-2 言語・ワーキングメモリーの障害 ①失語               
    永井知代子
    Clinical Neuroscience, 2009年
  • Williams症候群の認知神経心理学 -描画発達とコミュニケーション-               
    永井知代子
    神経心理学, 2008年
  • Williams症候群から学ぶもの               
    永井知代子
    東京女子医大学会雑誌, 2008年
  • 顔認知の脳内機構               
    永井知代子
    BRAIN and Nerve, 2007年
  • 文法の脳機構               
    永井知代子
    臨床神経学, 2006年
  • 模倣の発達               
    永井知代子
    Brain Medical, 2006年
  • 神経学的にみた模倣と構成機能
    永井知代子
    神経心理学, 2006年
  • “分化型ジャルゴン”の転帰と病巣
    永井知代子; 武田貴裕; 吉澤浩志; ほか
    脳と神経, 2005年
    医学書院
  • イメージ操作と神経心理学
    永井知代子
    認知神経科学, 2004年
    心的イメージの研究は、fMRI研究を中心として近年さかんになってきており、神経心理学的な症状のメカニズムを探る上でも重要な知見である。本稿ではKosslynの理論を中心に、臨床例の検討を紹介した。イメージ研究は1970年代のイメージ論争を経て飛躍的に進歩したが、イメージ派の1人Kosslynによると、イメージが形成される過程には(1) 長期記憶貯蔵庫から視覚バッファヘイメージを作り出す産生プロセス(2) 視覚バッファ内での活性化パターンを組織化された知覚に変換し部分やイメージ間の関係を同定する点検プロセス(3) イメージを回転したり平行移動したりする変換プロセス、がある。近年ではそれぞれのイメージ操作に関わる脳部位に関しても詳細に調べられてる。Farahはイメージ障害文献例をこの理論の修正モデルに基づいて課題分析し、産生プロセスの障害は左半球後方病巣と関係が深いことを明らかにした。またこの研究ではイメージ障害として記載されたもの以外に視覚失認や相貌失認などが含まれており、神経心理学的症状もイメージ障害の視点から検討可能なことが示されている。我々の経験した症例も、Gerstmann症候群の四徴の共通基盤がイメージ操作の障害にあることを示唆するものであった。本稿で紹介した症候以外にも、イメージ障害という観点から捉えなおしてみると新たな認知体系の見えてくる神経心理症状があるかもしれない。, 認知神経科学会
  • 舞踏運動とバリズム
    永井知代子
    日本内科学会雑誌, 2004年
    糖尿病性舞踏病は,近年注目されている糖尿病性神経障害である.高齢者に突然発症する舞踏運動/バリズムで,頭部MRI上被殼を中心とする大脳基底核にT1強調画像で高信号を呈する.血糖コントロールとハロペリドールなどにより不随意運動は改善し,予後は良好である.発症機序は明らかではないが,大脳基底核の虚血・点状出血・代謝異常などが考えられている.これを契機に糖尿病がみつかる場合もあり,神経合併症として重要である., The Japanese Society of Internal Medicine
  • Williams症候群の神経心理学               
    永井知代子
    神経心理学, 2004年
  • 発達認知神経科学
    永井知代子
    高次脳機能障害研究, 2004年
    発達認知神経科学とは,脳の成長と心的プロセスの発達の関係を探る学問である。神経心理学の場合,発達という変化に注目して認知機能の異常を調べるという側面からこの分野にかかわっているが,モジュールの生得性を前提としている。Williams症候群は第7染色体11.23領域の半接合体欠失による隣接遺伝子症候群であり,神経心理学的には言語が良好で視空間認知は不良という解離のみられるのが特徴で,特定の遺伝子がこの認知パターン形成にかかわると考えられ研究されている。しかし近年の研究からは,単純な「解離」ではなく,また単一の遺伝子が特定の認知機能と直接には結びつかないことも示されている。モジュールの考え方には生得主義以外にも構成主義や神経構成主義があり,その立場によって得られたデータの解釈も異なってくる。発達認知神経科学で得られた知見からモジュールをとらえなおすことで,一般の神経心理学における問題を明らかにする糸口がみつかるかもしれない。, 日本高次脳機能障害学会
  • Williams症候群               
    永井知代子
    Clinical Neuroscience, 2003年
  • 緩徐進行性失語の書字障害               
    永井知代子; 岩田 誠
    臨床神経学, 2003年
  • Williams症候群の視知覚障害
    永井知代子; 岩田誠
    神経研究の進歩, 2002年
  • 相貌認知の特殊性と生得性
    永井知代子
    失語症研究, 2001年
  • Williams症候群の視覚認知障害 -なぜトレースできて模写できないのか-
    永井知代子; 岩田 誠; 松岡瑠美子; ほか
    神経心理学, 2001年
  • 心的イメージの操作障害としてとらえたGerstmann症候群
    永井知代子; 岩田 誠
    失語症研究, 2001年
  • 一側性反復性腓腹筋痛を呈し,静脈還流障害による筋の浮腫をみとめた症例               
    永井知代子; 大矢 寧; 中村浩一郎; ほか
    臨床神経学, 2000年
  • 相貌弁別力の定量的評価-新しい相貌認知検査作成の試み-
    永井知代子; 岩田 誠
    神経研究の進歩, 2000年
    医学書院
  • 記憶の脳科学               
    永井知代子; 岩田 誠
    心療内科, 1998年
  • 短期記憶と近時記憶はどう違うのですか?               
    永井知代子
    臨床医, 1998年
  • 緩徐進行性失行の一例
    永井知代子; 原由紀子; 岩田 誠
    失語症研究, 1997年
  • 失語               
    永井知代子; 岩田 誠
    Clinical Neuroscience, 1997年
  • 緩徐進行性失語症               
    永井知代子; 岩田 誠
    内科, 1996年
  • 側頭葉と言語               
    永井知代子; 岩田 誠
    Clinical Neuroscience, 1996年
  • Isolated speech area syndrome               
    永井知代子; 岩田 誠
    Clinical Neuroscience, 1996年
  • 記憶の構造               
    永井知代子; 岩田 誠
    Brain Medical, 1995年
  • Slowly progressive aphasia               
    永井知代子
    臨床医, 1995年
  • 長期中心静脈栄養下で高度の貧血および白血球減少を呈した筋萎縮性側索硬化症の一例
    永井知代子; 加藤丈夫; 川並 透,ほか
    山形医学, 1994年
    山形大学

書籍等出版物

  • 発話障害へのアプローチ -診療の基礎と実際               
    永井 知代子, 分担執筆, 発語失行
    インテルナ出版, 2015年10月
  • 言語脳アトラス -高次脳機能を学ぶ人のために               
    永井 知代子, 単訳
    インテルナ出版, 2015年09月
  • 精神・心理機能評価ハンドブック               
    永井 知代子, 分担執筆, 立方体模写検査
    中山書店, 2015年06月
  • 気になるコミュニケーション障害の診かた               
    永井 知代子, 分担執筆, 1-1. 失語症.医学的知識の整理,3-1. 右半球損傷・前頭葉損傷にみられるコミュニケーション障害.医学的知識の整理
    医歯薬出版株式会社, 2015年05月
  • 症例で学ぶ高次脳機能障害 -病巣部位からのアプローチ               
    永井 知代子, 分担執筆, Case 2,22,34
    中外医学社, 2014年09月
  • Q&Aでひも解く高次脳機能障害               
    永井 知代子, 共著, Q2原因疾患にはどのようなものが多いですか?ほか19編
    医歯薬出版株式会社, 2013年04月
  • 高次脳機能障害Q&A 基礎編               
    永井 知代子, 共著, トピックスQ52 Williams症候群について教えてください
    新興医学出版社, 2011年10月
  • 発達と脳 -コミュニケーション・スキルの獲得過程               
    永井 知代子, 共著, 妖精のような人々 -ウィリアムズ症候群の言語・音楽・人間関係
    医学書院, 2010年04月
  • 22q11.2欠失症候群ガイドブック               
    永井 知代子, 共著, 視空間認知
    中山書店, 2010年04月
  • ウィリアムズ症候群ガイドブック               
    永井 知代子, 共著, 視空間認知
    中山書店, 2010年04月
  • 物体・画像・色彩の失認(失語症セラピーと認知リハビリテーション)               
    分担執筆, III.リハビリテーション各論 2.物体・画像・色彩の失認
    永井書店, 2008年
  • 神経心理学事典               
    永井 知代子, 共訳
    医学書院, 2007年05月
  • Primary Progressive Aphasiaにおける書字障害(神経文字学)               
    医学書院, 2007年
  • Williams症候群の発達認知神経心理学(発達期言語コミュニケーション障害の新しい視点と介入理論               
    医学書院, 2007年
  • 失読,失書(言語聴覚士のための基礎知識 臨床神経学・高次脳機能障害学)               
    医学書院, 2006年
  • 視覚失認/遺伝子疾患と高次脳機能(高次脳機能障害のリハビリテーション Ver.2)               
    医歯薬出版, 2004年
  • A novel test for the investigation of prosopagnosia. In:Cognition and Emotion in the Brain,International Congress Series 1250               
    Elsevier, 2003年
  • Williams症候群 (Annual Review 神経 2002)               
    中外医学社, 2002年
  • 脳の高次機能               
    永井 知代子, 共著, IV. 情動と思考のメカニズム 5. 視覚情報の受容と表出
    朝倉書店, 2001年04月
  • 一過性全健忘(記憶とその障害の最前線)               
    メジカルビュー社, 1998年

所属学協会

  • Society for Neuroscinece               
  • 日本内科学会               
  • 日本ヒト脳機能マッピング学会               
  • 日本認知心理学会               
  • 日本神経学会               
  • 日本高次脳機能障害学会               
  • 日本神経心理学会               

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 発達と変性,視空間認知とコミュニケーション               

■大学教育・資格等情報

主な担当授業科目名

  • 臨床神経学

資格、免許

  • 1991年05月01日
    医師
  • 1995年07月01日
    神経内科専門医
  • 2004年04月01日
    内科認定医