永井 知代子
| 健康メディカル学部 言語聴覚学科 | 教授 |
| 健康科学研究科 健康科学専攻 | 教授 |
| 健康科学研究科 言語聴覚学専攻 | 教授 |
Last Updated :2025/10/07
■研究者基本情報
■経歴
■研究活動情報
MISC
- 頭頂連合野の機能と障害.C-2 言語・ワーキングメモリーの障害 ①失語
永井知代子
Clinical Neuroscience, 2009年 - Williams症候群の認知神経心理学 -描画発達とコミュニケーション-
永井知代子
神経心理学, 2008年 - Williams症候群から学ぶもの
永井知代子
東京女子医大学会雑誌, 2008年 - 顔認知の脳内機構
永井知代子
BRAIN and Nerve, 2007年 - 文法の脳機構
永井知代子
臨床神経学, 2006年 - 模倣の発達
永井知代子
Brain Medical, 2006年 - イメージ操作と神経心理学
永井知代子
認知神経科学, 2004年
心的イメージの研究は、fMRI研究を中心として近年さかんになってきており、神経心理学的な症状のメカニズムを探る上でも重要な知見である。本稿ではKosslynの理論を中心に、臨床例の検討を紹介した。イメージ研究は1970年代のイメージ論争を経て飛躍的に進歩したが、イメージ派の1人Kosslynによると、イメージが形成される過程には(1) 長期記憶貯蔵庫から視覚バッファヘイメージを作り出す産生プロセス(2) 視覚バッファ内での活性化パターンを組織化された知覚に変換し部分やイメージ間の関係を同定する点検プロセス(3) イメージを回転したり平行移動したりする変換プロセス、がある。近年ではそれぞれのイメージ操作に関わる脳部位に関しても詳細に調べられてる。Farahはイメージ障害文献例をこの理論の修正モデルに基づいて課題分析し、産生プロセスの障害は左半球後方病巣と関係が深いことを明らかにした。またこの研究ではイメージ障害として記載されたもの以外に視覚失認や相貌失認などが含まれており、神経心理学的症状もイメージ障害の視点から検討可能なことが示されている。我々の経験した症例も、Gerstmann症候群の四徴の共通基盤がイメージ操作の障害にあることを示唆するものであった。本稿で紹介した症候以外にも、イメージ障害という観点から捉えなおしてみると新たな認知体系の見えてくる神経心理症状があるかもしれない。, 認知神経科学会 - Williams症候群の神経心理学
永井知代子
神経心理学, 2004年 - 発達認知神経科学
永井知代子
高次脳機能障害研究, 2004年
発達認知神経科学とは,脳の成長と心的プロセスの発達の関係を探る学問である。神経心理学の場合,発達という変化に注目して認知機能の異常を調べるという側面からこの分野にかかわっているが,モジュールの生得性を前提としている。Williams症候群は第7染色体11.23領域の半接合体欠失による隣接遺伝子症候群であり,神経心理学的には言語が良好で視空間認知は不良という解離のみられるのが特徴で,特定の遺伝子がこの認知パターン形成にかかわると考えられ研究されている。しかし近年の研究からは,単純な「解離」ではなく,また単一の遺伝子が特定の認知機能と直接には結びつかないことも示されている。モジュールの考え方には生得主義以外にも構成主義や神経構成主義があり,その立場によって得られたデータの解釈も異なってくる。発達認知神経科学で得られた知見からモジュールをとらえなおすことで,一般の神経心理学における問題を明らかにする糸口がみつかるかもしれない。, 日本高次脳機能障害学会 - Williams症候群
永井知代子
Clinical Neuroscience, 2003年 - 緩徐進行性失語の書字障害
永井知代子; 岩田 誠
臨床神経学, 2003年 - 一側性反復性腓腹筋痛を呈し,静脈還流障害による筋の浮腫をみとめた症例
永井知代子; 大矢 寧; 中村浩一郎; ほか
臨床神経学, 2000年 - 記憶の脳科学
永井知代子; 岩田 誠
心療内科, 1998年 - 短期記憶と近時記憶はどう違うのですか?
永井知代子
臨床医, 1998年 - 失語
永井知代子; 岩田 誠
Clinical Neuroscience, 1997年 - 緩徐進行性失語症
永井知代子; 岩田 誠
内科, 1996年 - 側頭葉と言語
永井知代子; 岩田 誠
Clinical Neuroscience, 1996年 - Isolated speech area syndrome
永井知代子; 岩田 誠
Clinical Neuroscience, 1996年 - 記憶の構造
永井知代子; 岩田 誠
Brain Medical, 1995年 - Slowly progressive aphasia
永井知代子
臨床医, 1995年
書籍等出版物
- 発話障害へのアプローチ -診療の基礎と実際
永井 知代子, 分担執筆, 発語失行
インテルナ出版, 2015年10月 - 言語脳アトラス -高次脳機能を学ぶ人のために
永井 知代子, 単訳
インテルナ出版, 2015年09月 - 精神・心理機能評価ハンドブック
永井 知代子, 分担執筆, 立方体模写検査
中山書店, 2015年06月 - 気になるコミュニケーション障害の診かた
永井 知代子, 分担執筆, 1-1. 失語症.医学的知識の整理,3-1. 右半球損傷・前頭葉損傷にみられるコミュニケーション障害.医学的知識の整理
医歯薬出版株式会社, 2015年05月 - 症例で学ぶ高次脳機能障害 -病巣部位からのアプローチ
永井 知代子, 分担執筆, Case 2,22,34
中外医学社, 2014年09月 - Q&Aでひも解く高次脳機能障害
永井 知代子, 共著, Q2原因疾患にはどのようなものが多いですか?ほか19編
医歯薬出版株式会社, 2013年04月 - 高次脳機能障害Q&A 基礎編
永井 知代子, 共著, トピックスQ52 Williams症候群について教えてください
新興医学出版社, 2011年10月 - 発達と脳 -コミュニケーション・スキルの獲得過程
永井 知代子, 共著, 妖精のような人々 -ウィリアムズ症候群の言語・音楽・人間関係
医学書院, 2010年04月 - 22q11.2欠失症候群ガイドブック
永井 知代子, 共著, 視空間認知
中山書店, 2010年04月 - ウィリアムズ症候群ガイドブック
永井 知代子, 共著, 視空間認知
中山書店, 2010年04月 - 物体・画像・色彩の失認(失語症セラピーと認知リハビリテーション)
分担執筆, III.リハビリテーション各論 2.物体・画像・色彩の失認
永井書店, 2008年 - 神経心理学事典
永井 知代子, 共訳
医学書院, 2007年05月 - Primary Progressive Aphasiaにおける書字障害(神経文字学)
医学書院, 2007年 - Williams症候群の発達認知神経心理学(発達期言語コミュニケーション障害の新しい視点と介入理論
医学書院, 2007年 - 失読,失書(言語聴覚士のための基礎知識 臨床神経学・高次脳機能障害学)
医学書院, 2006年 - 視覚失認/遺伝子疾患と高次脳機能(高次脳機能障害のリハビリテーション Ver.2)
医歯薬出版, 2004年 - A novel test for the investigation of prosopagnosia. In:Cognition and Emotion in the Brain,International Congress Series 1250
Elsevier, 2003年 - Williams症候群 (Annual Review 神経 2002)
中外医学社, 2002年 - 脳の高次機能
永井 知代子, 共著, IV. 情動と思考のメカニズム 5. 視覚情報の受容と表出
朝倉書店, 2001年04月 - 一過性全健忘(記憶とその障害の最前線)
メジカルビュー社, 1998年