阪井 康友
| 健康メディカル学部 理学療法学科 | 教授 |
| 健康科学研究科 健康科学専攻 | 教授 |
| 健康科学研究科 理学療法学専攻 | 教授 |
Last Updated :2025/10/07
■研究者基本情報
研究分野
■経歴
経歴
- 2011年04月
帝京平成大学 大学院 博士課程 理学療法分野, 教授 - 2011年04月
帝京平成大学 大学院 健康科学研究科 理学療法学専攻 修士課程, 教授 - 2011年04月
帝京平成大学 健康メディカル学部 理学療法学科, 教授 - 2007年04月 - 2011年03月
帝京平成大学 健康メディカル学部 理学療法学科, 准教授 - 2003年04月 - 2007年03月
茨城県立医療大学 保健医療学部 理学療法学科, 講師 - 1996年12月 - 2007年03月
茨城県立医療大学付属病院 リハビリテーション部, 理学療法士（臨床業務兼務） - 1995年04月 - 2003年03月
茨城県立医療大学 保健医療学部 理学療法学科, 助手 - 1994年01月 - 1995年03月
東京都リハビリテーション病院 リハビリテーション部, 主事（理学療法士） - 1987年04月 - 1993年12月
誠馨会 総泉病院 リハビリテーション科, 理学療法士
学歴
■研究活動情報
論文
- 脳血管障害片麻痺患者に対するロボット型短下肢装具のリハビリテーション介入効果の検討
川北 大; 飯田 修平; 内藤 秋光; 藤田 拓也; 小瀧 敬久; 佐藤 絵美; 岡田 雄大; 池田 喜久子; 玉利 光太郎; 阪井 康友
理学療法科学, 2023年02月
ラスト(シニア)オーサー - COVID-19感染拡大のため中止された見学実習に代わる学内代替実習に関する学生アンケートの調査結果について（第2報）—─ワールド・カフェ方式でのコミュニケーション演習の導入─
飯田 修平; 加藤 勝行; 徳田 良英; 窪川 徹; 阪井 康友; 吉本 真純
理学療法科学, 2023年
〔目的〕COVID-19感染拡大に伴い，見学実習に替えて2022年度1年次学生に実施した学内代替実習の教育効果を検証し，第1報として報告済みの2021年度の結果と比較した．〔対象と方法〕2022年度の理学療法学科1年生を対象とし，臨床実習指導者である外部講師と学内教員がそれぞれの指導分野で実施した．2021年度研究では実施しなかったワールド・カフェ方式でのコミュニケーション演習を新たに導入し，アンケートで学習達成度を調査し，2021年度の結果と比較した．〔結果〕7段階リッカートスケールの単純集計では，全ての項目で肯定的な回答が得られた．頻出語の集計では「コミュニケーション」の抽出回数が2022年度で多かった．〔結語〕コミュニケーション演習の導入にて学内代替実習はある程度の効果を収めた． - COVID-19感染拡大による学内代替実習に関するアンケート調査
飯田 修平; 加藤 勝行; 徳田 良英; 窪川 徹; 阪井 康友
理学療法科学, 2022年
〔目的〕新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い，学外での見学実習が不可能となったため，緊急措置として実施した学内の代替実習の教育効果を検証した．〔対象と方法〕理学療法学科1年生102名，臨床実習指導者の外部講師8名を対象に，主観的学習達成度と習得内容をアンケート調査した．〔結果〕情意領域，認知領域，技能領域での主観的学習達成度は，全て肯定的回答であった．得られた経験は，情意領域全般，幅広い分野の業務内容，動画を通した患者の接し方，症状，理学療法であった．得られなかった経験は，実際の患者とのコミュニケーション，現場実習の緊張感や雰囲気，詳細な患者状態であった．〔結語〕臨床実習を想定した学内での教育の質を向上させることが重要である． - 介護予防事業の運動プログラムが地域高齢者の呼吸機能に及ぼす効果—Effects of an exercise programme for preventive purposes on the respiratory function of local senior citizens
阪井 康友; 大瀬 寛高; 岩井 浩一
帝京平成大学紀要 = Journal of Teikyo Heisei University, 2009年03月 - 介護予防事業における運動プログラムによる呼吸機能の向上効果—Effects of an exercise program intervention on physical fitness as a preventive approach for long-term care programs: the Hitachi-Omiya City population study
岩井 浩一; 滝澤 恵美; 阪井 康友
茨城県立医療大学紀要 / 茨城県立医療大学 [編], 2009年03月 - 地域の介護予防事業における運動プログラム参加者の体力向上効果—Effects of an exercise program intervention on physical fitness as a preventive approach for long-term care programs: the Hitachiomiya City population study
岩井 浩一; 滝澤 恵美; 阪井 康友
茨城県立医療大学紀要 / 茨城県立医療大学 [編], 2008年03月 - クラークシップ型臨床実習に対応したTHU・理学療法版Basic OSCE—Basic objective structured clinical examination (OSCE) for entry-to-clinical clerkship practice in THU-physical therapy program
阪井 康友; 青木 主税; 灰田 信英
帝京平成大学紀要 = Journal of Teikyo Heisei University, 2008年03月 - 筋萎縮性側索硬化症の呼吸機能評価
大瀬 寛高; 上野 友之; 河野 豊; 今泉 伸一; 西須 直美; 宮内 和喜; 阪井 康友; 居村 茂幸; 山口 直人; 永田 博司; 小國 英一
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌, 2007年
筋萎縮性側索硬化症2例について，％肺活量（％VC），％努力性肺活量（％FVC）および最大吸気圧（PImax），最大呼気圧（PEmax）の推移を観察した．PImaxは一貫して低下が認められたのに対して，％VC，％FVCとPEmax値には動揺がみられた．％FVCとPImaxは相関したが，PImaxの低下が先行した．呼吸筋力，特にPImaxは筋萎縮性側索硬化症の呼吸機能を鋭敏に反映する指標であり，呼吸障害を早期に検出する上で有用と考えられる． - 末梢気道病変の検出に対するV25，V50/V25の有用性
大瀬 寛高; 阪井 康友; 居村 茂幸; 冨田 和秀; 西須 直美; 今泉 伸一; 宮内 和喜; 齋藤 武文
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌, 2007年
末梢気道病変の検出に対する
，
の有用性を検討した．，は1秒率，Brinkman Indexと相関を認めた．，は末梢気道病変の存在や程度を反映する指標として有用であり，喫煙による末梢気道の変化を1秒率より鋭敏に検出できる可能性が示唆された．一般外来や健診でスパイロメトリーと同時にフローボリューム曲線を測定して，を評価することで慢性閉塞性肺疾患の発症前状態である0期症例などを見つけだせる可能性がある．
MISC
- アーク溶接のCPS(Cyber Physical System)によるリアルタイム制御—特集 アーク溶接技術開発の最前線
竹谷 康平; 坂井 哲男; 塩見 康友; 黄川田 昌和; 野田 玲子; 浅野 三恵子
溶接技術 = Welding technology : 一般社団法人日本溶接協会誌, 2023年02月
東京 : 産報出版 - 脳血管障害片麻痺患者に対するロボット型短下肢装具のリハビリテーション介入効果の検討
川北大; 川北大; 飯田修平; 飯田修平; 飯田修平; 内藤秋光; 藤田拓也; 小瀧敬久; 佐藤絵美; 佐藤絵美; 岡田雄大; 池田喜久子; 玉利光太郎; 玉利光太郎; 阪井康友; 阪井康友
理学療法科学(Web), 2023年 - 深層学習を用いたレーザ溶接モニタリング
鷲谷 泰佑; 坂井 哲男; 塩見 康友
溶接学会全国大会講演概要, 2019年
レーザ溶接の特徴であるキーホールや溶融池形状などをカメラで観測し，画像処理で認識する方法があるが，ヒュームによるフォーカスの変動や加工表面状態の変化により安定した認識が困難である．そこで，深層学習を用いて特徴量を認識し，溶接状態を自動判定する技術を開発したので，これを報告する．, 一般社団法人 溶接学会 - 日本のこれからと理学療法 : 理学療法士の起業((7)理学療法士の起業,II.日本のこれからと理学療法,理学療法の専門性と可能性-10年後を見据えて-,第49回日本理学療法士協会全国学術研修大会)
阪井 康友
理学療法学Supplement, 2014年
日本理学療法士協会（現 一般社団法人日本理学療法学会連合） - 29 リチウムアミドの不斉共役付加-アルキル化-環化連続反応を鍵とする(-)-kopsinineの形式全合成(口頭発表の部)
原田 慎吾; 坂井 健男; 山田 健一; 山本 康友; 富岡 清
天然有機化合物討論会講演要旨集, 2011年
天然有機化合物討論会実行委員会 - 地域在住高齢者における呼吸筋力の実態調査（予備調査）
赤池 優; 冨田 和秀; 岡崎 大資; 江口 勝彦; 加藤 仁志; 居村 茂幸; 阪井 康友; 大瀬 寛高
理学療法学Supplement, 2008年
【目的】
高齢者の運動能力評価は，握力，長坐位前屈，閉眼片足立ち，最大歩行速度等の測定項目が一般的であり，心肺機能系の評価，特に呼吸器系の評価はルーチンには行われていない．本研究では高齢者の呼吸筋力実態調査の予備的研究として，鈴木らの日本人の呼吸筋力予測式を用い地域在住高齢者の呼吸筋力検査を行った．
【方法】
対象は群馬県某町の介護予防事業に参加している地域在住高齢者11名（男性5名，女性6名），平均年齢±標準偏差（SD）78.1±5.3歳であった．測定項目はFletcher-Hugh-Jonesによる呼吸困難分類（F-H-J分類），栄養状態の評価として%理想体重（%IBW），呼吸筋力とした．呼吸筋力は口腔内圧計（チェスト社製Vitalopower KH-101，東京）を用い，椅座位で最大吸気圧（PImax）と最大呼気圧（PEmax）を測定した．得られた呼吸筋力は，鈴木らの予測式より各予測値（予測呼吸筋力）を求め，実測の呼吸筋力を予測呼吸筋力で除し，百分率で算出した（%PImax，%PEmax）．呼吸筋力以外の運動能力の指標として握力，最大歩行速度を測定し，呼吸筋力（%PImax，%PEmax）と他の測定値（%IBW，握力，最大歩行速度）との関係をピアソンの積率相関分析で行った．
【結果】
呼吸筋力の平均値±SDは，PImax：40.0±39.2cmH2O，PEmax：39.8±29.6 cmH2Oであった．%PImaxと%PEmaxの平均値±SDは，各々74.1±59.0%，51.2±35.3％と予測呼吸筋力よりも顕著な低下を認めた．特に%PImaxと%PEmaxが50％以下であったものは，各々54.5%（6名），45.5%（5名）と過半数を占めていた．その対象者（11名）の中でF-H-J分類II度以上の呼吸困難を呈する者は僅か3名（27.3％）であった．握力と最大歩行速度の平均値±SDは23.7±6.8kg，81.4±20.3m/secであった．呼吸筋力（%PImax，%PEmax）と％IBW，握力，最大歩行速度との間には相関関係は認められなかった（P＞0.05）．
【考察】
本対象者の呼吸筋力以外の運動能力は宮原らの報告と一致し，同年代の一般的な運動能力を有していた．しかし半数近くの方々が著しい呼吸筋力低下を呈しており，さらにその方々のほとんどがADLにおいて呼吸困難を訴えていない現状であった．この事実に対する解釈は，今回の研究モデルからは説明できない．呼吸筋力低下がADL制限に強い影響を及ぼすのか否かは，今後の検討課題である．また呼吸筋力と栄養状態との間には相関が認められなかった．今後，栄養評価として身体計測によるスクリーニング的な評価だけでなく，体性分分析，血液生化学的検査，免疫能等の評価を検討していく必要があると考える．
, 日本理学療法士協会（現 一般社団法人日本理学療法学会連合） - 地域の介護予防事業における運動プログラム参加者の体力向上効果
岩井浩一; 滝澤恵美; 阪井康友; 山田哲; 佐野歩; 三宅守; 佐藤たか子; 木村知美; 山本健太; 大瀬寛高; 居村茂幸
茨城県立医療大学紀要, 2008年 - 566 手指トラッキングタスクに伴う小脳賦活の変化(理学療法基礎系24, 第42回日本理学療法学術大会)
阪井 康友; 門間 正彦; 山田 哲
理学療法学, 2007年04月20日
公益社団法人日本理学療法士協会 - 手指トラッキング学習に伴う小脳賦活の変化
阪井 康友; 門間 正彦; 山田 哲
茨城県立医療大学紀要, 2007年03月
脳卒中運動麻痺の回復機序は,神経系リハビリテーションの中で関心を持たれる課題の一つである。本研究は,運動の学習過程に伴う小脳の賦活状況の把握を目的にした。研究方法は,健常者5名を対象に正弦波の手指トラッキング・タスクを連続6日間行った。そのタスクのデータから正確度を算出し,タスク遂行中にfunctional MRIを用いて大脳皮質と小脳の賦活状態を経時的(1,2,5,6日目)に測定した。結果は,全例において,タスク正確度(運動学習)は徐々に高まる傾向を示した。小脳領域の賦活(横断面積)については2日目で急速に賦活部位は縮小し,6日目まで賦活部位の面積は維持されていた。一方,大脳皮質における感覚,感覚連合,運動,運動前,視覚の領域の賦活状態は,1日目より2日目は賦活部位が収縮しており,手指トラッキング運動の学習過程に大脳皮質とともに小脳の関与も考えられた。, 茨城県立医療大学 - 手指トラッキングタスクに伴う小脳賦活の変化
阪井 康友; 門間 正彦; 山田 哲
理学療法学Supplement, 2007年
【目的】健常者の手指トラッキングの運動学習に伴う小脳賦活部位の変化から運動指令と軌道との関係を蓄える「内部モデル」形成を推測し，脳卒中の麻痺回復に伴う再学習過程研究の基礎的な知見を得ることが目的である。
【方法】(1)対象は健常男性5名（20～21歳）とした。(2)タスクは、非利き示指MP関節のトラッキング・タスクを毎日6日間練習した。1日の練習量は休息30秒間をはさむ1回30秒間のタスク5回を1セットとして，計2セットを行った。1,2,5,6日目は同時にfMRIを背臥位で測定した。3,4日目は椅子座位で行った。(3)手指トラッキング装置は，視覚的フィードバック装置と手指ポテンショメータ装置から構成される。fMRI 測定は，液晶プロジェクターによる投影画像を対象者のヘッドコイル（眼前）に設置した反射鏡を介して視覚的フィードバックを行った。椅子座位ではPCコンピュータ画面による視覚的フィードバックを行った。ターゲット軌跡は0.2Hz正弦波を用い，対象者の手指に取り付けた2次元感知光ポテンショメータからの実際の軌跡とターゲット画像を重ね合わせてフィードバックした。可動域校正は測定直前に行った。(4)タスク正確度（AI）は，ターゲットと実際の軌跡の位置座標の差異から二乗平均平方根法を用いてAIを推定した。(5)fMRI測定は1.5TのMRI装置（放射線技師による撮像）を用いて，BOLD効果から解剖学的標準脳・三次元データから脳賦活部位を特定した。さらに小脳は中央部の横断面の画像ピクセル数から，大脳皮質は三次元データを用いて検討した。対象者には十分な説明と同意を得た（茨城県立医療大学倫理委員会承認H.17 No.137）。
【結果】(a) AIの変化：手指トラッキング練習6日間の中で，タスク正確度が段階的高まることが確認され，一定の運動学習効果が得られた（Friedman，P<0.05)。(b)小脳の賦活変化：手指トラッキング練習による運動学習に伴い，小脳賦活状況は6日間の中で低下してゆくことが確認された（Friedman，P<0.05)。それは2日目に急激に見られた。賦活は小脳傍虫部より外側部が中心であった。(c)大脳皮質の賦活変化：全被検者を通して，1日目より大脳皮質の感覚，感覚連合，運動，運動前，視覚の広範なAreaの賦活が見られたが，2日目にはその賦活部位も収束傾向にあった。
【考察】小脳賦活が2日目に急激に収束した理由として，この逆モデルの作用によることが大きいと予測した。大脳皮質の賦活は，1日目より2日目には賦活部位が収束（収縮）していたことも運動の効率化に関与しているものと考えられた。
【結論】今後の研究課題としては麻痺側の運動学習過程と脳局在の活動変化の関与を検討し，脳卒中片麻痺者の麻痺回復と再運動学習過程を検討していくことが重要であると理解した。, 日本理学療法士協会（現 一般社団法人日本理学療法学会連合） - 吸気筋トレーニングが横隔膜運動に与える影響 : Dynamic MRI を用いを横隔膜運動解析による検討
冨田 和秀; 居村 茂幸; 阪井 康友; 門間 正彦; 大瀬 寛高; 江口 勝彦; 設楽 達則; 山田 亮祐; 赤池 優; 八高 拓也
理学療法学 = The Journal of Japanese Physical Therapy Association, 2006年05月
公益社団法人日本理学療法士協会 - 吸気筋トレーニングが横隔膜運動に与える影響—Dynamic MRIを用いた横隔膜運動解析による検討
冨田 和秀; 居村 茂幸; 阪井 康友; 門間 正彦; 大瀬 寛高; 江口 勝彦; 設楽 達則; 山田 亮祐; 赤池 優; 八高 拓也
理学療法学Supplement, 2006年
【研究目的】呼吸理学療法の基本手技の一つに吸気筋トレーニング（以下，IMT）がある。吸気筋力の評価は四肢筋の場合と違い，直接その筋力を測定することが困難であるため，呼吸運動により胸腔や口腔で発生する陰圧の最大値を吸気筋力の指標としている。しかし最大吸気口腔内圧を吸気筋力とした場合，吸気筋である横隔膜や外肋間筋だけでなく，強制吸気として働く大胸筋，斜角筋，胸鎖乳頭筋，腹筋などの関与を含めた総体的に発生した圧となるため，主要な吸気筋である横隔膜単独の変化については判定できない。IMTにより最大吸気口腔内圧の増大が見込めることは確かであるが，IMTが横隔膜運動にどの程度影響を及ぼすかは不明である。
本研究の目的はDynamic MRIを用い，IMT実施前後での横隔膜運動の変化を比較し，IMTが横隔膜運動にどのような影響を及ぼしているかを解明することである。
【対象と方法】対象は健常男性2名（対象1:21歳 BMI21.3，対象2:23歳 BMI19.4）。実験方法は対象者に対し，THRESHOLD IMTを用いて，週に3回，1日1回の頻度で，1回15分間のIMTを6週間継続させ，IMT前，6週間のIMT後に，それぞれの吸気筋力とDynamic MRIによる横隔膜運動の評価を行った。
Dynamic MRIの評価は，MRI装置(Philips社Gyroscan ACS-NT Power Track 3000)を用い，30秒間最大深呼吸を実施させ，その間の横隔膜運動を0.5秒間隔で撮像した。撮像部位は右横隔膜とし，気管支分岐を通る冠状面スライスを選択した。撮像にはfast spin echo法におけるT2強調画像をrepetition time 480msec，echo time 40msecにより撮像した。横隔膜運動の解析方法は，画像解析ソフト(Scion社製Scion Image)を用い，呼気位と吸気位のそれぞれの移動距離を求め，それらを横隔膜の運動距離として，比較の上検討を加えた。
吸気筋力は呼吸圧測定器（Micro Medical社製 Micro MPH, UK）を用い，椅座位で残気量位から最大吸気を行わせ，その時の最大吸気圧を測定した。
【結果】吸気筋力はIMT前で，対象1：96cmH2O，対象2：112cmH2Oであったが，IMT後には対象1：135cmH2Oと著明な増加傾向を示し，対象2：118cmH2Oと僅かな増加であった。
横隔膜運動はIMT前で対象1：60mm，対象2：69mmであったが，IMT後には対象1：60mmと変化なく，対象2：77mmと増加傾向となった。
【考察】本実験では，吸気筋力と横隔膜運動には顕著な相関関係は認められなかった。これは吸気筋力の増大は横隔膜運動の増大の如何に左右されるのではなく，横隔膜運動の急峻な変化などの他の要因が関与している可能性があることが考えられた。
, 日本理学療法士協会（現 一般社団法人日本理学療法学会連合） - 内部障害系理学療法 4 Dynamic MRIを用いたCOPD患者の横隔膜運動の解析(第1報)-重症COPD患者一症例での検討-
冨田和秀; 居村茂幸; 阪井康友; 門間正彦; 大瀬寛高
理学療法学, 2005年 - 前十字靭帯損傷者の歩行時膝関節角度,関節モーメントと変形性膝関節症の要因に関する研究
海島 麻衣; 横田 一彦; 奈良 篤史; 中俣 修; 阪井 康友; 和田野 安良; 池田 耕太郎; 峯島 孝雄; 江藤 文夫
理学療法学, 2003年04月20日
公益社団法人日本理学療法士協会 - 臨床実習におけるケースレポートの問題点とその指導
滝澤 恵美; 阪井 康友; 上岡 裕美子; 真寿田 三葉; 村井 みどり; 大橋 ゆかり
理学療法学, 2003年04月20日
公益社団法人日本理学療法士協会 - 前十字靭帯損傷者の歩行時膝関節角度、関節モーメントと変形性膝関節症の要因に関する研究
海島 麻衣; 横田 一彦; 奈良 篤史; 中俣 修; 阪井 康友; 和田野 安良; 池田 耕太郎; 峯島 孝雄; 江藤 文夫
理学療法学Supplement, 2003年
【はじめに】近年アマチュアスポーツが盛んになるにつれて、前十字靭帯(以下ACLと略す)損傷が増加している。先行研究からACL損傷者の長期観察例において変形性膝関節症(以下OAと略す)に移行しやすいことが知られている。ACL損傷者の歩行では、膝関節内に不安定性が生じるために膝くずれの原因となったり、OAを生じさせたりしているものと考えられる。ACL損傷者の歩行は観察上、健常者の歩行とほとんど違いが見られない。しかし、OAに移行する例が少なくないことから細かく歩行解析を行うことでACL損傷者がOAに移行する要因が明らかに出来ると考えられる。【目的】ACL損傷者を対象に歩行解析を行い、代償動作を明確にすることで、OAに移行する要因を明らかにすることを目的とした。【方法】ACL損傷を有し、受傷後一年以上経過した5例を対象とした。使用機器はOxford Metrics社製三次元動作解析システム、Vicon370、キスラー社製床反力計で、測定方法はVicon Clinical Managerの方法に従った。歩行スピードが関節角度や関節モーメントに影響することから、試行は自覚的に"ゆっくり"、"ふつう"、"はやい"と思われる3通りのスピードで各10回ずつ歩行を行い、サンプリング周波数60Hzで計測した。関節モーメントは身長と体重で除して正規化した。立脚前期における股関節、膝関節の関節角度およびモーメントのピーク値を求め、OAに移行する要因について検討した。【結果と考察】膝関節伸展モーメントがマイナス、即ちQuadriceps Avoidance Gait（以下QAGと略す）を呈したものが3例いた。うち2例では膝関節屈曲角度が小さく、そのために床反力ベクトルと膝の関節中心が近づいたことによる影響と考えられた。また、1例では膝関節屈曲角度は健常者と変わらないものの、股関節屈曲角度が5例中最も大きい値を示していた。これは股関節屈曲を強めることによって膝の関節中心を床反力ベクトルに近づけ、膝関節の剪弾力を小さくする、即ち膝関節伸展モーメントを小さくすることで膝崩れを防止していると考えられた。しかし、QAGを呈していても大腿骨と脛骨が実際に前後方向にずれを生じているかは明らかでないため、これが直接OAの要因になるとは言い切れなかった。膝関節内反角度では3例で増大を認め、うち1例は受傷後10年経過した例、2例は半月板損傷を有した例であった。膝関節内反角度の増大は膝関節のＯ脚変形を生じさせることから、OAに移行しやすい要因であることがわかった。また、ACL損傷者では膝関節内旋に伴って膝くずれが生じやすいとされており、外旋位で立脚しているACL損傷者が多かったが、2例で内旋角度の増大を認めた。この2例は半月板損傷例であり、膝関節内反角度も増大していた。膝関節内反角度が増大すると膝関節内側に荷重が集中し、大腿骨内側顆の形状から膝関節屈曲時に脛骨が相対的に内旋していくため、膝関節内旋角度の増大は内反角度の影響によるものと考えられた。, 日本理学療法士協会（現 一般社団法人日本理学療法学会連合） - 臨床実習におけるケースレポートの問題点とその指導
滝澤 恵美; 阪井 康友; 上岡 裕美子; 真寿田 三葉; 村井 みどり; 大橋 ゆかり
理学療法学Supplement, 2003年
【はじめに】 本大学は付属病院を併設しており、1期生から3期生の臨床実習では、付属病院スタッフに加えて大学に所属する理学療法学科教員（助手5名）が臨床実習の指導者として学生を指導した。学生を臨床で指導する立場と臨床実習後に学生のレポートを確認する二つの経験するなかで、ケースレポートに関するいくつかの問題点があげられた。そこで、問題点をまとめ、実習指導者としてケースレポートの指導上工夫した内容を報告する。【ケースレポートにおける問題点】１）学生はいわゆる評価実習と臨床実習の目的の違いを意識していない。したがって、評価実習と臨床実習ではレポートの目的が異なることを意識せずに記載している。２）学生は、「レポートに必要」と考える情報を利用意図なく闇雲に収集する傾向があり、情報の収集およびその記載に最も力を注ぐ傾向がある。３）レポートの形式上、レポートで最も大きな割合を占める部分が初期・中間・最終評価の測定結果である。【ケースレポート作成にあたり行った具体的指導内容】１）臨床実習におけるケースレポートは、自らが評価し考えた問題点、実施した理学療法について自己評価するためにあり、自らの意志決定のプロセスが記載される必要があることを指導した。２）初期レポートで「情報の完璧性」を追求しないことを伝え指導者としてその立場に徹した。但し、初期段階で自らが考えた評価項目、問題点や治療プログラムの内容が適切であったかは、治療を行うなかで常に自己点検し、その試行錯誤の過程がレポートに記載されるように指導した。３） 学生が参考にするレポートの形式は、実習期間を「初期」「中間」「最終」の時期に分けて変化を記載しており、患者の状態を知り、治療プログラムの適応を判断するためにどの程度の時間軸で評価する必要があるか検討する意志は働き難い。そこで、学生には担当している対象者の時期、項目を含めた評価プログラムについても初期の段階で立案させ、「中間」「最終」といった評価測定のための特別な期間は設けさせなかった。 以上の指導を意識的に学生に対して行い、学生が主体的に自らを評価し、考えて行動する場面を引き出した。【まとめ】 自己評価といった臨床実習におけるケースレポートの目的から考えるならば、ケースレポートは患者の状態に関する情報だけではなく、自らの意志決定のプロセスが記載されている必要があることを指導者側は意識し、初期の段階から完璧性を追求することがないように注意する必要があると感じた。養成校ならびに指導者は、レポートの形式ではなく臨床実習の目的やレポートの目的をまず学生に指導する必要があると感じる。, 日本理学療法士協会（現 一般社団法人日本理学療法学会連合） - MR imagingによる臥位の横隔膜運動の解析
冨田 和秀; 居村 茂幸; 阪井 康友; 真寿田 三葉; 村井 みどり; 門間 正彦
理学療法学Supplement, 2003年
【研究目的】近年、腹臥位で呼吸管理を行う方法が用いられるようになってきている。これは人工呼吸療法、酸素療法、薬物療法、吸入療法などの従来の呼吸療法と比べ、非侵襲かつPaO2を改善させる治療法であり、重症呼吸不全に対する画期的な呼吸理学療法の一手段として注目されている。そのPaO2改善の機序として、横隔膜運動の変化、換気血流比の改善など、多くの要因が推定されてはいる。そこで本研究の目的は、体位変化に伴う横隔膜運動の変化と、それに伴う肺野拡張の度合をMRIを用いて動的に解析し、呼吸理学療法に関わる基礎的知見を得ることとした。【対象と方法】対象は健常男性2名（対象１:37歳 BMI22.8、対象2:33歳 BMI25.3）。 実験手順は、MRI装置(Philips社Gyroscan ACS-NT Power Track 3000)を用い、背臥位及び腹臥位の両肢位をとらせ、各々、30秒間の安静呼吸を撮像した。撮像部位は右横隔膜とし、横隔膜のドーム頂点部を通る矢状面スライスを選択した。撮像にはターボスピンエコー法(TR:449msec,TE:40msec,FA:90°)を使用し、取得した画像はパソコン上に取り込み画像解析ソフト(NIH image)を用いて解析した。まず、横隔膜運動の解析方法は、MRI画像上で内臓器と肺野の境界線を横隔膜表面座標と定め、横隔膜の腹側(X1)・ドーム頂点(X2)・背側(X3)の運動距離を求め、両肢位で比較した。次に、肺野断面積の解析は、MRI画像上で肺野の断面積を求め、これも両肢位で比較検討した。【結果と考察】横隔膜運動の平均運動距離をみると、対象1では背臥位ではX1;19mm,X2;27mm,X3;35mm、腹臥位でX1;13mm,X2;14mm, X3;23mmあり、対象2では、背臥位でX1; 12mm,X2;16mm,X3;29mm、腹臥位でX1;10mm,X2;11mm,X3; 15mmあった。即ち、背臥位ではX1・X2よりも、X3の方が常に相対的な変化が大きく、また、腹臥位では背臥位よりも全体的に横隔膜運動は減少するものの、X1・X2よりも、X3の方が常に相対的な変化が大きいという横隔膜背側部分の運動の優位性が示唆される結果であった。また、肺野断面積の変化をみると、吸気時に増加した断面積の平均は、対象1では背臥位38cm2、腹臥位20cm2、対象2では背臥位32cm2、腹臥位21cm2であり、いづれもの対象も、呼気時の肺野断面積の平均は背臥位より腹臥位の方が減少を示した。このことより腹臥位では吸気時に、呼吸運動が何らかの要因で制限を受けている可能性があることが考えられた。, 日本理学療法士協会（現 一般社団法人日本理学療法学会連合） - 前十字靭帯損傷患者の歩行時関節角度と関節モーメントに関する研究(運動学)
海島 麻衣; 横田 一彦; 奈良 篤史; 中俣 修; 阪井 康友; 和田野 安良; 池田 耕太郎; 峯島 孝雄
理学療法学, 2002年04月20日
公益社団法人日本理学療法士協会 - 廃用ならびに放射線照射に伴うミトコンドリアDNAの損傷--想定宇宙環境下の微小重力と放射線暴露が生体に及ぼす基礎研究
阪井 康友; 永田 博司; 岩村 幸雄
茨城県立医療大学紀要 / 茨城県立医療大学 [編], 2002年03月
阿見町 (茨城県) : 茨城県立医療大学 - 握力測定時に伴う重心動揺の変化(運動・神経生理)
籾山 日出樹; 鶴 光代; 阪井 康友; 玉木 彰
理学療法学Supplement, 2002年
日本理学療法士協会（現 一般社団法人日本理学療法学会連合） - 346 厚底サンダル装着における歩行時関節モーメントと角度に関する研究
海島 麻衣; 廣瀬 健; 中俣 修; 伊東 元; 阪井 康友; 秋田 善行; 江藤 文夫
理学療法学Supplement, 2001年
日本理学療法士協会（現 一般社団法人日本理学療法学会連合） - 511 浮力分の重錘を負荷した水中歩行の基礎研究 : 下肢筋電図に関する検討
籾山 日出樹; 大澤 諭樹彦; 阪井 康友; 玉木 彰; 小松 美奈子
理学療法学Supplement, 2001年
日本理学療法士協会（現 一般社団法人日本理学療法学会連合） - 膝前十字靱帯不全患者の歩行時膝関節角度とモーメントに関する研究
日本大学理工学部学術講演会(第44回)講演論文集, 2000年 - 計装化ウルトラミクロトームの設計と製作
日本電子顕微鏡学会誌, 2000年 - 浮力分の重錘を負荷した水中歩行の基礎研究 ; 陸上及び水中歩行との呼吸循環反応の比較
理学療法学, 2000年 - 普及型身障者用スキューバダイビングリフトの開発研究事業実績報告書 ; 傾斜型レール・スライダーの開発
平成11年度社会福祉・医療事業団(障害者スポーツ支援基金)助成事業研究報告書, 2000年 - 神経・筋細胞における酸化ストレスとミトコンドリアの機能変化
脳障害の基礎と臨床-脳障害の発症機構と病態に関する基礎的研究-, 茨城県立医療大学プロジェクト研究究成報告書, 2000年 - 慢性脳低潅流実験モデルにおける脳組織障害に関する総合的研究
脳障害の基礎と臨床-脳障害の発症機構と病態に関する基礎的研究-, 茨城県立医療大学プロジェクト研究究成報告書, 2000年 - 老化やヒトの病態に関わるミトコンドリアDNAの変異
脳障害の基礎と臨床-脳障害の発症機構と病態に関する基礎的研究-, 茨城県立医療大学プロジェクト研究究成報告書, 2000年 - 骨格筋における加齢ならびに運動負荷が及ぼす変化に関する研究-とくに超微形態学的ならびに筋ミトコンドリアDNAの遺伝子工学的観察-
日本大学理工学部研究所所報, 2000年 - 骨格筋における加齢ならびに運動負荷が及ぼす変化に関する研究, とくに超微形態学的ならびに筋ミトコンドリアDNAの遺伝子工学的観察
日本大学大学院理工学研究科・博士論文, 2000年 - 歩行距離変数における変動性の特徴について
理学療法いばらき, 2000年 - 骨格筋の超微形態像と筋ミトコンドリアDNAの遺伝子工学的研究(第3報) ; とくにラット・ヒラメ筋の発達ならびに廃用性筋萎縮時のミトコンドリアの変化に関して
日本大学理工学部学術講演会(第43回)講演論文集, 1999年 - 身障スクーバダイビング入出水支援レール・スライダーの開発
医療体育, 1999年 - ラット後肢懸垂に伴う筋ミトコンドリアDNAと筋超微構造とその回復変化
医療体育, 1999年 - 椅子坐位前額面での体幹偏位の簡易評価の信頼性
茨城県総合リハビリテーションケア学会誌, 1999年 - 骨格筋廃用性筋萎縮に伴う筋ミトコンドリアDNAの変異および超微構造の変化
体力科学, 1999年 - スポーツ選手における足趾屈筋力測定の試み
体力科学, 1999年 - 慢性脳低潅流の病態に関する研究
平成10年度プロジェクト研究「脳障害の発症機構と病態に関する基礎的研究」, 平成10年度茨城県立医療大学研究報告書, 1999年 - 神経細胞における酸化ストレスとミトコンドリア機能に関する研究
平成10年度プロジェクト研究「脳障害の発症機構と病態に関する基礎的研究」, 平成10年度茨城県立医療大学研究報告書, 1999年 - 老化やヒトの病態に関わるミトコンドリアDNAの変異
平成10年度プロジェクト研究「脳障害の発症機構と病態に関する基礎的研究」, 平成10年度茨城県立医療大学研究報告書, 1999年 - 姿勢と摂食・嚥下に関する研究
平成10年度プロジェクト研究「摂食・嚥下のリハビリテーション」, 平成10年度茨城県立医療大学研究報告書, 1999年 - 福祉機器情報のバリアフリーに対するインターネット開発
リハビリテーション機器の基礎とその開発に関する研究, 茨城県立医療大学プロジェクト研究成果報告書, 1999年 - 最新自立ができる介護のコツ
メディアトウェンティーワン(東京), 1999年 - 歩行の安定性を計測する試み
理学療法いばらき, 1999年 - Measurment of Walking Stability in the Hemiplegia
1999年 - Movement Quantity in Walking to Remove Buoyant Force in Water Immersion
1999年 - Acute Overload Exercise Causes Mitochondrial DNA Deletion in Mouse Muscles
1999年 - 廃用および運動が骨格筋の酸化能力に与える影響 : マウス腓腹筋におけるミトコンドリアと酸化ストレス
平成7年度奨励研究, 平成7・8年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - 酸化ストレスに関する形態学的研究
平成7・8年度プロジェクト研究「脳障害の発症機構と病態に関する基礎的研究」, 平成7・8年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - 姿勢と摂食・嚥下に関する研究
平成7・8年度プロジェクト研究「摂食・嚥下のリハビリテーション」, 平成7・8年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - スプリント運動に伴うラット筋ミトコンドリアの分子生物学および形態学的変化
平成8年度奨励研究, 平成7・8年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - 実験的糖尿病及び虚血-再灌流による末梢神経組織障害の病態
厚生省精神・神経疾患研究9年度研究報告書 ; 難治性ポリニューロパチーの成因と治療に関する研究, 1998年 - 最新自立のための介護プログラム-正しい介護の進め方
メディアトウェンティーワン(東京), 1998年 - 運動処方におけるDouble Product Break Pointについての検討
籾山 日出樹; 佐竹 將宏; 工藤 俊輔; 阪井 康友; 黒澤 和生
秋田大学医短紀要, 1998年
秋田大学医学部保健学科 - ラット急性運動による筋ミトコンドリアDNAの欠失と回復
体力科学, 1998年 - ラット急性運動に伴う筋ミトコンドリアDNAの欠失
体力科学, 1998年 - 骨格筋の超微形態体像と筋ミトコンドリアDNAの遺伝子工学的研究;とくにラット・ヒラメ筋の発育・成熟・老化ならびに運動疲労時における筋ミトコンドリアDNAの相関に関して
日本大学理工学部学術講演会(第42回)講演論文集, 1998年 - 福祉機器情報のバリアフリーに対するインターネット開発
平成7・8年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - 福祉機器情報のバリアフリーに関するインターネット開発
平成9年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - 身体障害者スクーバダイビング用リフターの開発
平成9年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - 姿勢と摂食・嚥下に関する研究
平成9年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - 廃用および運動が骨格筋の酸化能力に与える影響;マウス腓腹筋におけるミトコンドリアと酸化ストレス
平成7・8年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - 骨格筋における酸化ストレスに関する研究;スプリント運動に伴うラット筋ミトコンドリアの分子生物学および形態学的変化
平成7・8年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - 末梢神経における酸化ストレスに関する形態学的研究
平成7・8年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - 末梢神経における酸化ストレスに関する研究;酸化ストレスとミトコンドリア機能に関する基礎的研究
平成9年度茨城県立医療大学研究報告書, 1998年 - 水深の違いが静止立位時の循環系に及ぼす影響
秋田大学医短紀要, 1998年 - Double Productによる嫌気性代謝闘値の推定
秋田理学療法, 1998年 - 運動処方におけるDouble Product Break Pointについての検討
籾山 日出樹; 佐竹 將宏; 工藤 俊輔; 阪井 康友; 黒澤 和生
秋田大学医療技術短期大学部紀要, 1998年
秋田大学医学部保健学科 - Ultrastructural and mitochondria-genetic engineering studies of skeletal muscles. changes of morphology and mitochondrial DNA with developing, aging and overload exercise
1998年 - The Character of the Rehabilitation Prescription System using a Computer-ordering System
1998年 - Influence of Differences in Water Depth on the Circulating System at the Stationary Standing
1998年 - Estimate of The Anaerobic Threshould Using Double Produce in Normal Subjects
1998年 - 高齢者介護自立を目指す[1]〜高命者介護自立を目指す[2]〜筋力の強化と関節の運動[3].日常生活動作の向上.ビデオ・リハビリテーションシリーズ(共著)
小学館プロダクション・ビデオジャポニカ(東京), 1997年 - 自立を目指す高齢者介護[1]〜高齢者介護自立を目指す[2]〜筋力の強化と関節の運動[3].CD-ROM(共著)
小学館プロダクション・ビデオジャポニカ(東京), 1997年 - 高校野球選手を対象とした長期トレーニング前後における最大酸素摂取量と換気性作業閾値の分析(共著)
秋田大学医短紀要, 1997年 - 骨格筋における酸化ストレスに関する研究;急性運動に伴うラット筋ミトコンドリアの遺伝子工学および形態学的検索(共著)
日本大学理工学部学術講演会(第41回)講演論文集, 1997年 - ラット寡動に伴う骨格筋の酸化的損傷とミトコンドリアDNAの欠失(共著)
1997年 - 身体障害者スポーツに利用する支援機器の開発に関する研究;身体障害者スクーバ・ダイビング用リフターの開発(共著)
財団法人中村裕記念身体障害者福祉財団平成8年度助成研究報告書, 1997年 - コンピュータによるリハビリテーション業務支援システムの開発(共著)
増本 正太郎; 阪井 康友; 吉原 裕美子; 菅原 仁; 山口 学; 小林 伸; 脇田 重昭
理学療法学, 1997年
公益社団法人日本理学療法士協会 - Analysis of Maximum Oxygen Intake and Ventilatory Threshold at Long Tem Training before and after on High School Baseball Players
1997年 - Oxidative Stress in Skeletal Muscle ; Muscular Mitochondrial Gene Delation and Morphologacal Degenelation follwing Acute Exercise in Rat
1997年 - Development of Chair Lift for Physical Handicapped Scuba Divers
1997年 - Developmental Study of The Assistive Equipment in Physical Handicapped Sports ; The Titanium Lift for Handicapped Scuba Divers
1997年 - Development of The Computer Supporting System in Rehabilitation Units
1997年 - 片麻痺者におけるSensory Organization Testの検討(共著)
第15回関東甲信越ブロック理学療法士学会, 1996年 - 運動負荷心エコー法の開発とその有用性に関して(共著)
日本大学理工学部学術講演会(第40回)講演論文集, 1996年 - 肺の発達と老化に関する形態学的研究(4)ウサギとマウスの胎生期における気管と食道の粘膜上皮系の変化ならびに肺表面活性物質(肺Sf)との関連性について(共著)
日本界面医学会雑誌, 1996年 - マウス腓腹筋における酸化能力と加齢変化(共著)
理学療法学, 1996年 - Investigation of Sensory Organization Test in Hemiparesis(共著)
1996年 - Measurments of Hemiplegic Balance Function by Sensory Organization Test
1996年 - Development and Usefulness of The Exercise Echocardiography
1996年 - Morphological Study on Development and Aging of Lungs(Part 4) ; Relationship between Epithelial Changes of Trachea and Esophagus and Production of Surfactant in Fetal Rabbits and Mice
1996年 - Oxidative Functions and Aging of The mouse gastrocnemius
1996年 - 立位姿勢における動的な体平衡機能に関する研究;イクイテストによる分析を中心として(共著)
平成5年度 東京都リハビリテーション病院臨床研究報告書, 1995年 - 肺の発育と加齢変化に関する形態学的研究(共著)
日本大学理工学部学術講演会(第39回)講演論文集, 1995年 - NIH-Imageを用いた電顕的形態計測;マウス腓腹筋におけるミトコンドリアと筋原線維の比較(共著)
日本大学理工学部学術講演会(第39回)講演論文集, 1995年 - 脳卒中片麻痺患者に対する平衡機能検査の試み(共著)
理学療法学, 1995年 - 健常者の平衡機能と加齢的変化(共著)
理学療法学, 1995年 - 骨格筋に関する生理学的ならびに形態学的研究=マウス腓腹筋の加齢的ならびに病態時の超微構造的変化-(共著)
平成6年度 日本大学大学院理工学研究科修士論文要旨集, 1995年 - Study of Dynamic Postural Function by The Equi Test Analysis
1995年 - Morphological Study on Development and Aging of the Mouse Lungs ; with special reference to light and electro microscopy of air way smooth muscle cells
1995年 - Measurement of Ultrastructure by NIH-Image ; comparison of mitochondria and myofibril in mouse gastrocnemius
1995年 - Morphological Study on Development and Aging of the Lungs(Part4)-Relationship between Epithelial Change of Trachea and Esophagus Production of Lung Surfactant in Fetal Rabbits and Mice(共著)
1995年 - Measurement of Equilibrium for Stroke Hemiparesis
1995年 - The Equilibrium Function of Healthys and Elders
1995年 - Physiological and Morphological Studies on the Skeletal Muscles -ultrastructural changes of mouse gastrocnemius muscles on aging and diseased condition-
1995年 - 骨格筋に関する生理学的ならびに形態学的研究-2。=マウス腓腹筋の加齢的ならびに病態時の超微講造的変化を中心に-(1)-(共著)
日本大学理工学部学術講演会(第38回)講演論文集, 1994年 - 骨格筋に関する生理学的ならびに形態的研究-1. -マウス腓腹筋の加齢的ならびに病態時の機能的変化を中心に-(1)(共著)
日本大学理工学部学術講演会(第38回)講演論文集, 1994年 - 筋肉の超微細構造
第4回猿ヶ京スポーツアカデミー報告集, 1994年 - Physiological and Morphological Studies on the Skeletal Muscle-2. -ultrastructural changes of mouse gastrocnemius on aging and diseased condition-(1)
1994年 - Physiological and Morphological Studies on the Skeletal Muscle-1. -functional changes of mouse gastrocnemius muscles on aging and diseased condition-(1)
1994年 - Ultrastructures of the Skeletal Muscles
1994年 - Equilibrium of trunk with Reaching movement on chair sitting
1992年 - 下肺葉換気障害に対する用手横隔膜呼吸介助(共著)
日本肺理学療法研究会(第1回), 1991年 - パーキンソニズムの後方外乱に対する反応-PSTにおける重心動揺分析-(共著)
第10回関東甲信越ブロック理学療法士学会, 1991年 - The Respiratory manual assistance for Air entry dysfunction of Lower Lung
1991年 - Parkinsonism's Postural response for Backward Stress - analysis the displacement of center of gravity for PST-
1991年 - Affection of Parkinsonism's Respiratory activity with Prone's position
1991年 - 心筋梗塞の呼吸困難合併に対する呼吸介助手技の意味(共著)
第3回肺理学療法研究会, 1990年 - Meaning of Respiratory manual assistance for Respiratory difficulties with Myocardiac infarction
1990年 - Circulatory Vascular Responses for Stress Test with Leg ergometer -Relationship RPP and EF-
1990年
書籍等出版物
- 筋機能改善の理学療法とそのメカニズム : 第1部 筋機能改善の理学療法-第3章 持久力改善の理学療法
ナップ(東京), 2001年 - ホームヘルパーのための介護サービス用語集
アグネ承風社(東京), 2001年 - バトラー・神経系モビライゼーション-触診と治療技術
協同医書(東京), 2000年 - 福祉機器情報のバリアフリーに対するインターネット開発((]G0008[)章)
平成7年度〜平成10年度茨城県立医療大学プロジェクト研究3研究成果報告書, 1999年 - 身体障害者スクーバ・ダイビング用リフターの開発((]G0010[)(]G0001[)章)
平成7年度〜平成10年度茨城県立医療大学プロジェクト研究3研究成果報告書, 1999年 - 福祉介護におけるインターネット開発と病院情報システムの実現に向けて
未来医療への道標,先端医療技術開発研究会3年の歩み,先端医療技術開発研究会, 1997年 - 多段階的抵抗訓練具セラバンド-訓練の手引き-
1995年 - Thera-Band,System of Progressive Resistance ; manual of exercise
1995年
所属学協会
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 運動療法が廃用骨格筋に及ぼす筋ミトコンドリアDNAおよび筋微細構造学的変化
基盤研究(C)
茨城県立医療大学
1999年 - 2001年
1.廃用とミトコンドリアDNAの異常と筋徴細構造の変化
ラット・ヒラメ筋の2週間および4週間の後肢懸垂による廃用後の変化をみると,筋微細構造の変化とともに筋mtDNAの欠失がみられた。2週間の廃用筋のミトコンドリアの多くは縮小・濃縮傾向で,逆に膨化または空胞化を示したものもみられ,Z帯の周辺の細いアクチンフィラメントの融解消失像もみられる。4週間の廃用でもZ帯の配列構造の乱れも顕著となりその融解像が認められる。一方,廃用2週間後に自然荷重による回復2週間を経過した筋では,mtDNA異常は認めず回復傾向がみられた。
2.筋伸張と筋廃用
2週間のラット後肢懸垂と同時に筋の持続伸長を行い,筋萎縮の程度と,その後の自然回復に関与する影響について検討した。筋を伸長せずに筋活動が低下した短縮廃用筋は筋湿重量,総RMA発現は低下し,筋萎縮に陥るとが考えられた。これはタンパクの変性が進み,タンパク増生のための遺伝子発現・転写が低下するためと考えられ,筋ストレッチングは筋萎縮の抑制効果として期待される。
3.廃用骨格筋に対する運動療法の影響
急性過度走行は,筋のmtDNA変異と微細構造に損傷を与えることは本研究の結果からも明らかである。廃用と急性過度運動は筋組織変性とmtDNA変異を引き起こし,廃用筋に対する運動療法には,酸化ストレスを増加させるような急激な運動は禁忌となり,持久運動は筋伸張と同様に筋廃用への対応策として有効であり,廃用骨格筋に対する運動療法のあり方にも示唆を加えた。
4.おわりに
廃用は,活性酸素生成の増加,筋組織損傷の変化,mtDNAの異常変化が引き起こす。臨床の場で危倶することは,廃用後の回復期の酸化ストレスの増加と組織損傷の増悪であり,まさに臨床にみられる疾病や麻痺後の廃用筋では意外にも運動療法が局所的な虚血・再灌流を起因とする酸化ストレスを増加させ,筋萎縮を進行させている可能性を意味する。 - 脳卒中片麻痺(pusher syndrom)におけるバランス障害の特徴
- 骨格筋における酸化ストレスの研究
- 骨格筋の超微形態像と筋ミトコンドリア遺伝子に関する研究
