栗坂 知里

薬学部 薬学科助教
Last Updated :2025/10/07

■研究者基本情報

学位

  • 博士(薬学), 星薬科大学

研究キーワード

  • アレルギー診断法
  • アレルゲン特異的IgE
  • EXiLE法
  • アレルギー

研究分野

  • ライフサイエンス, 膠原病、アレルギー内科学
  • ライフサイエンス, 免疫学

■経歴

経歴

  • 2019年04月 - 現在
    帝京平成大学薬学部, 助教

■研究活動情報

論文

MISC

所属学協会

  • 日本生化学会               
  • 日本小児アレルギー学会               
  • 日本アレルギー学会               
  • 日本薬学会               

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 唾液検体を用いたin vitroアレルギー試験法の確立
    若手研究
    帝京平成大学
    2023年04月01日 - 2027年03月31日
  • スギ花粉舌下免疫療法の奏効メカニズム解明と奏効性予測法の確立
    若手研究
    帝京平成大学
    2020年04月01日 - 2023年03月31日
    スギ花粉症はスギ花粉をアレルゲンとするⅠ型アレルギー疾患であり、日本において4人に1人が罹患しており国民病とも言われている。治療法は対症療法が中心に行われるが、根治が期待できるという点でアレルゲン舌下免疫療法(SLIT)が注目されている。治療効果発現機序として、制御性T細胞の活性化や抗原特異的IgG4の増加が考えられているが、十分に解明されていない。本研究では、スギ花粉舌下免疫療法の治療早期における奏効性予測法の開発のほか、SLIT成立機序を明らかにすることを目的としている。昨年度は奏効性予測法の確立のために、ヒトの高親和性IgE受容体(FcεRI)を発現させた培養マスト細胞株(RS-ATL8細胞)を用いたアレルギー試験法であるEXiLE法を改良し、より精度の高い測定を実施できる条件を確立した。本年度は、SLIT実施前後の患者血清について改良EXiLE法を実施し、血清中の中和抗体の評価が可能かどうか検討した。
    シダトレンSLIT実施患者のうち、治療開始前・後で特異的IgG4が増加した7症例(0.14~0.89)の血清を用いて、改良EXiLE法を実施したところ、全ての症例でスギ花粉抗原濃度上昇に伴いルシフェラーゼ活性の増加が見られ、その後ゆるやかな減少が見られた。また、治療前後で比較したところ、患者血清による感作後、洗浄をおこなった検体(FcεRI結合IgE抗体のみ存在下)では7症例中4症例でEC50が上昇し、洗浄を行わない検体では全ての症例でEC50が上昇した。洗浄ありのEXiLE法は患者ごとに差が見られたが、洗浄なしEXiLE法(中和抗体等を含む)では、全ての症例でEC50の上昇が認められたことから、中和抗体の存在が舌下免疫療法における治療効果の1つであることが示唆された。さらに、EXiLE法は花粉症症状の軽減を導く効果指標の評価法として有用と考えられた。
  • IgEの架橋活性を指標とする新規セルフリーアレルギー試験法の開発
    基盤研究(C)
    帝京平成大学
    2020年04月01日 - 2023年03月31日
    アレルギー試験法EXiLE法は、ヒトの高親和性IgE受容体(FcεRI)を発現させた培養マスト細胞株を、アレルギー患者血清(IgE)で感作し、抗原添加による細胞の活性化をルシフェラーゼアッセイにより検出する手法で、高感度にIgEの「架橋活性」を評価できる画期的な試験法である。しかし一方で、本法では一部の血清や抗原が細胞障害性を示し正確な測定が出来ない問題に直面している。そこで本研究では、EXiLE法の特徴を活かし、「架橋」を指標とした新しい「セルフリー型」アレルギー試験法の開発を主目的とする。具体的には、ルシフェラーゼ相補性システムを利用して各種発光タグ融合FcεRI α鎖を作製し、セルフリー条件下IgEと抗原結合により導かれるFcεRIの架橋を評価する新しいアレルギー試験系を開発する。
    昨年度は、Fragment Complementation AssayのレポーターとしてNanoBit、リコンビナントFcεRI α精製用のタグとしてはHaloTag(HT)を用いることとし、4通りのFcεRI α-レポーター配列を作製した。令和3年度は、T7プロモーターを有しているHT用ベクターのN末端側とC末端側に作製した配列(4通り)を挿入した遺伝子を作製した。作製した遺伝子を、T7 RNA大腸菌プロテアーゼ等を含む大腸菌抽出液、アミノ酸、rNTP、tRNA抽出液等を含むPremix液と37℃、1時間の条件で反応させ、タンパク質の誘導を行い、Haloレジンを用いて精製を試みた。次年度は、無細胞系タンパク質合成の誘導条件の検討を行い、収量、純度の高いリコンビナントタンパク質の精製を試みると共に、セルフリー条件下IgEと抗原結合によるFcεRIの架橋を評価可能かどうか検討する。

■大学教育・資格等情報

主な担当授業科目名

  • 薬物治療学Ⅱ

資格、免許

  • 2014年08月01日
    薬剤師免許