百瀬 良

健康メディカル学部 心理学科講師
Last Updated :2025/10/07

■研究者基本情報

学位

  • 修士, 昭和女子大学大学院

研究キーワード

  • 発達心理学
  • 臨床心理学

研究分野

  • 人文・社会, 臨床心理学

■経歴

学歴

  • 2006年04月 - 2010年03月, 昭和女子大学大学院, 生活機構研究科, 生活機構学専攻
  • 2004年04月 - 2006年03月, 昭和女子大学大学院, 生活機構研究科, 生活文化研究専攻心理学講座

■研究活動情報

論文

  • 心理支援職養成大学院におけるウェクスラー式知能検査を活用した学内実習システムの検討 -大学附属心理臨床相談室における心理検査のニーズを踏まえて-               
    百瀬良; 佐藤昌子; 松永しのぶ
    昭和女子大学生活心理研究所紀要, 2022年03月, [査読有り]
    筆頭著者
  • 地域の発達相談室でのペアレント・トレーニングの取組み ―プログラム内容の妥当性と効果の検討―               
    百瀬良; 佐藤昌子; 松永しのぶ
    昭和女子大学生活心理研究所紀要, 2021年03月
    本稿の目的は、①当相談室のPTプログラムの妥当性の検討、②PTプログラムの効果の検証の2点である。第一の目的については、システム面、プログラム面ともに、PTガイドラインが示す基準を満たすプログラムとなっていることが明らかとなった。
    第二の目的については、参加者158名への質問紙調査によるプログラムの評価およびPTプログラム参加前後での「育児意識・行動尺度」への回答の分析結果から、当相談室のPTプログラムで提示した6つのスキルについて、いずれも概ね「説明がわかりやすかった」「効果があると思う」と評価された。しかし、「実行度」は、スキルによって異なり、「肯定的注目」が最も実行しやすく、「気づかないふり+待つ」や「タイムアウト」は実行度が低いことが明らかとなった。
    参加者の「育児意識・行動尺度」下位尺度得点の変化から、育児意識は改善し、養育力が向上したと言え、子育てに対する自信も顕著に上昇しているという結果が得られたことから、当相談室のPTプログラムの効果が確認できた。

MISC

講演・口頭発表等

  • 心理支援職養成大学院における大学院生に対するスーパービジョンモデル -修了生スーパーバイザーの体験過程に注目して-               
    百瀬 良; 深山 美和; 櫻井 由紀; 山岸 久美子; 松永 しのぶ
    日本発達心理学会第35回, 2025年03月
  • 心理支援職のキャリア形成過程 -常勤職から複数領域の非常勤職を組合せる働き方へ-               
    日本発達心理学会第34回, 2024年03月
  • 心理支援職のキャリア形成 -医療領域常勤職のキャリア形成とライフイベント-               
    日本発達心理学会第33回, 2023年03月
  • 食物アレルギーの心理面に与える影響に関する実態調査(3) 原因食物の違いによる差に焦点をあてて               
    日本健康心理学会第35回大会, 2022年11月
  • 食物アレルギー児とその養育者の心理面に関する検討               
    日本心理学会第86回大会, 2022年09月
  • 食物アレルギーの心理面に与える影響に関する実態調査(2) - 原因食物の違いによる差に焦点をあてて               
    日本健康心理学会第34回大会オンライン開催, 2021年11月
  • 心理支援専門職のキャリア形成過程-研究職のキャリア形成に関する意識変容に注目してー               
    日本発達心理学会第32回大会, 2021年03月29日, 日本発達心理学会
    心理支援専門職のキャリア形成は、典型的なモデルが存在しない。国家資格化された公認心理師、臨床心理士の養成機関にとって、キャリア構築の道筋を示すキャリア教育は、喫緊の課題であるが個別性が高く領域毎にキャリア形成過程は異なると推測され、その形成過程に焦点を当てた研究は現状ではほとんど見られない。そこで本稿では、心理支援専門職の一つの領域である研究職のキャリア形成に焦点を当て、個々のキャリア形成過程の多様性の背後にある共通の経路やキャリア構築への影響因について「心理支援専門職のキャリア形成」についての語りから検討した。その結果、心理支援専門職の領域の一つである研究職に就くまでの経験の経路を視覚化し経路の多様性を示すとともに、事例を集めることで多様性の背後にある共通性をOPP、BFPとして明らかにした。TEMにより時間の流れに沿って個人の経験を分析し、キャリア形成過程における調査協力者の意識の変容を追うことにより、心理支援専門職のキャリア発達の一旦を示すことができた。
  • 食物アレルギーの心理面に与える影響に関する実態調査(1) -原因食物の違いに焦点をあててー               
    小西瑞穂; 浅川里穂; 山本貴和子; 斎藤摩耶子; 佐藤美織; 百瀬良; 大矢幸弘
    日本健康心理学会第33回大会, 2020年11月16日, 日本健康心理学会
    食物アレルギーの原因食物の違いによって心理面に与える影響が異なるのかを探索的に検討するため、実態調査を行った。その結果、原因食物が小麦やごま・大豆である場合、子どもは原因食物事態への拒否感が弱く、特に小麦自体に拒否感を全く感じていない子どもが多い一方で、親は、アレルギー症状を起こした回数が多い原因食物を持つ食物に恐怖感を強く抱いており、アレルギー症状を繰り返すことが恐怖条件づけの形成となっている可能性が示唆された。
  • ペアレント・トレーニングにおけるスキルの有効性の検討 「無視」を効果的に使用してもらうために               
    百瀬良; 佐藤昌子; 樋口寿美; 松永しのぶ
    日本発達心理学会第31回大会, 2020年03月03日, 一般社団法人日本発達心理学会
    ペアレント・トレーニングは、発達障害を持つ子どもを養育する親や家族に対する支援の一つとしてその有効性が確認されている。当相談室が実施しているペアレント・トレーニング参加者のアンケートでも、ペアレント・トレーニングは、有効な支援であると捉えられているものの、保護者の多くがスキルの一つである、<無視>について、「実行が難しい」「効果が感じられない」と評価している。そこで、<無視>の「実行が難しい」「効果が感じられない」とされる要因を明らかにするために、参加者アンケートの自由記述を検討した。その結果、保護者の多くが、<無視>が適用でない行動に対して、<無視>を使用していることが明らかとなり、ターゲット行動を決める際にスキルに適用な行動であるかどうか、個別に関わるなどのサポートが必要であることがわかった。
  • 食物アレルギーの心理面に与える影響に関する実態調査(1) -原因食物の違いに焦点をあてて-               
    日本健康心理学会, 2020年03月
  • 1歳6か月児健診後の親子教室での保護者支援の効果と課題               
    大澤ことみ; 百瀬良
    日本発達心理学会第30回大会, 2019年03月19日, 日本発達心理学会
    市町村が実施する1歳6か月健康診査後の親子教室による保護者支援の効果と課題について検討した。子どもの発達の遅れに気が付かない保護者の相談へのハードルを低くする効果、子どもへの関わりを支援者が実際に提示でき、保護者の関わりを直接支持するなどエンパワーメントできたりすることで、比較的、短時間に保護者の養育力の向上を目指すことができるなどの効果があると考えられた。さらに適切な時期に、適切な専門機関に確実につなぐためには、関わりかたのコツを学ぶようなグループワークや、環境調整の方法等を伝えるプログラムなどを併せて提示していくことが課題として挙げられた。
  • 地域の発達相談事業における「読み・書き」困難への家族支援-「LD・ADHD等の心理的疑似体験プログラム第3版」の活用-               
    佐藤 昌子; 鎌田 せりあ; 樋口 寿美; 田中奈緒子
    日本LD学会第26回大会, 2017年10月09日, 日本LD学会
    学齢期の発達障害児等の保護者向けに「LD・ADHD等の心理的疑似体験プログラム第3版」の実施とICTを活用した学習支援について情報提供した実践についての報告

所属学協会

  • 2020年04月 - 現在
    日本発達障害学会               
  • 2009年04月 - 2012年03月
    日本家族心理学会               
  • 日本心理臨床学会               
  • 日本発達心理学会               
  • 日本LD学会               

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 心理支援職のキャリア形成過程ー複線経路等至性モデルによる分析ー
    基盤研究(C)
    帝京平成大学
    2024年04月01日 - 2028年03月31日
  • 心理支援専門職のキャリアデザイン‐複線経路等至性モデリング(TEM)を用いた質的研究‐               
    2020年04月
    心理支援職のキャリア継続過程について半構造化面接によって聴取した内容を、質的研究法の一つである複線経路等至性モデリング(TEM)を用いて分析し、心理支援職の多様な働き方、プロセスをTEM図を用いて詳細に記述することにより、ロールモデルとして提示する。

社会貢献活動

  • 東京都指定保育士等キャリアアップ研修               
    講師
    昭和女子大学主催、世田谷区後援, 東京都指定保育士等キャリアアップ研修, 昭和女子大学, 2018年08月 - 現在
    保育士等対象のキャリアアップ研修における保護者支援・子育て支援のカリキュラムのうち、
    Ⅰ.保護者に対する相談援助の方法と技術2(面接技法)
    Ⅱ.保護者に対する相談援助の計画・記録及び評価の講義を担当した。

■大学教育・資格等情報

主な担当授業科目名

  • 健康・医療心理学Ⅰ

資格、免許

  • 2019年02月05日
    公認心理師
  • 2007年04月01日
    臨床心理士