高橋 孝次

人文社会学部 人間文化学科 メディア文化コース准教授
Last Updated :2025/10/07

■研究者基本情報

学位

  • 博士(文学)

研究キーワード

  • 日本近代文学
  • 稲垣足穂
  • 中間小説誌
  • 水上勉

研究分野

  • 人文・社会, 日本文学, 日本近代文学

■経歴

経歴

  • 2024年09月 - 現在
    明治大学, 大学院 国際日本学研究科, 兼任講師
  • 2024年04月 - 現在
    帝京平成大学, 人文社会学部 人間文化学科, 准教授
  • 2022年04月 - 2024年03月
    帝京平成大学, 人文社会学部 人間文化学科, 専任講師
  • 2021年04月 - 2022年03月
    帝京平成大学, 現代ライフ学部 人間文化学科, 専任講師
  • 2017年04月 - 2021年03月
    帝京平成大学, 現代ライフ学部 人間文化学科, 助教
  • 2015年10月 - 2017年03月
    首都大学東京, 都市教養学部人文社会系, 非常勤講師
  • 2015年04月 - 2017年03月
    立教大学, 文学部, 兼任講師
  • 2007年10月 - 2017年03月
    千葉大学, 文学部, 非常勤講師
  • 2007年10月 - 2016年03月
    千葉大学大学院, 人文社会科学研究科, 特別研究員

学歴

  • 2003年04月 - 2006年09月, 千葉大学, 大学院, 社会文化科学研究科博士課程日本研究専攻
  • 2001年04月 - 2003年03月, 千葉大学, 大学院, 文学研究科修士課程日本研究専攻
  • 1997年04月 - 2001年03月, 静岡大学, 人文学部, 言語文化学科比較文学・文化専攻

委員歴

  • 2023年08月 - 2025年08月
    編集委員, 昭和文学会
  • 2018年03月 - 2020年03月
    編集委員, 日本近代文学会
  • 2013年07月 - 2016年06月
    会務委員, 昭和文学会

■研究活動情報

受賞

  • 2011年08月
    北九州市立松本清張記念館, 第13回松本清張研究奨励事業
    「松本清張と昭和30年代「中間小説誌」」
    高橋 孝次

論文

  • 三島由紀夫による稲垣足穂入門――「男性の秘密」へのいざない               
    高橋 孝次
    三島由紀夫研究, 2021年04月, [招待有り]
  • 浦和時代の水上勉―内田潔氏に聞く―               
    掛野 剛史; 大木 志門; 高橋 孝次
    埼玉学園大学紀要 人間学部篇, 2018年12月
  • 虹書房・日本繊維経済研究所時代の水上勉――北野英子氏・奥田利勝氏に聞く               
    大木 志門; 掛野; 剛史; 高橋 孝次
    山梨大学国語・国文と国語教育, 2018年02月
  • 水上勉宛田中英光書簡18通――水上勉資料の中から――
    大木 志門; 掛野; 剛史; 高橋 孝次
    昭和文学研究, 2017年09月, [査読有り]
  • 稲垣足穂の〈文壇〉時代――〈登記〉と〈オリジナリティ〉
    高橋 孝次
    人文社会科学研究, 2016年03月
    〈文壇〉からの孤立というイメージによって強く価値づけられてきた稲垣足穂だが、大正末から昭和初期にかけては、〈文壇〉という文学場において、「新時代」を代表する作家として登記された存在だった。本稿では作家自身の証言に依拠するのみでほとんど検証されてこなかった〈文壇〉時代の稲垣足穂の姿を当時の時評や合評、新たに発見された資料、同時代言説などから再構築することを目的とする。滝田樗陰と「中央公論」、佐藤春夫との破門問題、中村武羅夫と「新潮」、新感覚派と「文芸時代」といった稲垣足穂と〈文壇〉を繋ぐ人々との関わりを再検証し、当時の足穂がいかにして〈文壇〉での位置を獲得していったかを裏付ける。加えて石野重道と猪原太郎という二人の友人をめぐる「オリジナリティ」の問題を採り上げ、足穂の送った二つの抗議文と、それに対する〈文壇〉の反応から足穂の「新しさ」がどのように認知、受容され、消費されていったのかを明らかにする。
  • 『明石』と『津軽』――新風土記叢書の「郷土」               
    高橋 孝次
    日本文学と故郷/郷土, 2016年02月
  • 大衆雑誌懇話会賞から小説新潮賞へ――「中間小説」の三段階変容説               
    高橋 孝次
    「中間小説誌の研究――昭和期メディア編成史の構築に向けて」研究報告書, 2015年02月
  • 【新発見資料】「タルホと月」の意義――『一千一秒物語』の生成               
    高橋 孝次
    日本近代文学館年誌 資料探索, 2013年03月, [招待有り]
  • 「中間小説」の真実なもの――「地方紙を買う女」と「野盗伝奇」               
    高橋 孝次
    松本清張研究奨励事業研究報告書, 2013年01月
  • 『少年愛の美学』とフロイトの反復説
    高橋 孝次
    人文社会科学研究, 2010年09月
    『少年愛の美学』は、性愛の一元論が展開される、稲垣足穂のもっともよく知られたエッセーである。従来本書は「啓蒙の書」とされてきたため、主にその感性的了解を促すような特徴的な語り口が研究の俎上にあげられてきたが、本稿では『少年愛の美学』の理論的基盤の形成過程に社会的文脈を導入することで、性愛論が形而上学へと変成する様態を跡付けることを目的とする。そのために、フロイトの『性理論三篇』と『少年愛の美学』の比較から、フロイトの「反復説」こそ『少年愛の美学』の核となる理論であることを明らかにし、フロイト言説の理解の転換点をヴァリアント分析から導く。さらに、フロイト受容の経緯から、『少年愛の美学』形成史において重要な役割を担う江戸川乱歩の存在を浮上させ、フロイト言説とともに「A感覚」や「宇宙的郷愁」といった足穂文学の重要概念をも戦前の同性愛研究を引き継ぐ乱歩の媒介なしに成立し得なかった可能性を指摘する。
  • 旧居留地の文学──「星を売る店」の神戸
    高橋 孝次
    人文研究, 2009年03月, [査読有り]
    千葉大学人文研究 第38号
  • 草津湯ノ沢地区と中里介山「夢殿」──横光利一「馬車」の世界──               
    高橋 孝次
    日本近代文学と病, 2009年03月
  • 稲垣足穂『少年愛の美学』の読書論的研究―念者としての語り―               
    高橋 孝次
    パフォーマンスの民族誌的研究, 2008年02月
  • 二つの名前を持つ女――佐藤春夫「お絹とその兄弟」               
    高橋 孝次
    日本近代文学と性, 2007年03月
  • 「稲垣足穂」の文学的研究―イメージと痕跡をめぐって―               
    高橋 孝次
    2006年09月, [査読有り]
  • 稲垣足穂のカトリック時代――「Saint」と神秘思想               
    高橋 孝次
    日本近代文学と宗教, 2005年03月
  • 稲垣足穂「弥勒」論――『ショーペンハウエル随想録』をめぐって               
    高橋 孝次
    日本近代文学, 2004年11月, [査読有り]

MISC

  • 令和6年度帰雁忌シンポジウム「水上勉先生の没後二十年を迎えて その業績をふりかえる」
    掛野剛史; 大木志門; 高橋孝次; 下森弘之; 渡辺力
    一滴通信, 2025年05月, [招待有り]
  • 『金閣炎上』を観劇して               
    高橋孝次
    季刊青年座通信, 2023年06月23日, [招待有り]
  • 水上勉資料と中間小説研究の現在               
    高橋 孝次
    日本近代文学, 2022年11月, [招待有り]
  • 六月例会印象記               
    高橋 孝次
    日本近代文学会 会報, 2022年09月, [招待有り]
  • 第二一回 研究集会印象記               
    高橋 孝次
    横光利一文学会 会報, 2022年02月, [招待有り]
  • 昭和三〇年代の『オール讀物』 : 中間小説誌総目次(下)
    牧野 悠; 小嶋 洋輔; 高橋 孝次; 西田 一豊
    帝京大学宇都宮キャンパス研究年報. 人文編, 2021年12月
    帝京大学宇都宮キャンパス総合基礎科目過程横山明子研究室
  • 【史料紹介】 昭和三〇年代の『オール讀物』―― 中間小説誌総目次(下)
    牧野悠; 小嶋洋輔; 高橋孝次; 西田一豊
    帝京大学宇都宮キャンパス 研究年報人文編, 2021年12月
  • 【史料紹介】 昭和三〇年代の『オール讀物』―― 中間小説誌総目次(上)
    牧野悠; 小嶋洋輔; 高橋孝次; 西田一豊
    帝京大学宇都宮キャンパス 研究年報人文編, 2019年12月
  • 紹介「片山宏行・山口政幸監修 若松伸哉・掛野剛史編集『菊池寛現代通俗小説事典』」               
    高橋 孝次
    日本近代文学, 2017年05月, [招待有り]
  • 昭和二〇年代の「小説新潮」 : 中間小説誌総目次(下)
    小嶋 洋輔; 西田 一豊; 高橋 孝次; 西田 一豊; ニシダ カズトヨ; NISHIDA Kazutoyo; 高橋 孝次; タカハシ コウジ; TAKAHASHI Koji; 牧野 悠; マキノ ユウ; MAKINO Yu
    千葉大学人文社会科学研究, 2015年03月
    本研究事業は近代史の中で最も読まれたジャンルでありながら、定義が確定してこなかった中間小説について見直し、「現象」として捉えることで新たな中間小説像を構築することを目的としている。その目的を達成するため、具体的には以下の三種の解明を目指している。それは①中間小説誌が如何なる雑誌メディアであったかの解明(資料の保存・公開)、②中間小説誌編集の戦略の解明、③中間小説誌読者の位置づけ、とまとめられる。この解明を行うに、有効かつ重要な作業といえるのが、表紙、目次構成、挿絵、読書欄、編集後記の調査である。こうした実際の雑誌を手にとっての調査は、雑誌編集の戦略の抽出、また中間小説各誌の性格の明示につながる。本「史料紹介」は、昭和二〇年代初頭に創刊され、中間小説誌の市場形成を中心的に担った「小説新潮」の、昭和二〇年代前半の目次を翻刻する。なお、本「史料紹介」は、科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金(基盤研究(C))課題番号二四五二〇二〇五)の助成を受けた研究成果の一つである。, 千葉大学大学院人文社会科学研究科
  • 昭和二〇年代の「小説新潮」--中間小説誌総目次(上)
    小嶋 洋輔; コジマ ヨウスケ; KOJIMA Yousuke; 西田 一豊; ニシダ カズトヨ; NISHIDA Kazutoyo; 高橋 孝次; タカハシ コウジ; TAKAHASHI Koji; 牧野 悠; マキノ ユウ; MAKINO Yu
    千葉大学人文社会科学研究, 2014年09月30日
    本研究事業は近代史の中で最も読まれたジャンルでありながら、定義が確定してこなかった中間小説について見直し、「現象」として捉えることで新たな中間小説像を構築することを目的としている。その目的を達成するため、具体的には以下の三種の解明を目指している。それは①中間小説誌が如何なる雑誌メディアであったかの解明(資料の保存・公開)、②中間小説誌編集の戦略の解明、③中間小説誌読者の位置づけ、とまとめられる。この解明を行うに、有効かつ重要な作業といえるのが、表紙、目次構成、挿絵、読書欄、編集後記の調査である。こうした実際の雑誌を手にとっての調査は、雑誌編集の戦略の抽出、また中間小説各誌の性格の明示につながる。本「史料紹介」は、昭和二〇年代初頭に創刊され、中間小説誌の市場形成を中心的に担った「小説新潮」の、昭和二〇年代前半の目次を翻刻する。, 千葉大学大学院人文社会科学研究科
  • 【史料紹介】昭和二〇年代の「別册文藝春秋」--中間小説誌総目次 附「文藝春秋別册」総目次
    小嶋 洋輔; コジマ ヨウスケ; KOJIMA Yousuke; 西田 一豊; ニシダ カズトヨ; NISHIDA Kazutoyo; 高橋 孝次; タカハシ コウジ; TAKAHASHI Koji; 牧野 悠; マキノ ユウ; MAKINO Yu
    千葉大学人文社会科学研究, 2014年03月30日
    本研究事業は近代史の中で最も読まれたジャンルでありながら、定義が確定してこなかった中間小説について見直し、「現象」として捉えることで新たな中間小説像を構築することを目的としている。その目的を達成するため、具体的には以下の三種の解明を目指している。それは①中間小説誌が如何なる雑誌メディアであったかの解明( 資料の保存・公開)、②中間小説誌編集の戦略の解明、③中間小説誌読者の位置づけ、とまとめられる。この解明を行うに、有効かつ重要な作業といえるのが、表紙、目次構成、挿絵、読書欄、編集後記の調査である。こうした実際の雑誌を手にとっての調査は、雑誌編集の戦略の抽出、また中間小説各誌の性格の明示につながる。本「史料紹介」は、昭和二〇年代初頭に創刊され、中間小説誌の市場形成に伴い、次第に中間小説誌的性格を取り入れ、独自の地位を獲得するに至った「別册文藝春秋」の、昭和二〇年代の目次を翻刻する。, 千葉大学大学院人文社会科学研究科
  • 「小説朝日」――中間小説誌総目次
    小嶋 洋輔; 西田 一豊; 高橋 孝次; 牧野 悠
    千葉大学人文社会科学研究, 2013年09月
    本研究事業は近代史の中で最も読まれたジャンルでありながら、定義が確定してこなかった中間小説について見直し、「現象」として捉えることで新たな中間小説像を構築することを目的としている。その目的を達成するため、具体的には以下の三種の解明を目指している。それは①中間小説誌が如何なる雑誌メディアであったかの解明(資料の保存・公開)、②中間小説誌編集の戦略の解明、③中間小説誌読者の位置づけ、とまとめられる。この解明を行うに、有効かつ重要な作業といえるのが、表紙、目次構成、挿絵、読書欄、編集後記の調査である。こうした実際の雑誌を手にとっての調査は、雑誌編集の戦略の抽出、また各中間小説誌の性格の明示につながる。本「史料紹介」では、中間小説誌とその隣接領域の雑誌メディアとの境界線上にある雑誌群の調査を進めた結果、中間小説誌として捉え直すべきことが判明した「小説朝日」の目次を翻刻する。, 千葉大学大学院人文社会科学研究科
  • 「小説と讀物」「苦楽」「小説界」――中間小説誌総目次
    小嶋 洋輔; 西田 一豊; 高橋 孝次; 牧野 悠
    千葉大学人文社会科学研究, 2013年03月
    本研究事業は近代史の中で最も読まれたジャンルでありながら、定義が確定してこなかった中間小説について見直し、「現象」として捉えることで新たな中間小説像を構築することを目的としている。その目的を達成するため、具体的には以下の三種の解明を目指している。それは①中間小説誌が如何なる雑誌メディアであったかの解明(資料の保存・公開)、②中間小説誌編集の戦略の解明、③中間小説誌読者の位置づけ、とまとめられる。この解明を行うに、有効かつ重要な作業といえるのが、表紙、目次構成、挿絵、読書欄、編集後記の調査である。こうした実際の雑誌を手にとっての調査は、雑誌編集の戦略の抽出、また中間小説各誌の性格の明示につながる。本「史料紹介」は、昭和二〇年代に創刊し、消えていった中間小説誌である「小説と讀物」、「苦楽」、「小説界」の目次を公開するものである。この三誌は資料の保存・公開が完璧には成されていない中間小説誌としてある。, 千葉大学大学院人文社会科学研究科
  • 研究展望 稲垣足穂
    高橋 孝次
    昭和文学研究, 2007年09月, [招待有り]
    昭和文学会

書籍等出版物

講演・口頭発表等

  • 文学場の可塑的緩衝地帯としての『別冊文藝春秋』――昭和40年代の水上勉・松本清張を視座として
    高橋 孝次
    「中間小説はどこにいったか、その終わりの始まりを巡って」 ワークショップ(於:鹿児島市中央公民館), 2025年08月30日
  • シンポジウム 水上勉先生の没後 20 年を迎えて その業績を振り返る
    掛野剛史; 大木志門; 高橋孝次; 渡辺力; 下森弘之
    帰雁忌 水上勉没後二十年を偲んで 於:若州一滴文庫, 2024年10月26日, [招待有り]
  • 敗戦直後の再出発 文芸編集者としての水上勉               
    水上 蕗子; 大木 志門; 掛野 剛史; 高橋 孝次
    日本編集者学会 於:まちなかキャンパスうえだ, 2019年11月10日, [招待有り]
  • 社会派としての水上勉               
    高橋 孝次
    シンポジウム「水上勉の時代」(福井県ふるさと文学館・科研費研究「水上勉資料の調査による戦後文学の総合的研究」共催), 2019年09月01日
  • 「民主的な方法」としての読者投票――戦後大衆文芸誌による文学賞設置の試み――               
    高橋 孝次
    昭和文学会研究集会 於:亜細亜大学武蔵野キャンパス, 2019年05月11日, [招待有り]
  • 松本清張と中間小説の時代               
    高橋 孝次
    松本清張研究会 於:慶應義塾大学三田キャンパス, 2011年12月03日, [招待有り]
  • 和田芳恵と「日本小説」――中間小説誌の誕生               
    高橋 孝次
    日本近代文学会秋季大会 於:三重大学, 2010年10月24日
  • 永劫回帰の夏休み―稲垣足穂「彼等」               
    高橋 孝次
    千葉大学文学部日本文化学会 於:千葉大学, 2010年07月24日
  • 稲垣足穂『彌勒』論 ― 一冊の書物をめぐって ―               
    高橋 孝次
    千葉大学文学部日本文化学会 於:千葉大学, 2002年07月20日

所属学協会

共同研究・競争的資金等の研究課題

メディア報道

その他

  • 「『足穂拾遺物語』ライヴ・ツアー in KIOTO」
    2008年03月 - 2008年03月
    出演:高橋信行、高橋孝次、羽良多平吉、郡淳一郎、木村カナ、扉野良人(司会)
    (2008年3月17日,『足穂拾遺物語』刊行記念イベント,於「UrBANGUILD(アバンギルド)」)
  • 「ザ・メイキング・オヴ・『足穂拾遺物語』──刊行前夜祭」
    2008年01月 - 2008年01月
    出演:高橋信行、高橋孝次、羽良多平吉、郡淳一郎、木村カナ(司会)
    (2008年1月20日,第19回西荻ブックマーク,於今野スタジオ「MARE(マーレ)」)

■大学教育・資格等情報

主な担当授業科目名

  • 出版と編集