中江 大

健康医療スポーツ学部 医療スポーツ学科 動物医療コース教授
Last Updated :2025/11/01

■研究者基本情報

学位

  • 医学博士, 奈良県立医科大学, 1989年05月

研究キーワード

  • 食事因子
  • 毒性病理学
  • 予防医学
  • 動物予防医学
  • 安全性評価
  • リスク分析
  • 前がん病変
  • 遺伝子突然変異
  • 酸化ストレス
  • コリン欠乏メチオニン低減アミノ酸食
  • エピジェネティック発がん機構
  • 系統差
  • gpt deltaトランスジェニック動物
  • 内因性発がん
  • 8-oxoguanine
  • ヘテロサイクリックアミン
  • ニトロソ化合物
  • 環境発がん物質
  • 遺伝子改変動物
  • diethylnitrosamine
  • 化学発癌
  • 環境因子
  • 発癌物質
  • 毒性学

研究分野

  • その他, その他, 化学物質リスク評価学
  • その他, その他, 動物と人の予防医学
  • その他, その他, 毒性(病理)学
  • ライフサイエンス, 衛生学、公衆衛生学分野:実験系を含まない
  • ライフサイエンス, 栄養学、健康科学
  • ライフサイエンス, 実験病理学

■経歴

経歴

  • 2022年04月 - 現在
    東京農業大学, 応用生物科学部食品安全健康学科, 客員教授
  • 2022年04月 - 現在
    帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部医療スポーツ学科動物医療コース, 教授
  • 2015年04月 - 2022年03月
    東京農業大学大学院, 応用生物科学研究科, 指導教授
  • 2015年04月 - 2022年03月
    東京農業大学, 応用生物科学部食品安全健康学科食品安全評価学研究室, 教授
  • 2006年04月 - 2015年03月
    東京都健康安全研究センター, 環境保健部、医薬品部、薬事環境科学部, 部長
  • 2002年01月 - 2006年03月
    財団法人 佐々木研究所, 病理部, 部長
  • 1987年10月 - 2001年12月
    奈良県立医科大学, 腫瘍病理学, 助手、講師、助教授
  • 1986年07月 - 1987年06月
    Thomas Jefferson University, Department of Pathology, Research Instructor
  • 1984年07月 - 1986年06月
    Hahnemann University, Department of Pathology and Laboratory Medicine, Research Associate and Instructor

学歴

  • 1986年07月 - 1987年09月, 奈良県立医科大学 研究生
  • 1982年04月 - 1986年06月, 奈良県立医科大学大学院, 医学研究科
  • 1976年04月 - 1982年03月, 奈良県立医科大学, 医学部医学科

委員歴

  • 2023年06月 - 現在
    Member of the Advisory Group on Emerging Science in Chemicals Assessment (ESCA), 経済協力開発機構(OECD)
  • 2018年07月 - 現在
    会長, Global SEND Alliance
  • 2017年04月 - 現在
    薬事審議会専門委員, 厚生労働省
  • 2016年06月 - 現在
    理事, 国際生命科学研究機構、ILSI Japan
  • 2014年05月 - 現在
    編集委員, FFIジャーナル編集委員会
  • 2010年04月 - 現在
    評議員, 日本食品化学研究振興財団
  • 2009年10月 - 現在
    専門委員、座長, 内閣府 食品安全委員会
  • 2004年05月 - 現在
    専門委員, 医薬品医療機器総合機構
  • 2007年11月 - 2018年03月
    専門委員、座長, 医薬品規制調和国際会議(ICH)
  • 2003年01月 - 2005年01月
    薬事・食品衛生審議会専門委員, 厚生労働省

■研究活動情報

受賞

  • 2025年06月
    International Academy of Toxicologic Pathology, Leadership Excellence Award
    Asian Pacific Director
    Dai Nakae
  • 2021年07月
    日本毒性学会, ファイザー賞
  • 2020年02月
    日本毒性病理学会, 食品安全優秀発表賞
  • 2015年06月
    日本毒性学会, ファイザー賞
  • 2015年02月
    東京都, 東京都職員提案制度知事表彰優良賞、東京都福祉保健局長賞
  • 2012年
    日本毒性学会, ファイザー賞
  • 1998年11月
    日本病理学会, 学術研究賞

論文

MISC

書籍等出版物

講演・口頭発表等

  • Alternatives to animal experiments in the regulation of food, the Japanese situation               
    Nakae, D.
    ILSI 2021International Workshop for Non-animal Approaches in Food Sector, 2021年10月21日, [招待有り]

所属学協会

  • 2023年09月 - 現在
    動物と人の予防医学研究会;理事長               
  • 2021年12月 - 現在
    アジア毒性病理学会連合;(理事長)、前理事長               
  • 2010年 - 現在
    レギュラトリーサイエンス学会;理事、社員/評議員、運営委員               
  • 2007年09月 - 現在
    日本公衆衛生学会;代議員               
  • 2005年 - 現在
    日本食品化学学会;(理事)、編集委員               
  • 2002年 - 現在
    Society of Toxicologic Pathology, Emeritus Member, (Membership Committee Member)               
  • 2002年 - 現在
    International Academy of Toxicologic Pathology; (Asian Pacific Regional Director, Accreditation Committee Chairperson and Member)               
  • 2002年 - 現在
    日本毒性学会;功労会員、(評議員、田邉賞選考小委員会委員長・委員)               
  • 1996年 - 現在
    日本がん予防学会;功労会員、(評議員、編集委員)               
  • 1994年 - 現在
    American Association for Cancer Research; Emeritus Member               
  • 1989年 - 現在
    日本毒性病理学会;名誉会員、(理事長、理事、監事、評議員、各種委員長、各種委員)               
  • 1982年04月 - 現在
    日本癌学会;名誉会員、(評議員)               
  • 1982年
    日本病理学会;功労会員、(学術評議員)               

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 犬と飼い主におけるQuality of Life (QOL)の相関に関する研究               
    共同研究
    帝京平成大学、動物医療センターPeco獣医療研究所
    2024年02月 - 2027年03月
  • 国内外で開発されOECDで公定化されるNAMを活用した試験法の行政的な受け入れに対応するための研究               
    国立医薬品食品衛生研究所、帝京平成大学ほか
    2024年 - 2026年
  • 加熱式たばこなど新たなたばこ製品の成分分析と受動喫煙による 健康影響の研究               
    国⽴保健医療科学院、東京農業大学ほか
    2021年 - 2023年
  • OECDプロジェクトでの成果物を厚生労働行政に反映させるための研究               
    国立医薬品食品衛生研究所、帝京平成大学ほか
    2021年 - 2023年
  • がん研究の資材有効保存と利用に関する研究
    特定領域研究
    東京大学
    2005年 - 2009年
    松居班員は、本年度は、ヒト細胞株983件、マウス細胞株268件、ラット細胞株73件、ハイブリドーマ79件、その他細胞株37件、施設別として集計すると、国内の大学及び公共機関1213件、民間機関178件、国外49件であり、合計1440件の細胞株を全国の研究者へ供給した。その他、平成19年度は1株の新規ヒト培養細胞株を収集した。
    また、京都大学放射線生物研究センターで収集された遺伝子疾患患者由来の正常2倍体細胞株の保存が医薬基盤研究所に移動したことに伴った余剰予算で、ペプチド合成サービスを単年度限りの事業として行った。
  • 食餌中の栄養素組成の変動操作のみで誘導される内因性発がんの機構に関する研究
    基盤研究(C)
    (財)佐々木研究所
    2004年 - 2005年
    本研究は,レポーター遺伝子を導入したgpt deltaラットを用い,肝発がん早期段階における遺伝子突然変異の関与について検索した.動物はFischer 344(F344)系とSprague-Dawley (SD)系の雄性gpt deltaラット(6週齢)を,実験系はコリン欠乏アミノ酸(CDAA)食による内因性とN-nitrosodiethylamine (DEN)による外因性の2種類のモデルを,発がん修飾化学物質としてはphenyl N-tert-butyl nitrone (PBN)を,それぞれ用いた.実験は,1群6匹の15群(第1-8群F344系,第9-15群SD系)で行った.第1・2・3・4群はCDAA食・CDAA食とPBN (0.13%混水投与)・コリン添加アミノ酸(CSAA)食・CSAA食とPBNを実験開始の2週間後から16週間投与し,第5・6群はDENを1回体重kg当たり100mgの用量で実験開始時とその1週間後の2回に腹腔内投与して第6群のみにPBNを実験開始の2週間後から16週間投与し,第7・8群はDENの替わりに溶媒のみを投与して第5・6群と同様に処理し,第9-13・14・15群は第1-5・7・8群と同様に処理した.全ての動物は,実験開始の18週間後に屠殺し,肝を摘出し,前がん病変発生,酸化性DNA傷害発生(8-oxoguanine;8-oxoG),遺伝子突然変異発生(gpt assay)に関する検索に供した,その結果,内因性モデルにおいて,CDAA食は,F344系のみで前がん病変を発生させた.8-oxoGレベルは,両系統ともCDAA食により増加したが,F344系でSD系より高値を示した.突然変異は,F344系のみでCSAA食・CDAA食双方により同程度に増加した.前者ではGC/AT transitionと欠失が増加し,後者ではそれらに加えて8-oxoG特異的とされるGC/TA transversionも増加した.PBNは,CDAA食による諸変化を全て抑制したが,CSAA食による遺伝子変異に影響を与えなかった.外因性モデルにおいて,DENは,F344系でCDAA食より多数・小型,SD系でF344系より多数(小型傾向)でCDAA食より多数・大型の前がん病変を発生させた.8-oxoGレベルは,両系統ともDENにより増加し,F344系でCDAA食より低値,SD系でF344系より高値を示した.突然変異は,両系統ともDENにより増加し,F344系でCDAA食より高値,SD系でF344系より高値でCDAA食より高値を示した.PBNは,DENによる諸変化に影響しなかった.以上の結果より,遺伝子突然変異は,内因性・外因性双方のラット肝発がん早期段階に関与するが両者でその役割が異なり,さらに,両者におけるラット系統差の発現機序にも関連しているものと示唆された.
  • 環境因子の発がんリスク評価
    重点領域研究
    大阪市立大学
    1996年 - 1999年
    1)Diethylnitrosamine(DEN)投与ラット肝におけるglutathione S-transferase placental form(GST-P)陽性細胞巣の発生は0.0001〜0.01ppmまでは、対照群と全く差はなく0.1ppm以上で有意に増加が認められ、平坦-立ち上がり曲線を示し、DENの肝発がん性には無作用量の存在が強く示唆された。2)SCIDマウスは2-amino-3-methylimidazo[4,5-f]quinoline(IQ)の低用量の大腸発がんに高感受性で、発がんリスク評価に有用である可能性が示唆された。3)非遺伝毒性発がん物質であるphenobarbitalによりラット肝にP450を誘導し、それとともにOHラジカルを産生し、8hydroxyguanine(8-OHG)を形成することが示された。4)各種トランスジェニックあるいはノックアウト動物の変異原活性、および発がん感受性を検討した。リスク評価に有用な高い発がん受性を示すものも多いが、発がんリスク評価に対する有用性にはさらなる追究を要する。5)がん関連遺伝子変異の高感度検出法としてPLACE-SSCP法を検討した。10^<-7>の頻度で生じる突然変異の検出系を開発しつつある。6)被検物質の1回投与後3日における標的臓器の8-OHGレベルの高値を指標として発がんリスクを評価し得る可能性が示唆された。
  • 膵癌の発生・増殖と進展及びその制御に関する基礎的研究
    基盤研究(A)
    奈良県立医科大学
    1996年 - 1999年
    膵癌に関する研究で重要なことは,ヒト膵癌のうちでも最も頻度が高く,且つ予後不良の膵管腺癌を標的とすることである.ヒトの膵管腺癌と組織学的,生物学的更に,遺伝子学的に類似する癌は,実験的にニトロソ化合物を用いてハムスター叉は雑種成犬にのみ発生せしめ得るのみで,他の動物種では発生せしめることは出来ない.本研究は,代表研究者らが開発したハムスターにおける短期膵管腺癌発生系(Mizumoto K. 他,J.Natl. Cancer Inst. 1988 ; 80 : 1564-1567)とこの系により発生した膵管腺癌の培養系(Moti,T. 他,Int. J. Pancreato. 1994 ; 16 : 171-177)を用いて行った.
    膵管腺癌の発生と進展に関する遺伝子変化
    1.ハムスター膵管腺癌におけるテロメア長の短縮とテロメラーゼ活性増強が検出され,このことはヒト38症例の膵管腺癌組織のうち32例(84%)に活性増強がみられ,このうち20例(53%)はKi-ras突然変異を合併していた.
    2.膵管腺癌において増殖因子であるmidkineのnRNAの過剰発現と蛋白レベルでの発現がみられた.
    3.膵管腺癌の発生と進展にMMP familiesのうちでMMP-2の発現亢進が重要な因子であることを見出した.
    4.膵管腺癌でアポトーシスに関与するbax遺伝子の過剰発現がみられた.
    5.膵管腺癌発生に対するb-カテニンの関与は否定された.
    制御に関する研究成果
    1.8種のヘテロサイクリックアミンのうち,Trp-P-1とDiMeIQXの膵管腺癌発生への関与が示唆された.
    2.MMPの阻害剤であるOPB-3206は,膵管発癌を抑制した.
    3.0.0025%b-カロチン,0.004%パームカロチンと0.05及び0.5%緑茶ポリフェノール,0.0015%4-hydroxyphenyl retinamide(4-HPR)と0.1%トラネキサムサンは膵管発癌を抑制した.
    4.4-HPRとaurapteneは,それぞれ10μMと50μMの濃度で膵管腺癌培養細胞にアポトーシスを誘導した.
  • ラット肝における酸化性DNA障害依存性発癌機構と肝細胞壊死
    奨励研究(A)
    奈良県立医科大学
    1992年 - 1992年

メディア報道

  • 【SPMAH】第2回学術集会~動物用ウェルネスフードの確立に向けたキックオフ~」開催               
    ヘルスケアワークスデザイン株式会社, Hoitto! ヘルスケアビジネス, https://hoitto-hc.com/20514/, 2025年09月, インターネットメディア
  • 動物用ウェルネスフードの基準づくり始動へ 「第2回学術集会」で産官学の連携を確認               
    (株)ウェルネスニュースグループ, Wellness Daily News, https://wellness-news.co.jp/posts/250728-3/, 2025年07月, インターネットメディア
  • 動物と人の予防医学研究会・中江大教授が語る、人とペットの正しい共生社会               
    小学館, @DYME, https://dime.jp/genre/1998382/, 2025年07月, インターネットメディア
  • 【注目セミナー】「動物と人の予防医学研究会 第2回学術集会」               
    ヘルスケアワークスデザイン株式会社, Hoitto! ヘルスケアビジネス, https://hoitto-hc.com/18956/, 2025年06月, インターネットメディア
  • 動物と人のQOL向上を目指す「動物と人の予防医学研究会」が発足、動物用ウエルネスフードの開発などを計画               
    小学館, @DIME, https://dime.jp/genre/1819475/, 2024年07月, インターネットメディア

■大学教育・資格等情報

主な担当授業科目名

  • 動物病理学

資格、免許

  • 医師免許
  • 死体解剖資格
  • 日本毒性病理学会認定毒性病理学専門家
  • 日本病理学会認定病理専門医
  • 国際毒性病理アカデミー フェロー
  • 日本病理学会認定病理専門医研修指導医
  • 日本医師会認定産業医
  • 社会医学系専門医協会認定専門医・指導医
  • 日本専門医機構認定病理専門医
  • 日本がん予防学会認定 がん予防エキスパート