楠瀬 悠
| 健康メディカル学部 心理学科 | 准教授 |
Last Updated :2025/10/07
■研究者基本情報
■経歴
経歴
- 2024年09月 - 現在
江戸川大学, 非常勤講師 - 2024年04月 - 現在
文京学院大学, 非常勤講師 - 2024年04月 - 現在
放送大学, 非常勤講師 - 2023年04月 - 現在
帝京平成大学, 健康メディカル学部心理学科, 准教授 - 2022年04月 - 2023年03月
鹿児島純心女子大学, 人間教育学部 教育・心理学科, 准教授 - 2020年04月 - 2022年03月
広島修道大学, 健康科学部心理学科, 講師 - 2017年04月 - 2020年03月
文京学院大学, 人間学部 心理学科, 助手 - 2016年04月 - 2020年03月
早稲田大学, 文学学術院, 非常勤講師 - 2014年04月 - 2016年03月
早稲田大学, 文学学術院, 助手
■研究活動情報
受賞
論文
- 漢字語を用いた語彙判断課題における感情語の影響
楠瀬悠
鹿児島純心女子大学 人間教育学部紀要, 2023年03月 - 漢字語とカタカナ語における出現頻度効果と親密度効果の差異
楠瀬 悠
文京学院大学人間学部研究紀要, 2019年03月, [査読有り] - マスク下の意味的プライミング効果におけるプライムの形態隣接語の役割について
楠瀬悠; 日野泰志
認知心理学研究, 2019年, [査読有り] - Phonological-Orthographic Consistency for Japanese Words and Its Impact on Visual and Auditory Word Recognition
Yasushi Hino; Yuu Kusunose; Shinobu Miyamura; Stephen J. Lupker
JOURNAL OF EXPERIMENTAL PSYCHOLOGY-HUMAN PERCEPTION AND PERFORMANCE, 2017年01月, [査読有り] - Masked semantic priming effects from the prime’s orthographic neighbors
Kusunose, Y; Hino, Y; Lupker, S. J
Journal of Cognitive Psychology, 2016年04月, [査読有り] - 漢字語の命名における形態-音韻対応の一貫性及び音・訓読の効果
井田佳祐; 吉原将大; 薛俊毅; 楠瀬悠; 佐藤ひとみ; 日野泰志
認知心理学研究, 2014年, [査読有り] - 語彙判断課題における仮名・漢字表記語の語長効果
楠瀬悠; 吉原将大; 井田佳祐; 薛俊毅; 伊集院睦雄; 日野泰志
認知心理学研究, 2014年, [査読有り] - The processing advantage and disadvantage for homophones in lexical decision tasks
Yasushi Hino; Yuu Kusunose; Stephen J. Lupker; Debra Jared
Journal of Experimental Psychology: Learning Memory and Cognition, 2013年, [査読有り] - 漢字熟語におけるマスク下の同音語プライミング効果
楠瀬悠; 中山真里子; 日野泰志
認知心理学研究, 2013年, [査読有り] - 語彙判断課題におけるカタカナ語の形態・音韻隣接語数効果
日野泰志; 中山真里子; 楠瀬悠; 宮村しのぶ
心理学研究, 2011年, [査読有り] - The Relatedness-of-Meaning Effect for Ambiguous Words in Lexical-Decision Tasks: When Does Relatedness Matter?
Yasushi Hino; Yuu Kusunose; Stephen J. Lupker
CANADIAN JOURNAL OF EXPERIMENTAL PSYCHOLOGY-REVUE CANADIENNE DE PSYCHOLOGIE EXPERIMENTALE, 2010年09月, [査読有り]
MISC
講演・口頭発表等
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 漢字表記語の読みにおける形態ー音韻間の相互作用メカニズムの解明
若手研究
広島修道大学
2020年04月 - 2024年03月
本年度は,昨年度Hino et al.(2013)と同じ結果を確認できていなかった,同音語数を操作した実験を再度実施したのに加え,音韻親近性効果および音韻-形態間の一貫性効果について,語彙判断課題及び音読課題を実施して検討した。
まず,同音語数を操作した語彙判断課題を実施したところ,昨年度と同様に同音語数の効果が認められなかった。また,同様の実験を音読課題についても実施したところ,昨年度と異なり同音語数による抑制効果が観察された。この結果は音韻レベルから形態・語彙レベルへのフィードバックが生じ,その間で競合が生じることによる可能性を示唆していた。この音読課題の結果について,日本認知心理学会第19回大会にて発表を行った。
次に,音韻親近性効果の検討について,音韻親近性の多寡を操作した音読課題を実施した。この結果,語彙判断課題と同様に,音韻親近性が高い条件の方が低い条件よりも有意に反応時間が短くなることが分かった。この結果は,音韻情報の親近性が高くなったことから,漢字語の“単語”判断が容易になったことによって観察されたものと思われる。
最後に,音韻-形態間の一貫性効果の検討について,語の音韻隣接語を用いて計算した音韻-形態間の一貫性の多寡を操作した語彙判断課題と音読課題を実施した。この結果,語彙判断課題ではHino et al. (2017)と同様に,音韻-形態間の一貫性の効果は観察されなかった。一方で,音読課題では音韻-形態間の一貫性による抑制効果が観察された。この結果は,音韻レベルで処理できる音読課題においても,形態情報へのフィードバックが生じ,形態レベルでの競合が生じた結果であると考えられる。これらの音韻隣接語に関する研究について,日本心理学会第85回大会にて発表を行った。 - 漢字とカタカナの処理の違いに関する音韻隣接語効果の検討
研究活動スタート支援
文京学院大学
2017年08月 - 2019年03月
本研究では、漢字語とカタカナ語を読む際、その表記間の音韻隣接語(類似語)の影響があるかどうかについて検討した。研究の結果、漢字語からカタカナ語およびカタカナ語から漢字語の音韻情報は活性化しており、語を読む際はそれらの音韻情報による影響があることが示唆された。これらの結果は、私たちが視覚的にことばを認識する際にも、表記に依存しない音の情報が有効に使用されていることを示すものであった。 - 仮名・漢字表記語の読みにおける音韻情報の役割
基盤研究(C)
早稲田大学
2012年04月 - 2017年03月
本研究では,仮名・漢字語を読む際の処理差について検討した。仮名・漢字語を読む際には,いずれの場合も,音韻情報が自動的に活性化され,語の形態親近性が高い場合には形態情報から,直接,意味情報が活性化されるが,語の形態親近性が低い場合には,音韻情報を介して意味情報が活性化されることが明らかとなった。一方,音韻-形態対応の一貫性を測定したところ,漢字語は仮名語と比べて音韻-形態対応の一貫性が低く,さらに,この差は,語を読んだり,聞き取ったりする際の処理に効果を持つことが明らかとなった。このように,仮名・漢字語間の処理差を検討する場合,語の音韻-形態対応の性質の違いによる効果を考慮する必要があるだろう。