松村 紀明
| ヒューマンケア学部 看護学科 | 准教授 |
Last Updated :2025/11/07
■研究者基本情報
■経歴
■研究活動情報
論文
- 明治種痘の研究〜補完する種痘積善社と対立する種痘勧善社〜
松村紀明
日本医史学雑誌, 2021年03月, ［査読有り］
筆頭著者, 明治3年の種痘館規則では、種痘の資格と施術場所について政府が管理する方針が示されているのに対し、明治4年の種痘局規則などでは、資格は伝習も可とし、種痘の実施まで医師の自宅でそれらを行うことを認めるという方針転換をしている。本稿では、難波立愿（経直）や大野松斎といった在野の医師側の関連資料を掘り起し、政府の方針転換から派生した彼らによる代表的な在野の種痘医による2つの結社、東京の種痘積善社と岡山の種痘勧善社の活動を比較・検討した。そして、少なくとも明治10年代前半までの時点では、従来からの民間の医師たちによる種痘システムが大きな役割を担っていたことを明らかにした。 - 『中嶌姓一統家系』「本家ノ系」〜「和吉家系」
松村 紀明
中島医家資料研究（中島醫家資料研究）, 2019年03月, ［招待有り］ - 「医家」という視点の豊穣性について 〜現代の医療制度の原点〜
松村 紀明
中島医家資料研究（中島醫家資料研究）, 2018年05月, ［招待有り］ - 地域社会と「聖地巡礼」〜東久留米北口駅舎さよならイベント開催報告〜
松村紀明
マンガ研究, 2011年, ［査読有り］
筆頭著者 - 中島宗仙の「筑紫行雑記」について : 文政二年一医師の長崎遊学日記
中島洋一; 松村紀明
日本医史学雑誌, 2008年, ［査読有り］ - The Similarity between Two Medicines : Oriental Medical Thought of Meridian and Western medical knowledge of Nerve.
MATSUMURA Noriaki
Historia Scientiarum(日本科学史学会欧文誌), 2004年, ［査読有り］
筆頭著者 - Fujikawa Yu, Pioneer of the History of Medicine in Japan.
MATSUMURA Noriaki co-authored with; HIRONO Yoshiyuki; MATSUBARA Yoko
Historia Scientiarum(日本科学史学会欧文誌), 1998年, ［査読有り］ - 科学史の側面から再検討したフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトの科学的活動：植民地科学、ベーコニアン科学、フンボルティアン科学とシーボルトの科学的活動との関係についての試論
編集; 塚原東吾; 共著; 篠田真理子; 伊藤憲二; 綾部広則; 柿原泰; 本間英男; 松村紀明; 杉山滋郎
鳴滝紀要, 1996年
MISC
- 国際会議抄録：幕末から明治初期の種痘について
松村紀明
SGRAレポート No.0111 第11回日台アジア未来フォーラム「疫病と東アジアの医学知識――知の連鎖と比較」（東アジア日本研究者協議会第8回国際学術大会内）, 2025年06月, ［招待有り］
筆頭著者 - 書評：鈴木則子『近世感染症の生活史』
松村紀明
日本医史学雑誌, 2024年06月
筆頭著者 - 書評：鈴木友和『近世藩立医育施設の研究』
松村紀明
日本医史学雑誌, 2024年03月
筆頭著者 - 大会抄録：地域医療から見た避病院・隔離病舎について
木下浩; 松村紀明
日本医史学雑誌, 2023年06月 - 紀要編集：中島医家資料研究 第1巻第3号
中島医家資料研究 第1巻第3号, 2023年03月 - 書評：只見町教育委員会 著 『医家原田家書籍目録（只見町文化財調査報告書 第21集）』
松村紀明
日本医史学雑誌, 2020年09月 - 紀要編集：中島医家資料研究 第1巻第2号
松村 紀明
中島医家資料研究（中島醫家資料研究）, 2019年03月, ［招待有り］ - 紀要編集：中島医家資料研究 第1巻第1号
松村 紀明
中島医家資料研究（中島醫家資料研究）, 2018年05月, ［招待有り］ - 翻訳紹介：『疾患別医学史Ⅱ』
監修; 酒井シヅ
2006年 - 翻訳紹介：『疾患別医学史Ⅲ』
監修; 酒井シヅ
2006年 - 翻訳紹介：『疾患別医学史Ⅰ』
監修; 酒井シヅ
2005年 - 書評：清水宏幸『新しい医療革命 西洋医学と中国医学の結合』
図書新聞 ７月号, 2004年 - 書評：鈴木昶『江戸の医療風俗事典』
松村紀明
科学史研究, 2001年 - 書評：小曽戸洋『漢方の歴史 中国・日本の伝統医学』
松村紀明
科学史研究, 2000年 - 書評：柴田鉄治『科学事件』
松村紀明
化学史研究, 2000年
書籍等出版物
- 医歯薬学系博物館事典 増補改訂版
落合知子; 中島憲一郎; 宇都拓洋; 永藤欣久; 松村紀明; 三宅克典, 共編者(共編著者), 医学系博物館の編集
雄山閣, 2024年11月
9784639030126 - 帝国日本の知識ネットワークに関する科学史研究
愼蒼健; 塚原東吾ほか, 共著, 「帝国日本と東亜医学協会 医療体制の狭間で漂流する「伝統医学」」（pp.138-144）担当。JSPS科研費24240408（基盤研究A・研究課題名「帝国日本の知識ネットワークに関する科学史研究」・研究代表者：愼蒼健）の研究成果物。
神戸STS研究会、「神戸STS叢書」シリーズ13, 2016年03月 - 備前岡山の在村医 中島家の歴史
中島医家資料館; 中島文書研究会編, 共著, JSPS科研費23501206（基盤研究C・研究課題名「江戸時代における地域医療研究〜岡山県邑久郡の中島家をもとに〜」・研究代表者：松村紀明）の成果物。全体構成、論文１編、史料紹介（解題・翻刻）１編を執筆・担当。
思文閣出版, 2015年11月 - 中島家蔵書目録
中島洋一; 清水信子; 松村紀明, 共著, JSPS科研費23501206（基盤研究C・研究課題名「江戸時代における地域医療研究〜岡山県邑久郡の中島家をもとに〜」・研究代表者：松村紀明）の成果物。
中島医家資料館, 2015年03月 - 米国図書館所蔵日本古医書調査報告――目録と研究
松村紀明, 共著, 「アメリカ国立医学図書館所蔵の日本古医書コレクション」pp.24-27
米国図書館古医書調査プロジェクト編, 2014年06月 - 哲学・思想翻訳語事典
柴田隆行; 石塚正英ほか, 共著, 「神経」、「免疫」を担当。pp.162-3、267
論創社, 2003年
9784846003005
講演・口頭発表等
- 幕末から明治初期の種痘について
松村紀明
第 11 回日台アジア未来フォーラム「疫病と東アジアの医学知識――知の連鎖と比較」（東アジア日本研究者協議会第8回国際学術大会内）, 2024年11月10日, ［招待有り］ - 江戸時代の地域医療〜備前岡山の在村医・中島家から〜
松村 紀明
明治大学・順天堂大学包括協定締結記念講座「 江戸・明治期の医学・医療の歴史―歴史を読み解く新たな視点―」, 2018年11月17日, ［招待有り］ - 江戸時代の地域医療〜備前岡山の在村医・中島家から〜
松村 紀明
千葉県障害者スポーツ・レクリエーションセンター「おもしろ歴史講座」, 2017年11月25日, ［招待有り］ - 江戸時代の地域医療〜備前岡山の在村医・中島家から〜
松村 紀明
明治大学・順天堂大学包括協定締結記念講座「 江戸・明治期の医学・医療の歴史―歴史を読み解く新たな視点―」, 2017年10月14日, ［招待有り］ - 岡山藩医学館にみる漢蘭「折衷」と医療統制
松村 紀明
「漢蘭折衷に関する総合的研究」シンポジウム, 2017年03月10日, ［招待有り］ - Traditional medicine in the local Japanese community during the Edo period (Formation of Traditional Medicine in Modern Asia)
松村 紀明
The Sixth Conference for the Asian Society for the History of Medicine, 2012年12月, ［招待有り］ - 江戸後期の岡山県邑久郡周辺における地域医療研究
松村 紀明
第113回日本医史学会総会, 2012年06月 - 江戸期在村医の医療活動分析への視点～岡山県邑久郡中島家文書から
松村 紀明
洋学史学会1月例会, 2012年02月 - 江戸期在村医の医療活動～岡山県邑久郡中島家文書の鍼灸記録から
松村 紀明
日本医史学会・11月例会, 2011年11月 - 中島宗仙の阿蘭陀取油法について（松村紀明・中島洋一）
松村 紀明
第112回日本医史学会総会, 2011年06月 - 「鍼灸施治姓名禄」について −幕末の岡山県邑久郡周辺における鍼灸記録（松村紀明・中島洋一）
松村 紀明
第111回日本医史学会総会, 2010年06月 - 「日本におけるコレラ流行報告」について : 明治初期の米国人によるコレラ報告
第110回日本医史学会総会, 2009年 - 看護学系リメディアル・プロジェクトの実践の効果（仲井克己・長尾嘉子・松村紀明）
平成21年度 教育改革ＩＴ戦略大会, 2009年 - 「医史学」の創始者としての富士川游（誌上発表）
Japanese Medical books of Tokugawa-Meiji Era Holdings in North American Libraries and Beyond（アメリカ合衆国プリンストン大学）, 2009年 - 中島宗仙の筑紫行雑記〜文政６年一医師の長崎遊学旅行記〜（中島洋一・松村紀明）
平成19年日本医史学会秋季大会, 2007年 - 古医方における医学概念・身体観の変容
ワークショップ：Metaphors and Embodiment in Science 科学におけるメタファーとエンボディメント, 2006年 - 古医方における医学概念の検討
洋学史学会2005年例会, 2005年 - 山脇東門随筆と古医方
洋学史学会４月例会, 2004年 - Needham's Impact on Japanese History of Science.
Togo Tsukahara; Keizo Hashimoto; Noriaki Matsumura
XXth International Congress of History of Science, 1997年07月20日
共同研究・競争的資金等の研究課題
- わが国種痘伝播と地域医療の近代化に関する史料集成を軸とする基礎的研究
基盤研究(C)
佐賀大学
2018年04月 - 2023年03月
代表者は、2019年度に以下の調査出張を実施した。７月15・16日東京都中央図書館にて広島種痘予備調査、８月２日大阪市史編纂室にて中野操文庫種痘史料調査、８月３日、除痘館資料室で、第一回研究会開催。８月４日華岡青洲・小山肆成史跡調査、８月８日鳥取県立博物館種痘史料調査、９月７日函館中央図書館で中川五郎治種痘史料調査など。
学会発表は、７月７日佐賀・ガーデンテラスホテルマリトピアにて第50回九州地区医師会立共同利用施設連絡協議会特別講演「天然痘との闘いー九州の種痘」、９月21日福岡・西南学院大学において比較文明史学会講演「牛痘法と人痘法をめぐる史的考察」、11月17日佐賀大学において日本東洋医学会九州支部学術集会特別講演「漢学から蘭学へ」など。
これらの調査・研究会・発表において、2020年度の研究報告を、中国・四国と関西の別々に出すのではなく、それぞれへの種痘の伝播が密接な関係にあるので、一体化し『天然痘との闘いー西日本編』として報告書を出すことにした。代表者は、研究協力者を組織し、青木歳幸（総論、広島県下の種痘、以下演題は仮）、ミヒェル・ヴォルフガング（上方蘭学の草分け、ゴルトシュミット著『牛痘と種痘の概史』の受容について）、中澤淳（長州藩と山口県の種痘）、梶谷光弘（錦織春象の種痘）、海原亮（鳥取の種痘）、木下浩（備前・備中の種痘）、松村紀明（種痘の「終わり」）胡光（紅毛流医学の展開）、井上淳（宇和島の種痘）、古西義麿（土佐の種痘、阿波の種痘、近江の種痘）、浅井允晶（大坂除痘館と備中足守除痘館）などの論文と 史料集として、田中美穂（「津山藩の種痘－宇田川興斎筆「引痘録」から」解題と翻刻、難波抱節の『種痘伝習録』）、青木歳幸（磨尼缺対談録、頼春風の種痘記録、三宅董庵の『補憾録』）、海原亮（「引痘計簿」）、松村紀明（岡山の近代種痘資料）などの報告と史料集をまとめることにした。 - 基盤研究(C)在村医の展開からみた地域医療研究 ～岡山県下の医家資料をもとに～
2019年04月 - 2022年03月
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K00274/ - 基盤研究(C)幕末から明治期における地域医療研究 ～岡山県邑久郡の中島家をもとに～
2016年04月 - 2019年03月
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16K01166/ - 基盤研究(B)近世後期の医学塾からみる漢蘭折衷医学の総合的研究
2013年04月 - 2017年03月
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-25282066/ - 基盤研究(A)帝国日本の知識ネットワークに関する科学史研究
2012年10月 - 2016年03月
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-24240108/ - 基盤研究(C)江戸時代における地域医療研究 ～岡山県邑久郡の中島家をもとに～
2011年04月 - 2015年03月
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-23501206/ - 基盤研究(B)米国国立医学図書館等の所蔵の日本古医書の調査・目録・データーベース作成
基盤研究(B)
順天堂大学
2007年 - 2011年
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19406017/
