松代 真琳
| 健康医療スポーツ学部 医療スポーツ学科 動物医療コース | 講師 |
Last Updated :2025/10/07
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学歴
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論文
- Contour variations and acoustic characteristics of whistle sounds emitted by Pacific white‐sided dolphins in shallow coastal waters of the Sea of Japan
Marin Matsushiro; Misato Nakamura; Yuko Chayahara; Takanori Kooriyama
Marine Mammal Science, 2021年12月11日, [査読有り]
筆頭著者 - Cortisol changes in bottlenose dolphins in the dolphin interactive program
Marin Matsushiro; Hirofumi Kurono, Keiko Yamamoto, Takanori Kooriyama
Japanese Journal of Veterinary Research, 2021年05月, [査読有り]
筆頭著者, もとぶ元気村(沖縄県)で人との触れ合いプログラム(Dolphin Interactive Program;DIP)に参加するハンドウイルカのストレスについて、血漿コルチゾール値を用いて評価した。値はDIPの前後および施設の繁忙期・移行期間で比較した。その結果、1対を除く全てのサンプルにおいてDIP後にコルチゾール値が減少していたことから、イルカはDIP参加による急性ストレスは受けていないことが示唆された。一方、分析に用いた全3頭のコルチゾール値が繁忙期に増加していたことから、イルカが入場者数の多さによって慢性ストレスを受けていた可能性があることを報告した。 - Survey of ophthalmic disorders among captive pinnipeds in Japan
Misato NAKAMURA; Marin MATSUSHIRO; Masatoshi TSUNOKAWA; Seiya MAEHARA; Takanori KOORIYAMA
Journal of Veterinary Medical Science, 2021年, [査読有り] - Bacterial Community Analysis of Captive Marine Mammals Pool Water using Next-Generation Sequencer
Sayuri WAKAMATSU; Misato NAKAMURA; Marin MATSUSHIRO; Masatoshi TSUNOKAWA; Yoshinori SHIMAMOTO; Daiji ENDOH; Takanori KOORIYAMA
Japanese Journal of Zoo and Wildlife Medicine, 2020年06月23日, [査読有り] - 育仔放棄されたネズミイルカの初乳の成分分析と人工哺育の試み
松代真琳; 角川雅俊; 松石隆; 郡山尚紀
野生動物医学雑誌, 2020年06月, [査読有り]
筆頭著者, おたる水族館(北海道)で育仔放棄されたネズミイルカ幼獣の人工哺育の過程と、母獣から採取した貴重な初乳の基礎成分の内訳を報告した。幼獣は生後14日齢で肺炎のため死亡したが、飼育例の少ないネズミイルカにおいて、人工哺育成功のために役立つ知見を提供した。
講演・口頭発表等
- 高齢社会における身近な地域のペット飼育とは,飼い主および非飼い主の視点から
菊池和美; 池田浩二; 神間俊男; 松代真琳; 上野宥那
日本老年社会科学会 第67回大会, 2025年06月28日 - Assessment of Pacific white-sided dolphin migration patterns by burst-pulse monitoring off the coast of the Syakotan Peninsula, Hokkaido, Japan
Matsushiro M; Mizuguchi D; Kooriyama T
World Marine Mammal Conference, 2019年12月, The Society for Marine Mammalogy
北海道の積丹半島沿岸において、水中録音システムを複数地点に設置し、約2か月間の音声モニタリングを行った。カマイルカのコミュニケーション音であるバーストパルス音とその組み合わせ(バーストパルスシリーズ;BPS)の記録時間帯と個数・種類を分析し、時系列でまとめた。そして、積丹海域におけるカマイルカの来遊時期・時間帯と集団規模を推定した。過去3年間の分析結果を統合すると、来遊のピークは5月上旬で、夜間の来遊頻度が低かった。また、BPSの記録頻度分析を通して、集団間の結束度を明らかにできる可能性を報告した。 - 音声モニタリングによる積丹半島沿岸のカマイルカの回遊生態解明
松代真琳; 鈴木夏穂; 芝原夢奈; 水口大輔; 郡山尚紀
日本動物行動学会第37回大会, 2018年09月
2019年度の国際学会発表と同じ手法により、積丹半島沿岸におけるカマイルカの来遊集団の特徴を分析した。主なコミュニケーション音であるバーストパルス音とその組み合わせ(BPS)の発声頻度・音圧レベルを時系列でグラフ化した。その結果、集団特異的なBPSが複数日記録されたことから、同じ集団が繰り返し来遊する可能性を報告した。 - 野生カマイルカにおけるパターン化したパルス音を使ったコミュニケーション
松代真琳; 雨尾涼音; 芝原夢奈; 鈴木夏穂; 藤田尚夫; 水口大輔; 郡山尚紀
行動2017 日本動物行動関連学会・研究会 合同大会, 2017年08月
北海道の積丹半島沿岸と室蘭海域において乗船調査を行い、カマイルカのバーストパルス音の組み合わせ(BPS)について分析した。その結果、2014年から2017年の3年間で、両調査地あわせて145種類のBPSを発見した。また、数種類のBPSが複数年度に記録されたことから、BPSのパターンは数年間にわたって保存されることを報告した。 - 積丹と室蘭に来遊するカマイルカ(Lagenorhynchus obliquidens)の音響特性
松代真琳; 水口大輔; 藤田尚夫; 郡山尚紀
日本動物行動学会第 35 回大会, 2016年11月
北海道の積丹半島沿岸と室蘭海域におけるカマイルカの行動と音響特性の調査地間比較を行った。行動にも音声にも、地域もしくは集団特異的な特徴がみられたことを報告した。 - 野生カマイルカ(Lagenorhynchus obliquidens)の鳴音と行動の関連性
松代真琳; 水口大輔; 藤田尚夫; 郡山尚紀
第158回日本獣医学会学術集会, 2015年09月
北海道の積丹半島沿岸におけるカマイルカの音響特性と行動との関連性を分析した。バーストパルス音の音響特性や発声頻度を行動間で比較し、採餌中の発声頻度が高いことを明らかにした。また、音響定位に用いられるエコロケーション・クリックスのパルス間隔を行動間で比較した結果、活発な採餌中にパルス間隔が短くなることを報告した。 - 積丹の海を回遊するカマイルカの音声解析
松代真琳; 水口大輔; 押味千華; 神保恵里; 前田早希; 郡山尚紀
第20回「野生生物と社会」学会犬山大会, 2014年10月
北海道の積丹半島沿岸におけるカマイルカの音声レパートリーを分析した。その結果、本種は他種ハクジラが主なコミュニケーション音として発するホイッスル音の発声頻度が低い一方、エコロケーション・クリックスと、パルス性のコミュニケーション音であるバーストパルスの発声頻度が非常に高かった。カマイルカは、バーストパルスを主なコミュニケーション音として用いることを報告した。
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 音声モニタリングによる北海道沿岸におけるカマイルカの日周期性回遊生態の解明
酪農学園大学
2019年04月 - 2020年03月
2017年度の助成研究に引き続き、録音システムの台数を増やして、複数地点でより長期間にわたる音声サンプリングを実施した。各設置地点の音声データを分析し、来遊時期・時間帯と、来遊頭数・来遊集団に加え、集団の移動方向を推定した。さらに、2017年度以降の3年間のデータを比較分析した。その結果、来遊頭数のピークは年度を問わず5月上旬で、夜間の来遊頻度が低かった。一方、来遊時間帯に明確な周期性は認められなかった。この研究成果を、World Marine Mammal Conference (Barcelona, 2019)において報告した。 - ドルフィンプログラムにおける飼育下ハンドウイルカの音響特性解析と教育プログラムへの応用
酪農学園大学
2017年04月 - 2018年03月
沖縄県恩納村・もとぶ元気村において、人との触れ合いプログラムに参加するハンドウイルカを対象に、音声録音を行った。人との触れ合い中・トレーニング中・周囲に人がいない状態で、イルカのコミュニケーション音であるホイッスル音の発声頻度や音響特性を比較した。その結果、人との触れ合い中は、周波数が高い音声を発し、発声頻度が高くなることを明らかにした。さらに、プログラムの参加者に音声を聞かせ解説することで、イルカの生態について理解を深めてもらう方法を提案した。 - 北海道に来遊するカマイルカの音響生態と日周期性回遊生態に関する研究
酪農学園大学
2017年04月 - 2018年03月
北海道の積丹半島沿岸におけるカマイルカの日周期性来遊生態を、長期録音が可能な設置型の自動水中録音システムを用いて明らかにした。カマイルカの音声が記録された時間帯と数を時系列でグラフ化することで、本種の来遊時期・時間帯と、来遊頭数・来遊集団を分析した。その結果、集団特異的なバーストパルスシリーズ(BPS)に関して、同タイプのBPSが複数の日にまたがって記録されていたことから、同じ集団が単一年度内に繰り返し来遊していることが示唆された。
社会貢献活動
- 広い海を旅するカマイルカの会話を聞いてみよう~世界の海共通のカマイルカの言葉~
その他
NPO法人 北海道海浜美化をすすめる会, 海浜美化フォーラム2017, 2017年08月
一般市民に対して、積丹半島沿岸に来遊するカマイルカの音声と行動の特徴を報告した。また、カマイルカの餌種の漁獲量と海水温の変動との関連性や、騒音問題やプラスチックごみによる海洋汚染問題から鯨類が受ける影響を伝えた。これらの問題をどのように解決していくべきかを、参加者とともに議論した。 - 北海道近海に来遊するカマイルカの鳴音とその行動特異性
その他
NPO法人 北海道海浜美化をすすめる会, 海浜美化フォーラム2015, 2015年08月 - 2015年08月
カマイルカが発する音声のレパートリーや音響特性(周波数など)が、行動状態にどのような影響を受けるか、一般市民向けにわかりやすく講義した。また、カマイルカの生態や海洋環境の変化に対して興味を持ってもらえるよう、積丹で行っているエコツーリズム活動について解説した。