池宗 佐知子
| ヒューマンケア学部 鍼灸学科 | 講師 |
| 健康科学研究科 鍼灸学専攻 | 講師 |
Last Updated :2026/02/06
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受賞
論文
- マスターズ陸上選手に対する鍼施術の1 症例 - 膝痛および膝不安定感に対しての症例報告 -
梶葉しのぶ; 恒松美香子; 池宗佐知子; 久島達也
日本東洋医学系物理療法学会誌, 2025年12月, [査読有り]
膝痛と姿勢時の不安定感を訴えるマスターズ陸上選手に対し、内側広筋へのの鍼通電刺激を行った症例を報告する。施術前は膝蓋骨上方の疼痛やスタート姿勢での強い違和感、片脚立位で重心動揺がみられた。刺激後、疼痛VASは10㎜から7㎜、違和感は79㎜から23㎜へ改善し、重心動揺も減少した。血流増加や筋緊張緩和、固有感覚刺激による安定性向上が関与し、単独の鍼通電刺激でも膝痛と不安定性の改善が示唆された。 - 鍼灸師養成学校における気胸事故予防教育についての現状調査
恒松美香子; 池宗佐知子; 菅原 正秋
日本東洋医学系物理療法学会誌, 2025年12月
鍼施術に伴う気胸事故予防教育の現状を把握するため、全国151校の鍼灸師養成校へアンケートを実施し、71校から回答を得た。多くの学校で座学・実技ともに気胸予防教育が行われており、特に肺の位置や気胸発生メカニズムの説明、肩背部など危険部位への注意喚起が多かった。一方で、教育時間や重点内容には学校間でばらつきがみられた。全体として予防教育は実施されているが、内容の統一性には課題が残ると考えられた。 - 男性不妊に対する鍼灸治療に関する文献検討-Pubmedを用いた調査-
遠藤睦実; 池宗佐知子; 池宗佐知子; 池宗佐知子
日本東洋医学系物理療法学会誌, 2023年12月, [査読有り]
責任著者, 男性不妊に対する鍼灸治療の有効な方法を明らかにするため、PubMed掲載の症例報告・臨床研究を1990~2023年で検索し20編を分析した。治療は週2回・20~40分・8週間が最多で、使用頻度の高い経穴は関元・三陰交・太渓などであった。精子運動率は9編で改善が報告された。エビデンスレベルの高い研究は少ないものの、臨床研究実施のための治療指針が示され、今後RCT等の実施が求められる。 - はり師及びきゅう師に係る学校養成施設における臨床実習前の総合的知識及び基本的技能・態度の評価方法
池宗 佐知子; 宮崎 彰吾; 吉田 成仁; 久島 達也
帝京平成大学紀要, 2022年03月
本学鍼灸学科3年生67名を対象に、臨床鍼灸総合実習での知識・技能・態度を評価するため4種類の試験を実施した。はり・きゅう実技は概ね良好で、きゅう実技のみ1.5%が再試験であった。医療面接・身体診察・臨床推論は平均3.94点、客観試験は平均正答率42%で国家試験基準との差がみられた。総合評価とGPAには有意な相関(r=0.69)が認められ、評価の妥当性が示された。 - 鍼治療がスポーツ選手の競技活動に及ぼす影響 鍼刺激感覚とタイミングに着目した調査研究
藤本 英樹; 金子 泰久; 泉 重樹; 櫻庭 陽; 吉田 行宏; 鳥海 崇; 池宗 佐知子; 玉地 正則; 吉田 成仁; 近藤 宏; 古屋 英治
全日本鍼灸学会雑誌, 2021年05月, [査読有り]
本研究は、鍼治療がスポーツ選手の競技活動に及ぼす影響を調査した。1,804名中1,525名が回答し、鍼治療経験者は841名であった。治療直後の感覚は「軽くなった」が最も多く、一方で痛みの残存や力の入りにくさも一部でみられた。刺激感覚は多くがすぐ消失し、適度と感じた者が最多であった。プレーへの支障は少数(4.0%)で、多くは好影響を報告した。競技日程や刺激量に配慮した施術が重要と考えられた。 - スポーツ選手を対象とした鍼灸治療の有害事象調査
藤本 英樹; 金子 泰久; 泉 重樹; 櫻庭 陽; 吉田 行宏; 鳥海 崇; 池宗 佐知子; 玉地 正則; 吉田 成仁; 近藤 宏; 古屋 英治
全日本鍼灸学会雑誌, 2020年02月, [査読有り]
スポーツ選手1,804名を対象に、鍼灸治療に伴う有害事象を調査した。有効回答1,525名中、鍼灸経験者は841名(55.1%)で、鍼治療では47.6%が有害事象を経験し、痛み・皮下出血・施術後の違和感が多かった。灸治療では20.7%がやけどや倦怠感を訴えた。自由記述では刺激過多による違和感などが多く、インフォームド・コンセントの実施状況にもばらつきがみられた。安全な受療のため、指針整備と教育の重要性が示された。 - 運動前の温灸刺激によるカーフレイズ後の筋疲労軽減効果 自覚指標とエネルギー代謝による検討
矢澤 宏樹; 池宗 佐知子; 古田 健祐; 大坂 拓哉; 中村 有沙; 眞壁 珠希; 市川 大起; 豊島 遼真
日本東洋医学系物理療法学会誌, 2018年11月, [査読有り]
責任著者, セルフケア温灸を用い、運動後の筋痛筋疲労軽減効果について運動後7日間の自覚指標とともに、運動前後での血中乳酸濃度の変化について検討した。運動前後で血中乳酸濃度はコントロール群、灸刺激群ともに有意に上昇し、灸刺激がエネルギー代謝の変動に影響しなかった。しかし、自覚指標においては、翌日の疲労感が明らかに低下しており、筋疲労軽減効果が示された。 - ランダム化比較試験を用いた運動前温灸刺激によるカーフレイズ直後の筋疲労軽減効果 筋硬度と筋力の変化を指標として
阿部 葉月; 池宗 佐知子; 山本 寛; 狩野 知大; 長邉 亮太; 加藤 尚也; 北條 友基
日本東洋医学系物理療法学会誌, 2018年11月
責任著者, セルフケアにて温灸を実施し、運動後に発生する筋痛や筋疲労抑制効果を検討。筋疲労は片脚カーフレイズを実施させた。カーフレイズの回数は群間で差はなく、また運動後には灸刺激の介入の有無に関わらず筋硬度が上昇した。灸刺激群では下腿三頭筋の筋力が運動後、明らかに低下したものの、運動前後の疲労感の変化量は明らかに低地を示したことから、自覚的な疲労感の軽減につながったものと考えられる。 - 鍼刺激感覚と腰痛強度の変化との関連
恒松 美香子; 西村 みゆき; 池宗 佐知子; 泉 重樹
東方医学, 2017年02月
鍼刺激感覚と腰痛強度の変化との関連について検討した。対象は腰痛を訴える成人24名。対象者は腰部圧痛点に1本刺鍼し、刺激前後での体感動作をVASにて評価した。さらに、鍼刺激前後に感覚表現語が含まれる評価表にて鍼の刺激感覚を評価した。その結果、特定の鍼刺激感覚が腰痛強度の変化に関連することが示された。 - 鍼刺激感覚評価尺度の開発と鍼刺激の強度および快不快感との関係
恒松 美香子; 西村 みゆき; 池宗 佐知子; 吉澤 裕世; 泉 重樹
東方医学, 2016年10月
鍼刺激の感覚表現の種類を検討し、鍼刺激感覚の評価尺度を作成することと、評価尺度に基づいた鍼刺激感覚と鍼刺激の強度および快不快感との関連について検討したところ、鍼刺激感覚の種類の測定に関し、2因子7項目からなる鍼刺激感覚の評価尺度が得られ、信頼性および妥当性も確認された。2因子の感覚が強くなると、鍼刺激も強く感じら - M-Testによって検索される経絡および経穴へのやさしいタッチはストレスを緩和させるか
宮崎 彰吾; 飯村 佳織; 脇 英彰; 池宗 佐知子; 久島 達也; 向野 義人; 萩原 明人; 高橋 秀則
帝京平成大学紀要, 2015年03月
M-Testで検索される経絡・経穴へのやさしいタッチがストレス緩和に及ぼす影響を、タッチする群・タッチされる群・対照群の3条件で比較した。タッチされる群では、頸の主観的動作制限感が改善し、POMS短縮版の緊張‐不安、疲労、TMD、各種ストレス尺度、気分調査票においても有意な緩和効果が得られた。また、タッチする群では唾液中オキシトシン濃度が上昇する傾向がみられた。 - 医療技術を学ぶ視覚障害学生に対する自主学習用教材作成の取り組み―音声による視覚障害補償機能を有した上肢筋模型の試作―
成島朋美; 周防佐知江; 舩山庸子; 池宗佐知子; 佐々木健; 坂本裕和; 大越教夫
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2014年03月
鍼施術を安全に行うには筋の立体的理解が重要だが、視覚障害学生には困難である。そこで、Touch Memo®を用いた視覚障害補償機能付き上肢筋模型を試用し、組立テスト・口頭試問・アンケートで有用性を検討した。単独での組立は難しかったものの、音声を聞きながら操作することで筋の形態や深さの理解が促進された。本教材は視覚障害学生の体験型学習ツールとして有用であると考えられた。 - 医療技術を学ぶ視覚障害学生に対する自主学習用教材作成の取り組み―音声による視覚情報保障機能を有する経穴暗記カード―
周防佐知江; 成島朋美; 舩山庸子; 池宗佐知子; 佐々木健; 緒方昭広; 大越教夫
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2013年12月
視覚障害を有する鍼灸学生の自主学習支援として、ペン型録音再生レコーダーTouch Memo®を経穴暗記カードに応用した教材を作成した。足の太陽膀胱経67穴について、部位・取穴法・解剖指標の音声情報を合成音声で作成し、学生5名へ12日間貸出して使用感を調査した。結果、多くの学生が有用性や使いやすさを評価し、今後の活用も希望した。暗記学習への有効性や隙間時間活用、他教材との併用の可能性が示された。 - 医療技術を学ぶ視覚障害学生に対する自主学習用教材作成の取り組み―ペン型タッチ式レコーダーを利用した骨格筋の暗記用カード―
舩山庸子; 池宗佐知子; 成島朋美; 周防佐知江; 佐々木健; 坂本裕和; 大越教夫
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2013年12月
視覚障害のある鍼灸学生の自主学習支援として、筋の情報を音声化したTouch Memo®対応の暗記カード型教材を名刺サイズで作成した。学生に1週間使用させ、知識試験とアンケートを実施した結果、点字利用者では墨字使用者より得点上昇が大きく有用性が示唆された。一方で、音声量の多さや声質の聞き取りにくさなどの課題も挙がり、改善の余地があるが、自主学習を効率化する教材として有望と考えられた。 - RNAオーバーシュートは若年期後肢懸垂による足底筋生育遅延の回復を伴う(RNA Overshoot Accompanies Recovery of Delayed Plantaris Muscle Growth Resulting from Juvenile Hindlimb Suspension)
Machida Masanao; Takeda Kohei; Fujimaki Shin; Ikemune Sachiko; Nesori Sachie; Kiyosawa Hidenori; Takemasa Tohru
Advances in Exercise and Sports Physiology, 2013年07月 - 高校生陸上競技選手における鍼治療の実態調査
青木 謙介; 池宗 佐知子; 松原 裕一; 向井 直樹; 宮本 俊和
東方医学, 2013年06月
高校生陸上競技選手における鍼治療利用の実態把握を目的に、S県陸上競技選手権大会出場者952名を対象として調査を行った。有効回答は833名(87.5%)で、鍼治療経験者は32.7%であった。競技レベルが高い選手や競技経験年数が長い選手ほど鍼治療経験が多い傾向がみられ、種目特性や競技レベル、経験年数により受療状況が異なることが示された。 - Development of a Teaching Material for the Human Skeleton using a Visual Information Compensation Function
イケムネ, サチコ; ナルシマ, トモミ; トウジョウ, マサノリ; ササキ, ケン; サカモト, ヒロカズ; オオコシ, ノリオ
NTUT Education of Disabilities, 2013年03月 - 視覚障害を有する鍼灸学生への診療シミュレータを用いた学習効果
池宗佐知子; 成島朋美; 東條正典; 大越教夫
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2013年03月
本研究は、視覚障害学生を対象に診療シミュレータを用いたフィジカルアセスメント実習の学習効果を検討した。臨床実習Ⅰ受講学生16名に心音・呼吸音の正常音と異常音の聴診、心電図測定を行わせ、事前学習後に確認テストとアンケートを実施した。実習の必要性を高く認識する学生ほど理解度が高く、事前学習を行った学生ではテスト得点も高かった。十分な事前学習が学習効果向上に寄与する可能性が示された。 - 鍼灸学専攻学生に対する診療シミュレーションモデル活用の有用性
池宗佐知子; 柳沢美久; 東條正典; 成島朋美; 大越教夫
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2013年03月
鍼灸学教育においてもバイタルサイン実習は重要であるため、診療シミュレーションモデルを用いたフィジカルアセスメント学習の有用性を検討した。鍼灸学専攻3・4年生14名を対象に、瞳孔反射や心音・呼吸音聴診、脈拍・血圧測定など7項目の実習を実施した。多くの学生が内容を理解できたと回答し、身体診察への自信も有意に向上した。一方で視覚障害に伴う操作上の課題も挙げられたが、実習の有用性が示された。 - 過去問反復学習を取り入れた国家試験への取組とその効果の検証
池宗 佐知子; 成島 朋美; 東條 正典; 緒方 昭広; 佐々木 健; 大越 教夫
筑波技術大学テクノレポート, 2012年12月
授業の補完として過去問を用いた国家試験対策を行い、その効果を模擬試験で評価した。受験者6名において、対策終了科目の得点は全国平均を約10%上回った。また、自己学習時間の増加も確認され、過去問による学習の有用性が示唆された。今後は視覚障害学生に対応した教材を整備し、国家試験に向けた自学自習環境の強化を進める必要がある。 - 消毒薬の細菌に対する形態変化の触図教材
一幡良利; 渡部良平; 池宗佐知子
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2012年12月
全盲学生の微生物学教育では、触図教材により発育集落やグラム染色後の形態理解が大きく進展した。さらに、フォトグラフィーを応用した触図を用いることで、走査型電子顕微鏡像によるブドウ球菌の形態理解も可能となった。今回、透過型電子顕微鏡で観察した消毒薬作用下の細菌の形態変化により内部構造の理解も促進された。これらの成果は、全盲学生にとって微生物学教育が将来の感染予防実践に重要であることを示した。 - Reduction of ribosome biogenesis with activation of the mTOR pathway in denervated atrophic muscle
Masanao Machida; Kohei Takeda; Hiroyuki Yokono; Sachiko Ikemune; Yuka Taniguchi; Hidenori Kiyosawa; Tohru Takemasa
JOURNAL OF CELLULAR PHYSIOLOGY, 2012年04月, [査読有り] - マラソンにおける酸化ストレスと疲労に対する鍼刺激の影響 二重盲検比較試験による検討
近藤宏; 藤本英樹; 櫻庭陽; 泉重樹; 市川あゆみ; 池宗佐知子; 平山暁; 宮本俊和; 森山朝正
全日本鍼灸学会雑誌, 2012年02月01日
マラソンにおける円皮鍼の有用性を明らかにするため、プラセボ鍼を用いた二重盲検比較試験を実施し、酸化ストレスと身体疲労を評価した。ランナーを円皮鍼群・プラセボ群に無作為割付し、10km走前に貼付した。測定の結果、両群とも走行後に酸化ストレスと疲労感が上昇し、群間差は認められなかった。本研究では酸化ストレスと身体疲労の指標から、円皮鍼の有用性は確認できなかった。 - 改良型皮内鍼に対する視覚障害者の利用と必要性
池宗佐知子; 東條正典; 成島朋美; 森英俊
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2011年12月
本研究は皮内鍼に対して視覚障害者の利用と必要性について検討した。方法は2010年と2011年に鍼基礎実習で実習を受けた21名を対象とした。実習は鍼の鍼柄部分を長くさせた改良型皮内鍼を使用した実習を導入し、従来の皮内鍼との使用感の比較を行い、改良皮内鍼の実用性を検討した。その結果、視覚に障害を有する者に改良皮内鍼は操作性が高く、感染防止を配慮することで実用的であった。 - 視覚障害者における廃鍼回収機器の利用と必要性
成島朋美; 池宗佐知子; 東條正典; 森英俊
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2011年12月
本調査は、視覚障害者が鍼の抜き忘れを防止し得る廃鍼回収機器について、その利用意向と必要性を検討した。対象は視覚に障害を有する学生32名(内訳;視力0.1以下19名、0.1より大きい13名)であった。機器を実際に使用した後、評価票A・Bにて操作性や必要性を回答させた結果、28.13%が機器の必要性を感じており、特に操作性の改善が求められることが明らかとなった。 - 骨模型へボイスペンを利用した解剖学自主学習の試み
池宗佐知子; 成島朋美; 東條正典; 佐々木健; 坂本裕和; 大越教夫
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2011年03月
視覚障害のある医療系学生向け自主学習教材として、骨模型にボイスペンを用いた学習ツールを作製した。まず骨格を触察して認識させた後、各部位名を確認し、学生自身が模型上のシールに名称や説明を録音した。作製した教材は自宅へ持ち帰り反復学習に活用したところ、多くの学生が理解促進や学習意欲の向上につながると肯定的に評価し、教材作製自体が自主学習の動機づけとなる可能性がある。 - 鍼通電刺激が廃用性の骨格筋萎縮を抑制する分子メカニズム
池宗 佐知子; 大田 美香; 宮本 俊和; 高岡 裕
日本温泉気候物理医学会雑誌, 2011年02月
8週齢ICR雄マウスを非処置、後肢懸垂、後肢懸垂下で鍼通電刺激(以下:鍼通電刺激群;実験期間中4回、1回10Hz、30分の鍼通電刺激)の3群に分け、7日間の筋萎縮抑制効果を検討した。鍼通電群ではヒラメ筋量と筋線維径の低下が抑制され、ユビキチンリガーゼ関連遺伝子の発現も減少した。なお、本研究では、geNorm解析により安定したハウスキービング遺伝子を選択した。 - オーディエンス・レスポンス・システムを導入したDVD講座の取り組み
池宗佐知子; 東條正典; 成島朋美; 大越教夫
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2010年12月
医学基礎教育の一環としてDVD教材を整備し、希望学生を対象にオーディエンス・レスポンス・システムを用いたDVD講座を全10回開催した。週3回、同一単元を学習した結果、DVD視聴前後で正答率の向上と自主学習時間の増加が認められた。一方で、再生速度についていけないという課題があり、個別対応の必要性が示された。視覚障害へ配慮した資料作成により、自習を促す教材として有用性が期待された。 - 視覚情報保障機能を備えたメディア教材配信システム
伊藤裕二; 池宗佐知子; 東條正典; 成島朋美; 漆畑俊哉; 佐久間亨; 三宅輝久; 大越教夫; 小野束
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2010年12月
教育現場でメディア教材の利用が増える中、検索性とトリック再生のしやすさが学習効果を高める上で重要である。特に視覚障害学生では、操作性が高く多様な見え方に対応した情報保障機能を備えたユーザーインターフェースが求められる。本研究では、これらの要件を満たし、目的の教材に迅速にアクセスできるオンラインメディア配信システムの開発を試みた。 - 後肢懸垂により引き起される筋萎縮の回復過程における鍼通電刺激の効果
池宗 佐知子; 大田 美香; 町田 正直; 武政 徹; 高岡 裕; 宮本 俊和
全日本鍼灸学会雑誌, 2010年08月, [査読有り]
鍼通電刺激が不活動性の筋萎縮からの回復促進させる効果は明らかではない。そのため、本研究では、2週間の筋萎縮誘発(後肢懸垂モデル)期間を設け、その後、鍼通電刺激と無刺激による筋再生の効果を検討した。その結果、筋量の明らかな増加や筋線維の増加傾向と共に、マクロファージの明らかな浸潤により、鍼通電刺激による、筋衛生細胞の活性化が起こる可能性を示した。 - Development of Web Crawler and Database System for Visually Impaired Students - An Application to Career Support Web System -
Yuji ITOH; Toshiya URUSHIHATA; Toru SAKUMA; Sachiko IKEMUNE; Masanori TOJO; Teruhisa MIYAKE; Hiroshi TAKAHASHI; Norio OHKOSHI; Kazushige ISHIZUKA; Tsukasa ONO
NTUT Education of Disabilities, 2010年03月 - 全盲学生に触図教材を用いた微生物学教育に関する研究
池宗佐知子; 谷津忠志; 一幡良利
筑波技術大学テクノレポート(Web), 2010年03月
全盲学生にとって微生物の存在を理解させることは非常に困難なことが多く、その教育は進んでいなかった。しかし、触図教材の普及により微生物の存在を理解出来るようになった。さらに、フォトグラフィーを用いた触図では、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、ミクロコッカス、枯草菌、カビ類の判別まで可能となった。微生物学教育は全盲学生にとって将来医療従事者としての心構えを持つ上でも有意義なものとなった。 - スポーツ選手の腰痛に対する低周波鍼通電療法の効果 練習状況、RDQ、JOAスコアを指標にした検討
泉 重樹; 宮本 俊和; 小堀 孝浩; 青木 謙介; 池宗 佐知子; 原 賢二; 片山 証子; 宮川 俊平
全日本鍼灸学会雑誌, 2008年11月, [査読有り]
T大学で腰痛を主訴に鍼治療を受けた選手を対象に、鍼通電療法の効果を痛み、練習状況、体幹動作時痛、RDQ、JOAスコアにより初診時と最終治療時で比較した。主訴は腰痛・腰背部痛・腰下肢痛で、診断は腰痛症が半数以上を占めた。鍼通電は練習状況とJOAスコアを有意に改善し、練習状況VASは動作時痛やRDQと相関した。選手の痛みの自己評価と練習状況の把握が治療評価に重要であると示された。 - ウォーキング大会参加者のソックスに関する調査
池宗 佐知子; 小堀 孝浩; 矢野 健太郎
ウォーキング研究, 2007年
ウォーキング大会参加者のうち、アンケートに同意した人を対象に、ウォーキングソックスに求める要素を調査した。その結果、ウォーカーは素材、履き心地、ソックスの丈などに強いこだわりを示し、快適性や機能性を重視する傾向が明らかとなった。さらに、通気性や吸湿性、耐久性、なども重要視されており、長時間歩行時の疲労軽減や足の保護に対するニーズが高いことが確認された。 - 快適なウォーキングを支援するためのウォーキングソックスの開発
宮本 俊和; 池宗 佐知子; 青木 謙介
ウォーキング研究, 2007年
本研究は、快適なウォーキングを支援する機能性ソックスの開発を目的とて実施したアンケート調査である。ウォーカーは、日頃より長時間歩行時の疲労軽減、衝撃吸収、通気性、クッション性やアーチサポート等様々な要素が必要となる。これらに着目した新しい靴下を開発した。 - Effect of Coenzyme Q(10) supplementation on exercise-induced muscular injury of rats
Michihiro Kon; Fuminori Kimura; Takayuki Akimoto; Kai Tanabe; Yosuke Murase; Sachiko Ikemune; Ichiro Kono
EXERCISE IMMUNOLOGY REVIEW, 2007年, [査読有り] - 大学ボクシング部におけるトレーナー活動 鍼治療を中心にした報告
泉 重樹; 宮本 俊和; 原 賢二; 池宗 佐知子; 堀 雅史; 西村 博志; 宮川 俊平
全日本鍼灸学会雑誌, 2006年11月
大学ボクシング部員27名を対象に、鍼灸師資格を持つATがトレーナー活動を行ったに。活動日数は計32日であった。トレーナー活動は延べ71名に実施し、鍼治療、マッサージ、テーピング、パートナーストレッチなどを行った。ボクシング競技においても鍼治療は多く希望されていた。今後もボクシング競技でトレーナー活動を継続することが必要である。 - ウォーキング大会参加者における膝関節痛に関する調査
矢野 健太郎; 池宗 佐知子; 宮本 俊和
ウォーキング研究, 2006年
本調査は、ウォーキング大会に参加した中高齢者を対象に、膝痛の実態と対処行動を把握することを目的として実施した。膝痛の部位としては膝内側の訴えが最も多く、歩行中に痛みが誘発された例も確認された。また、痛みが出現した際の受診先としては、病院や接骨院を利用する参加者が多く、自己判断で対処するより専門機関を選ぶ傾向が示された。
MISC
- ロコモティブシンドローム(ロコモ)を予防するために 動画を用いたトレーニング効果の現状
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2025年08月
コロナ禍で身体活動量が低下する中、動画を活用した運動支援が注目されている。動画は場所や時間を選ばず実施でき、反復視聴や専門的指導の共有に適しており、教育・医療・地域支援など多分野で成果が報告されている。若年層ではSNSやメタバースを通じた継続支援が、高齢者ではオンライン運動が身体機能向上に有効である。一方、誤った動作定着のリスクもあり、対象者に応じた質とフォローが重要である。, (福)桜雲会 - 鍼灸師養成学校における気胸事故予防教育についての現状調査
恒松 美香子; 池宗 佐知子; 菅原 正秋
第74回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2025年05月
鍼施術に伴う気胸事故防止のため、鍼灸師養成校152校に教育内容を調査した。64校から回答が得られ、気胸予防教育ははりきゅう理論科が最も多く、教育時間は8分〜120分と幅があった。授業内容は気胸のメカニズム、肺が存在する体表部の説明、胸部刺鍼の深さや方向の注意が中心で、斜刺・横刺を促す指導も多かった。気胸防止には胸部解剖の理解が重要であり、教育のばらつきが示された。, (公社)全日本鍼灸学会 - マスターズ陸上選手に対する鍼施術の1症例
梶葉 しのぶ; 恒松 美香子; 池宗 佐知子; 久島 達也
第74回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2025年05月
39歳短距離選手の膝痛と関節不安定感に対し、内側広筋への低周波鍼通電刺激を実施した。症状は階段昇降やペダル動作で増悪し、重心動揺計では不安定性が示された。内側広筋へ10分間の低周波鍼通電を行った結果、膝痛VASは10mmから7mmへ、姿勢時の不安定感は23mmへ改善した。また左片脚立ちの総軌跡長は減少し、筋の緊張改善が示唆された。以上より内側広筋刺激は膝痛と重心の安定性向上に有効と考えられた。, (公社)全日本鍼灸学会 - 卒前はり師の未来への道しるべ
大澤 佑斗; 皆川 陽一; 宮崎 彰吾; 池宗 佐知子; 中村 優; 脇 英彰; 飯村 佳織; 鈴木 卓也; 秋元 佳子
第74回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2025年05月
卒後1年目のはり師が臨床でどのような施術を行っているかを把握し、学生時代に習得すべき知識・技術を検討する目的で調査した。協力を得た85名へのアンケートでは、肩こり施術に東洋医学より現代西洋医学に基づくトリガーポイントやM-Testを反映する例が多かった。特に鍼の単刺や低周波鍼通電など筋・神経を対象とした施術が多く、学生には現代医学的知識の活用が求められると考えられた。, (公社)全日本鍼灸学会 - ロコモティブシンドローム(ロコモ)を予防するために 認知機能低下との関連
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2025年05月
高齢化に伴い認知症やMCIが増加し、サルコペニア・フレイル・ロコモとの関連も報告されている。認知機能の低下は運動機能低下と相互に影響し、生活習慣病や社会的孤立もリスク要因となる。予防には運動・栄養・認知トレーニングなどの多面的介入が重要で、特に中強度以上の継続的運動が効果的である。鍼灸は身体機能改善だけでなく認知機能や社会的孤立の軽減にも寄与し、フレイル予防の一助となり得る。, (福)桜雲会 - ロコモティブシンドロームを予防するために 骨粗鬆症予防にできること
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2025年02月
超高齢社会では骨粗鬆症に伴う大腿骨近位部骨折や椎体骨折が増加し、QOL低下につながる。検査にはDXA法や骨代謝マーカーが用いられ、治療は保存療法や薬物療法、必要に応じて手術が行われる。予防には背筋トレーニングなどの運動療法が重要である。骨粗鬆症に対する鍼灸治療のエビデンスは十分でないが、疼痛軽減やADL向上に寄与する可能性があり、適切な運動指導と併用することで骨折予防に効果が期待される。, (福)桜雲会 - ロコモティブシンドロームを予防するために 見る機能の維持
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2024年11月
平均寿命の伸長に伴い、加齢で生じる視機能低下「アイフレイル」への関心が高まっている。白内障や緑内障などにより「見えにくさ」が進行すると、日常生活の制限や転倒リスク、社会参加の低下を招き、フレイルにつながる。初期は自覚しにくく、早期発見が重要である。鍼灸は眼精疲労や眼圧への作用が報告されるが、アイフレイルへの直接的根拠は乏しい。症状に応じた対応と眼科受診の推奨が必要である。, (福)桜雲会 - 再生医学と鍼灸 骨格筋の再生過程における鍼通電刺激の可能性
池宗 佐知子
全日本鍼灸学会雑誌, 2024年08月
鍼通電刺激はサテライト細胞活性化やマクロファージ浸潤促進を通じ筋再生を早める可能性が示されている。筋挫傷モデルでは筋湿重量の回復や再生筋の肥大傾向が確認され、筋萎縮モデルでも筋タンパク質分解抑制やMstn遺伝子抑制が報告される。1〜20Hzの刺激で再生を促す可能性があるが、本研究は動物実験でありヒトへの応用にはさらなる検証が必要である。, (公社)全日本鍼灸学会 - ロコモティブシンドロームを予防するために 食べるということ
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2024年08月
加齢に伴う食欲低下や偏った食事は低栄養を招き、サルコペニアを通じてロコモへ進行する。肉・魚・乳製品・大豆・野菜などを多様に摂取する「栄養密度の高い食事」が重要である。特にたんぱく質摂取と咀嚼機能は密接に関連し、咀嚼力低下はオーラルフレイルや嚥下機能の低下を招く。鍼灸は嚥下障害への補助的効果が報告されており、リハビリと併用すると有用な可能性がある。外出して食品を購入する習慣もロコモ予防に役立つ。, (福)桜雲会 - ロコモ度テストの有用性(3)
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2024年05月
ロコモ25は、移動機能低下を自己評価する25項目の質問票で、得点によりロコモ度1〜3を判定する。高齢者だけでなく、大学生や労働者にも一定割合でロコモのリスクが確認され、特に女性や転倒経験者で得点が高い。心理的不安や日常生活動作の低下はプレゼンティーズムとも関連する。また大学生では腰痛の訴えが多く、ロコモ25でのみリスクが示される例もある。ロコモ25は簡便に状態把握ができ、継続的評価に有用である。, (福)桜雲会 - Necessary Contents for Safe Acupuncture in Disaster Areas: Through Interviews with Acupuncturists
2024年04月 - 【アスリートのケアと東洋医学】アスリートのケア セルフケアとしての温灸の活用
池宗 佐知子
Tehamo, 2024年02月
温灸はセルフケアとして比較的簡便に使える温熱療法で、運動前の加温によるHSP誘導や血流増加を通じ、筋疲労や痛みの軽減に役立つ可能性が示されている。特に運動数日前から継続的に温灸を行うことで、疲労感や痛みのピーク低下、回復促進が報告されている。有害事象は少ないが、火傷予防のため適切な指導が重要である。温灸は選手自身が行えるセルフケア手段として、今後の活用が期待される。, 森ノ宮医療学園出版部 - ロコモ度テストの有用性(2)
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2024年02月
2ステップテストは、大股2歩の距離を身長で割った値で歩行能力を簡便に推定でき、ロコモ度判定に用いられる。歩行機能は加齢とともに低下し、転倒リスクやQOL低下と深く関係し、広い空間を必要としない2ステップテストは有用である。高齢者では立ち上がり能力とともに成績が低下する。歩行障害は下肢症状が影響することも多く、鍼灸は下肢症状の軽減に有用であり、歩行機能維持に寄与する可能性がある。, (福)桜雲会 - ロコモ度テストの有用性
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2023年11月
立ち上がりテストは下肢筋力を推定する基本的評価で、台の高さと両脚・片脚の可否によりロコモ度を判定する。立ち上がり動作は歩行につながる重要な機能で、筋力低下は外出制限や要介護リスクを高める。WBIは歩行可能性と関連し、0.6以上で日常生活への支障は少ない。大学生では片脚20cm不可例もあるが影響は小さい。一方、高齢者は立ち上がれない割合が増え、筋力維持や栄養、鍼灸を含む運動器ケアが重要となる。, (福)桜雲会 - 超高齢社会における鍼灸治療の有用性 ロコモティブシンドローム(2)
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2023年08月
子どもロコモは、生活様式の変化による運動不足や偏った発育、過度のスポーツによる障害が背景となり、将来の運動機能低下が懸念される。外遊びの減少や姿勢不良は生活習慣病や疼痛を招き、柔軟性や筋力低下も問題となる。しゃがみ込みの可否は柔軟性・筋力の指標であり、疼痛の放置は将来のロコモリスクを高める。子どもの痛みにはストレッチや筋力強化など多面的対応が必要で、必要に応じ医療連携や鍼灸も役立つ。, (福)桜雲会 - 「再生医学と鍼灸」 骨格筋の再生過程における鍼通電刺激の有効性
池宗 佐知子
第72回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2023年05月
鍼通電刺激はサテライト細胞活性化やマクロファージ浸潤促進を通じ筋再生を早める可能性が示されている。筋挫傷モデルでは筋湿重量の回復や再生筋の肥大傾向が確認され、筋萎縮モデルでも筋タンパク質分解抑制やMstn遺伝子抑制が報告される。1〜20Hzの刺激で再生を促す可能性があるが、本研究は動物実験でありヒトへの応用には検証が必要である。, (公社)全日本鍼灸学会 - 災害被災地での安全な鍼施術法構築に関する研究 活動経験のある鍼灸師の語りの考察
恒松 美香子; 池宗 佐知子; 今井 賢治
第72回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2023年05月
災害被災地で施術経験を持つ鍼灸師へのインタビューから、安全な鍼灸施術に必要な方策を検討した。現場では消毒薬は確保されていたが、手洗い環境が不十分であり、グローブ活用など衛生管理の重要性が示された。また、施術者の信頼維持や感染予防のためには、事前準備、スタッフ間の連携、患者情報の共有、安全対策マニュアルの整備が必要と考えられた。, (公社)全日本鍼灸学会 - 大学生におけるロコモティブシンドロームの現状 閉眼片脚立ち時の重心動揺方向の検討
遠藤 睦実; 飯島 速斗; 稲垣 はな; 岡野 雄大; 中島 聖矢; 宮川 光; 池宗 佐知子
第72回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2023年05月
大学生50名を対象に,下肢筋力低下や転倒リスクの指標であるロコモ度を評価した。ロコモ群は26%で,非ロコモ群より痛みを有する割合が高く,重心動揺測定では総軌跡長・矩形面積・X軸移動距離が小さかった。閉眼片脚立ち時間は短縮しており,柔軟性低下が示唆された。大学生でもロコモの可能性が高く,早期から全身のトレーニングや鍼灸治療による痛みの軽減が必要である。, (公社)全日本鍼灸学会 - 超高齢社会における鍼灸治療の有用性 ロコモティブシンドローム(1)
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2023年05月
ロコモは骨・関節・筋・神経の障害による移動機能低下を指し、年代を問わず運動器の健康を対象とする。簡便な指標であるロコチェックでは、20〜40代でも約3割が該当し、大学生でも転倒リスクを示す項目が一定数みられる。臨床的評価は立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25で行い、若年者でもロコモ度1に該当する者がいる。痛みは活動を制限し、ロコモ予防には痛みの軽減を含む介入が重要である。, (福)桜雲会 - 超高齢社会における鍼灸治療の有用性 サルコペニアと鍼灸治療
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2023年02月
サルコペニアは加齢による骨格筋量と筋力の低下で、転倒や骨折、ADL低下を招く。診断は下腿周囲長、SARC-F、握力、歩行速度などを用い、重症度評価にはDXAやBIAが使われる。特に下肢筋量は20代から大きく減少し、虚弱高齢者では転倒リスクが高い。鍼通電刺激はサテライト細胞活性化やミオスタチン抑制などを通じ筋再生を促す可能性が示されており、サルコペニア支援の一助となり得る。, (福)桜雲会 - 超高齢社会における鍼灸治療の有用性 フレイルの理解と鍼灸治療
池宗 佐知子
鍼灸の世界 豊桜, 2022年11月
日本は世界的にも平均寿命・健康寿命が高い一方、その差は約10年あり要介護期が課題となる。フレイルは身体的・精神的・社会的要素が重なり、転倒や要介護へつながる状態で、サルコペニアやロコモとも関連する。近年は栄養と運動を組み合わせた介入が中心だが、肩こりや腰痛などの疼痛は活動量を低下させフレイルを促進する。鍼灸治療は疼痛緩和を通じて活動性向上に寄与し、健康寿命延長の一助となる可能性がある。, (福)桜雲会 - ロコモティブシンドロームの予防法-鍼灸治療の可能性- ロコモティブシンドロームに対する灸刺激の可能性
池宗 佐知子
第71回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2022年05月
日本では平均寿命と健康寿命に約10年の差があり、この期間は介護を要する可能性が高い。運動器疾患は主要因の一つで、ロコモは高齢者のみならず若年層にも潜在的リスクがある。近年、足部の温熱刺激がバランス能力向上や転倒予防に有効とされ、灸刺激は痛み軽減や運動継続の支援にも応用可能である。我々は下腿への灸刺激が筋痛や疲労を軽減し、片脚立ち時間を延長することを示しており、セルフケアとしての有用性が期待される。, (公社)全日本鍼灸学会 - Effect of stimulating moxibustion on the improvement of balancing ability of lower limbs
2021年11月 - サッカーのトレーナーを対象とした鍼灸治療の有害事象調査
藤本 英樹; 鳥海 崇; 金子 泰久; 泉 重樹; 櫻庭 陽; 吉田 行宏; 池宗 佐知子; 玉地 正則; 吉田 成仁; 近藤 宏; 古屋 英治
全日本鍼灸学会雑誌, 2020年08月
サッカーのスポーツ現場で鍼灸治療による有害事象や競技活動への支障を調査した。トレーナー経験のある鍼灸師57名が回答し、鍼の主な有害事象は内出血52件、微小出血42件、刺鍼時痛43件であった。灸では熱傷11件、瘢痕6件が報告された。競技活動への支障は7件(12.3%)で、治療後は「刺激感が残る」「筋に力が入りにくい」などの訴えが多かった。, (公社)全日本鍼灸学会 - スポーツにおける鍼灸あん摩マッサージ指圧の有害事象 マラソンランナー対象のアンケート調査
櫻庭 陽; 近藤 宏; 池宗 佐知子; 泉 重樹; 金子 泰久; 玉地 正則; 鳥海 崇; 藤本 英樹; 吉田 成仁; 吉田 行宏; 古屋 英治
全日本鍼灸学会雑誌, 2020年08月
マラソンランナーを対象に鍼灸およびあん摩マッサージ指圧の有害事象を調査した。第55回愛媛マラソン来訪者313名中、249名が回答し、経験者144名の有害事象率は鍼27.3%、灸10.5%、あマ指18.1%であった。主な有害事象は刺鍼時の痛み、症状の増悪、気分不良などで、スポーツに影響した例も一部みられた。未経験者には不安も多く、施術時の刺激量配慮が必要と示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - 潜在性トリガーポイントに対する効果指標となる特徴の探索
皆川 陽一; 池田 真帆; 毛塚 雄介; 松井 晃太; 村上 惇平; 渡辺 将史; 脇 英彰; 池宗 佐知子; 吉田 成仁; 伊藤 和憲; 宮崎 彰吾
PAIN RESEARCH, 2019年07月
本研究は、健常男性34名を対象に、内側広筋における潜在性トリガーポイント(LTrP)の特徴を調査した。LTrPは17.6%に認められ、膝伸展筋力には差がなかったが、圧痛閾値は低く、膝伸展時の「力の入りにくさ」も有意に高かった。これらより、LTrPの特徴指標として圧痛閾値と動作時の感覚が有効である可能性が示され、将来的な重症化予防への応用が期待される。, (一社)日本疼痛学会 - スポーツ選手を対象とした鍼灸治療の有害事象調査 競技に支障をきたすトラブルに着目して
藤本 英樹; 金子 泰久; 泉 重樹; 櫻庭 陽; 吉田 行宏; 鳥海 崇; 池宗 佐知子; 玉地 正則; 吉田 成仁; 近藤 宏; 古屋 英治; 全日本鍼灸学会スポーツ鍼灸委員会
第68回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2019年05月
スポーツ選手に対する鍼灸治療の有害事象と競技活動への影響を調査した。対象はマラソン大会参加者や大学スポーツ選手で、WEBアンケート1804名中、鍼灸経験者は841名であった。鍼灸によりプレーへ支障があった者は1.7%と少数で、多くは「支障なし」と回答した。有害事象としては打鍼時の痛み、皮下出血、鍼を置いた後の痛みが多かった。これらの有害事象が競技に影響する可能性も示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - Changes in muscle strength and blood lactate concentration after high-frequency acupuncture stimulation: Comparison of the biceps and triceps muscles of the calf
2018年11月 - 臨床スポーツ鍼灸研究会 48 女性アスリートのコンディショニングと鍼灸治療 5
池宗佐知子
月刊トレーニング・ジャーナル, 2018年08月10日
月経痛やPMSをもつ女性(アスリートを含む)への鍼灸的アプローチを解説している。三陰交への円皮鍼と評価シートを用いたセルフケア、煙の出ない灸や加温機器でHSPを誘導し疲労を軽減する方法、月経痛時の医師との連携やピル・漢方の位置づけ、コルチゾールや減量、通電周波数に関するQ&Aを通じ、安全で現実的な支援の考え方を示した。 - 臨床スポーツ鍼灸研究会 47 女性アスリートのコンディショニングと鍼灸治療 4
池宗佐知子
月刊トレーニング・ジャーナル, 2018年07月10日
アスリートの貧血では、赤血球やヘモグロビンの減少により酸素運搬が低下し、エネルギー産生が不足して運動持続が困難になる。十分な練習が行えず、パフォーマンス低下や精神的なネガティブ連鎖も生じやすい。また、徐々に進行する貧血は疲労感や倦怠感が練習の疲れと誤認され、発見が遅れることがある。この症状に対し、東洋医学的での考え方を加え、鍼通電刺激を踏まえた実技を実施した。 - 臨床スポーツ鍼灸研究会 46 女性アスリートのコンディショニングと鍼灸治療 3
池宗佐知子
月刊トレーニング・ジャーナル, 2018年06月10日
月経困難症は、月経に伴う下腹部痛や頭痛、腰痛、吐き気などにより日常生活に支障をきたす状態を指す。一般女性の約40%が有し、アスリートでは月経痛で服薬している割合は25.6%と報告される。症状はPMSと類似し、仕事や学校、練習への意欲低下や活動困難につながる。月経期は鉄分が失われるため、鉄だけでなく、その吸収を助けるタンパク質やビタミンCを含む食品を組み合わせた、バランスの良い食事が重要となる。 - 臨床スポーツ鍼灸研究会 45 女性アスリートのコンディショニングと鍼灸治療 2
池宗佐知子
月刊トレーニング・ジャーナル, 2018年05月10日
利用エネルギー不足が続くと、月経異常や骨密度低下を招き、無月経や疲労骨折のリスクが高まる。過度な減量やストレス、体脂肪の低下が背景にあり、早期の把握と介入が重要となる。貧血やLow EAの背景にある脾・肝の機能低下を整え、気血の巡り改善を図る。太衝・足三里などを用い、自律神経調整や消化機能の支援で症状緩和を促す。継続治療が重要。 - 100Hz鍼通電刺激後の筋力および血中乳酸濃度の変化 上肢・下肢での比較
池宗 佐知子; 今井 賢治; 久島 達也
第67回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2018年05月
本研究は、速筋線維の筋活動指標である血中乳酸濃度に対し、100Hz鍼通電刺激が与える影響を検討した。健常成人男性14名に上肢および下肢へ10分間の刺激を行い、筋力・血中乳酸濃度・血糖値・不快感(VAS)を評価した。その結果、両部位とも乳酸濃度は有意に上昇し、速筋線維を選択的に刺激している可能性が示された。一方、下肢刺激はより不快感が高く、臨床では刺激強度の検討が必要と考えられた。, (公社)全日本鍼灸学会 - 臨床スポーツ鍼灸研究会 44 女性アスリートのコンディショニングと鍼灸治療 1
池宗佐知子
月刊トレーニング・ジャーナル, 2018年04月10日
女性アスリートではエネルギー不足が月経異常や骨密度低下を招く。ストレス、体脂肪減少、Low EAが主因で、基礎体温の観察が有用。月経周期により主観的不調は変動し、パフォーマンス低下を自覚する場合も多い。PMSの一因とされる骨盤内うっ血に対し、至陰穴の灸や腰殿部の高頻度通電、下腿部の低頻度通電が子宮周囲の血流改善に有効と報告されている。低頻度で効果が乏しい場合、高頻度刺激も選択肢となる。 - Changes in Blood Lactate Levels in Response to Electrical Acupuncture Stimulation on Fast Muscle Fibers
Ikemune Sachiko
日本温泉気候物理医学会雑誌, 2018年02月
加齢性筋萎縮では遅筋より速筋の萎縮が大きく、速筋活動を高める刺激が注目されている。本研究は、異なる鍼通電刺激時間(10分・15分)と周波数(1Hz・100Hz)が血中乳酸濃度へ及ぼす影響を検討した。健常成人24名に上腕三頭筋への鍼通電を行い前後を比較した結果、両刺激時間で100Hzのみ有意な乳酸上昇がみられ、時間差はなく、100Hz刺激が速筋活動を高める可能性が示された。 - 鍼通電刺激後の筋力および血中乳酸濃度の変化 1Hzと100Hz間欠刺激の比較
池宗 佐知子; 今井 賢治; 久島 達也
第66回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2017年05月
加齢性筋萎縮では速筋線維が萎縮しやすく、速筋活動に伴う乳酸変化が指標となり得る。本研究では健常成人14名に対し、1Hzおよび100Hzの鍼通電刺激をクロスオーバーで実施し、刺激前後の握力、血中乳酸濃度、血糖値、VASを測定した。その結果、両条件とも乳酸濃度に有意な上昇は見られず、速筋線維が選択的に刺激された可能性は低いと考えられた。鍼刺激は痛みや不快感なく安全に実施可能であった。, (公社)全日本鍼灸学会 - 運動前の灸刺激がレッグカール後の筋疲労に及ぼす影響
津田 龍平; 池宗 佐知子; 高橋 健太; 早川 大; 飯野 葵; 河崎 拓也; 小林 遼; 久島 達也; 高橋 秀則
第66回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2017年05月
運動後の筋疲労軽減における火を使わない灸の有用性を検討した。健常成人15名を無刺激群と灸刺激群に分け、レッグカール運動と灸刺激を組み合わせて筋力、血中乳酸濃度、筋硬度、痛みや疲労感(VAS)を評価した。その結果、運動回数や筋力、乳酸濃度の変化に群間差は認められず、灸刺激は筋痛軽減に寄与しなかった。よって火を使わない灸は運動パフォーマンスに影響しないと考えられた。, (公社)全日本鍼灸学会 - スポーツ鍼灸委員会の取り組み 8:スポーツ鍼灸のエビデンスについて
藤本 英樹; 池宗 佐知子; 泉 重樹; 金子 泰久; 近藤 宏; 櫻庭 陽; 玉地 正則; 吉田 成仁; 吉田 行宏; 古屋 英治
全日本鍼灸学会雑誌, 2016年08月
東京オリンピックを契機にスポーツ鍼灸への関心が高まる中、スポーツ鍼灸委員会ではシンポジウム開催や構造化抄録の作成など、研究情報の整理と発信を進めている。既存研究をまとめることでスポーツ現場で活動する鍼灸師やアスレティックトレーナーの実践に役立ち、今後の臨床・研究の発展につながると考えられる。また、現場では鍼灸の理解が進みつつあり、臨床と研究を両立した活動の重要性が示された。, 社団法人 全日本鍼灸学会 - 自己評価を鍼実技試験に活用した試み
磯 勇雄; 保科 美佐子; 池宗 佐知子
第65回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2016年05月
加齢性筋萎縮では速筋線維が萎縮しやすく、速筋活動に伴う乳酸変化が指標となり得る。本研究では健常成人14名に対し、1Hzおよび100Hzの鍼通電刺激をクロスオーバーで実施し、刺激前後の握力、血中乳酸濃度、血糖値、VASを測定した。その結果、両条件とも乳酸濃度に有意な上昇は見られず、速筋線維が選択的に刺激された可能性は低いと考えられた。鍼刺激は痛みや不快感なく安全に実施可能であった。, (公社)全日本鍼灸学会 - はり師・きゅう師養成校に在籍する学生への意識調査 スポーツトレーナーに対する意識について
吉田 行宏; 泉 重樹; 櫻庭 陽; 池宗 佐知子; 藤本 英樹
第65回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2016年05月
本研究は、鍼灸師養成機関に在籍する学生のスポーツトレーナー志向を調査した。全国99校にアンケートを実施し4,015名から回答を得た。入学動機として「スポーツトレーナーを目指す」が専門15.8%、大学32.5%で、現在なりたいと考える学生は専門22.6%、大学36.7%であった。理由は「スポーツをしていた」「スポーツが好き」が多数を占めた。鍼灸師教育における進路理解の支援の重要性が示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - 臨床スポーツ鍼灸研究会 20 筋とスポーツ傷害~大腿部へのアプローチ 2
池宗佐知子
月刊トレーニング・ジャーナル, 2016年02月10日
本稿は,スポーツ現場で頻発する大腿部肉離れへの鍼灸アプローチを解説した。受傷機転や機能レベルを踏まえて評価し,急性期はRICEを優先,回復期以降に部位に応じた周波数の鍼通電や運動鍼を行う。さらに円皮鍼による柔軟性・疲労軽減効果,筋肉痛に対する低頻度パルス活用の可能性も示された。, ブックハウス・エイチディ - 鍼刺激感覚と腰痛症状改善の関連についての検討
恒松 美香子; 西村 みゆき; 池宗 佐知子
日本温泉気候物理医学会雑誌, 2016年02月
本研究は、鍼刺激で感じる感覚が腰痛改善と関連するかを検討した。腰痛を訴える成人24名に刺鍼を行い、前後のVASによる痛み評価と刺激感の種類を調べた。その結果、刺激を快と感じるほど腰痛は改善したが、刺激強度との関連は認められなかった。また、「ジーンとする」「ずきっとする」など特定の感覚を鍼刺激感覚として適当と感じた者では、鍼後の腰痛改善が有意に大きかった。, (一社)日本温泉気候物理医学会 - 臨床スポーツ鍼灸研究会 19 筋とスポーツ傷害~大腿部へのアプローチ 1
池宗佐知子
月刊トレーニング・ジャーナル, 2016年01月10日
大学スポーツでは大腿部の傷害は一定数みられ、特に競技特性・練習環境・時期により発生頻度が異なる。大腿前面は大腿四頭筋、内転筋群、大腿後面はハムストリングスが中心で、筋の構造や作用、再受傷のリスクを踏まえた評価が重要である。問診では受傷機転、経過、練習環境、スポーツレベルを確認する必要がある。動物実験では鍼通電刺激が筋挫傷の早期回復を促す可能性が示されている。, ブックハウス・エイチディ - スポーツ鍼灸委員会の取り組み 7:第 65 回全日本鍼灸学会北海道大会のスポーツ企画について
櫻庭 陽; 古屋 英治; 池宗 佐知子; 泉 重樹; 金子 泰久; 近藤 宏; 玉地 正則; 藤本 英樹; 吉田 成仁; 吉田 行宏
全日本鍼灸会誌, 2016年
2016年の全日本鍼灸学会大会では、冬季スポーツが盛んな地域性を踏まえ、冬季競技選手への鍼灸支援の可能性を探る企画が予定されている。北海道は冬季競技への参加環境が整い、世界的選手も多く輩出してきた。欧州のスポーツ現場では鍼治療が広く受け入れられており、日本でも鍼灸が競技者のコンディショニング手段として期待される。今後、冬季大会やアジア大会を契機に、鍼灸の国際的な活用と普及が進む可能性が高い。, 社団法人 全日本鍼灸学会 - カーフレイズ後の筋痛・筋疲労に対するセルフケア温灸の効果
池宗 佐知子
体力科学, 2015年12月
本研究は、運動後に生じる筋痛・筋疲労に対し、運動前から行うセルフケア温灸が与える影響を検討した。健常男性18名を温灸群とコントロール群に分け、1週間の温灸介入後にカーフレイズ運動を実施し、筋硬度・乳酸値・痛み・疲労を評価した。その結果、温灸群では乳酸上昇が抑えられ、痛みや疲労の増加期間も短い傾向を示した。以上より、運動前の継続的な温灸が筋痛・疲労の軽減に寄与する可能性が示された。, (一社)日本体力医学会 - スポーツ鍼灸委員会の取り組み スポーツ疾患に対する鍼灸のエビデンス
金子 泰久; 泉 重樹; 吉田 成仁; 池宗 佐知子; 近藤 宏; 櫻庭 陽; 玉地 正則; 藤本 英樹; 吉田 行宏; 古屋 英治
全日本鍼灸学会雑誌, 2015年11月
近年ランニング人口が増加し、市民ランナーが主流となっている。東京マラソンの普及も背景に、大会後の鍼灸ケア需要も高まっている。長時間走行に伴う腰痛や膝痛、疲労骨折などの障害は鍼灸が有効とされるが、一般ランナーでは鍼灸利用が十分に進んでいないのが現状である。今後はスポーツ鍼灸の有用性を科学的に示し、ランナーへの情報発信を強化することで、予防・疲労回復・傷害対策としての鍼灸の価値を明確にする必要がある。, (公社)全日本鍼灸学会 - スポーツ鍼灸委員会の取り組み 第64回全日本鍼灸学会学術大会を終えて
池宗 佐知子; 泉 重樹; 金子 泰久; 近藤 宏; 櫻庭 陽; 玉地 正則; 藤本 英樹; 吉田 成仁; 吉田 行宏; 古屋 英治
全日本鍼灸学会雑誌, 2015年08月
筆頭著者, 全日本鍼灸学会スポーツ鍼灸委員会は活動を再開し、学術大会でパネルディスカッションやブラインドサッカー展示、ランニング&ウォーキング大会を実施した。サッカー界における鍼灸の可能性や、選手・医療スタッフの連携の重要性が共有され、多くの参加者がスポーツ現場での鍼灸活用への理解を深めた。今後も継続して情報発信と交流の場を設けていく予定である。, (公社)全日本鍼灸学会 - 刺鍼時の感覚表現と鍼刺激の強度および快不快感との関連の検討(第二報)
恒松 美香子; 池宗 佐知子; 西村 みゆき; 泉 重樹
第64回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2015年05月
本研究は、鍼刺激の強度・不快感と感覚表現の関係を成人100名を対象に調査した。刺激強度が強いと回答した人は、「ずきずき」「鋭い」「重苦しい」「突き通す」などの表現を多く選択し、逆に「チリチリ」などを選んだ人は弱く感じる傾向があった。不快感についても、「ずきん」「ひきつる」「刺される」などを選択した人がより不快と回答した。鍼刺激と感覚表現には関連があり、施術者は多面的な理解が必要と示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - スポーツ鍼灸委員会の取り組み スポーツに鍼灸ムーブメントを起こすために
櫻庭 陽; 池宗 佐知子; 泉 重樹; 金子 泰久; 近藤 宏; 藤本 英樹; 吉田 成仁; 吉田 行宏; 古屋 英治
全日本鍼灸学会雑誌, 2015年05月
東京オリンピック・パラリンピック開催決定を契機に再開されたスポーツ鍼灸委員会の活動について報告している。マラソン大会のボランティアブース調査では、鍼灸未経験者が多い一方、実際に受けた選手からは痛み軽減や安心感が得られ、パフォーマンス向上を示唆する声も多かった。鍼灸が選手支援の手段として求められている現状が明らかとなり、競技現場での普及や国際発信により、スポーツ鍼灸のムーブメント創出が期待される。, (公社)全日本鍼灸学会 - スポーツ鍼灸委員会の取り組み3:全日本鍼灸学会学術大会シンポジウムについて
吉田 成仁; 池宗 佐知子; 泉 重樹; 金子 泰久; 近藤 宏; 櫻庭 陽; 藤本 英樹; 吉田 行宏; 古屋 英治
全日本鍼灸学会雑誌, 2015年
第64回日本鍼灸学会福島大会では、サッカー分野に焦点を当て、東京オリンピック・パラリンピックに向けた鍼灸の可能性を再検討するシンポジウムを開催する。サッカー現場で求められる鍼灸師像を明確にし、他職種との連携や専門性の向上を図ることが重要とされる。また、ブラインドサッカー体験ブースを通じて鍼灸とスポーツの関わりを広く共有し、鍼灸師がスポーツ現場で果たす役割の再認識と発展をめざす。, The Japan Society of Acupuncture and Moxibustion - 転移性脊椎腫瘍を有する腰下肢痛患者に対して低周波鍼通電を行った一症例
近藤 宏; 萩野谷 泰朗; 小田部 美; 池宗 佐知子; 櫻庭 陽; 木下 裕光
医道の日本, 2013年08月
乳癌術後で多発骨転移を有する65歳女性に対し、腰下肢痛の改善を目的に週1〜2回の鍼治療と低周波通電を計8回実施した。L2–S1の骨硬化性変化やL4/5脊柱管狭窄を認めたが、治療により腰痛は初診時より軽減し、第3診で臀部〜下肢痛が消失、第7診で下肢痛は半減しADLも改善した。第8診後に放射線治療開始のため鍼治療は中断したが、有効性が示唆された。, (株)医道の日本社 - 鍼灸学生にシミュレータを用いた教育効果 確認テストとアンケートの比較
池宗 佐知子; 成島 朋美; 東條 正典; 大越 教夫
第62回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2013年06月
本研究は、鍼灸学生27名を対象にPhysikoを用いた心音・呼吸音・心電図の実習と、その理解度を確認テストとアンケートで評価した。確認テスト平均は81.8点で、60点未満は4名だった。実習理解度は高く、Physikoは実習に必要と回答した学生が多かった。一方、60点未満の学生では実習を不要と答える傾向がみられた。Physikoの活用は理解度向上に寄与する可能性が示された。, (公社)全日本鍼灸学会 - 後肢懸垂により引き起される筋萎縮の回復過程における鍼通電刺激の効果
池宗 佐知子; 大田 美香; 町田 正直; 武政 徹; 高岡 裕; 宮本 俊和
第61回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2012年06月
本研究は、後肢懸垂による廃用性筋萎縮に対し、鍼通電刺激が筋萎縮の回復過程や筋線維横断面積へ及ぼす影響を検討した。ICR雄性マウスを後肢懸垂群、鍼通電群、対照群に分け、再接地後14日まで観察した。鍼通電群では筋量・筋線維横断面積が対照群より有意に増加し、筋萎縮抑制効果が示された。またマクロファージ浸潤も再接地2週後に増加傾向を示し、筋修復促進への関与が示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - 視覚障害を有する鍼灸学生へのシミュレータを用いた教育効果
池宗 佐知子; 成島 朋美; 東條 正典; 大越 教夫
第61回全日本鍼灸学会学術大会抄録集, 2012年06月
本研究は、身体診察シミュレータPhysikoを用いた実習が鍼灸学生の学習に及ぼす効果を検証した。3年生16名が心音・呼吸音・心電図の実習を行い、確認テストとアンケートで評価した。テスト平均は77.7点で、心音項目では理解度との相関が認められた。異常音を実際に聞けることが理解を助けるとの意見が多く、Physikoは学習理解と意欲向上に有効と示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - 筋萎縮時におけるリボソームRNA合成低下を引き起こす因子の検討
町田 正直; 武田 紘平; 横野 裕行; 池宗 佐知子; 北岡 祐; 大野 秀樹; 武政 徹
体力科学, 2011年12月
除神経に伴う筋萎縮ではrRNA量が低下するが、その要因は明確ではない。本研究ではrRNA転写因子の変化を解析し、マウス坐骨神経切除後に腓腹筋のrRNA量と関連因子を測定した。その結果、TATA box binding protein-associated factor 1A(TAF1A)のみが有意に低下していた。TAF1A低下がrRNA合成低下を介して筋萎縮に関与する可能性が示された。, (一社)日本体力医学会 - シミュレータを用いた鍼灸学教育の有用性
池宗 佐知子; 東條 正典; 成島 朋美; 大越 教夫
全日本鍼灸学会雑誌, 2011年08月
本研究は、通常の診察実習とシミュレータ(Physiko)を併用した教育効果を比較した。対象は診察実習16名とPhysiko実習14名で、瞳孔反射、血圧測定、心音・呼吸音の理解度を評価した。診察実習では視力低下に伴い瞳孔反射の理解度が下がったが、Physiko実習では低下はみられなかった。異常所見も学べるシミュレータは視覚障害学生に有用で、併用により学習効果向上が示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - フォトグラフィーを応用した視覚障害学生のための微生物学教育
一幡 良利; 谷津 忠志; 池宗 佐知子
全日本鍼灸学会雑誌, 2011年08月
本研究は、視覚障害学生を対象に、フォトグラフィや触図・拡大技法を用いた微生物学教育の有用性を検討した。学生自身の手掌から分離培養した常在菌を観察し、弱視学生は拡大モニタで、全盲学生は写真を基に作製した触図で菌の特徴を学習した。その結果、両者とも集落形態を識別でき、触図により全盲学生も菌形態を理解した。視覚障害学生への本教育法は理解を深め、感染予防教育に有用と示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - 膝痛を訴える中高齢者における鍼施術を加えた運動の効果
半田 美香子; 佐藤 卓弥; 池宗 佐知子; 恒松 隆太郎; 宮本 俊和
全日本鍼灸学会雑誌, 2011年08月
本研究は、膝痛を有する中高齢女性12名を運動群と鍼併用群に分け、8週間の介入効果を比較した。鍼併用群では膝痛(WOMAC)の大幅な改善に加え、膝伸展筋力や3METS以上の身体活動量が有意に増加した。一方、運動群では改善が限定的であった。これにより、鍼施術を加えた運動療法は中高齢女性の膝痛軽減と身体活動量の向上により効果的である可能性が示された。, (公社)全日本鍼灸学会 - スポーツ領域の鍼灸 筋疲労・筋力・筋損傷への効果 骨格筋萎縮に対する鍼治療の有用性の検討
池宗 佐知子; 宮本 俊和
日本臨床スポーツ医学会誌, 2011年04月
鍼治療は、筋萎縮や筋損傷に対して回復促進や萎縮抑制の可能性が示されている。特に鍼通電刺激は、ミオスタチン発現の抑制やマクロファージ浸潤によるサテライト細胞活性化を通じ、筋再生や筋量維持に寄与することが報告されている。動物実験では、廃用性筋萎縮モデルに対し筋量低下の抑制や早期回復の効果が示され、スポーツ選手のリハビリ・再発予防に応用可能性が高いことが示唆される。, (一社)日本臨床スポーツ医学会 - ツーデーマーチに参加した中高年ウォーカーの体力の変化
柴田 啓三; 池宗 佐知子; 佐藤 卓弥; 小堀 孝浩; 宮本 俊和
体力科学, 2010年12月
中高年男性ウォーカー19名を対象に、2日間のツーデーマーチが体力と下肢疲労に与える影響を検討した。CS30、歩行速度、下肢疲労感、下腿ストレッチ痛を測定した。CS30は2日目後に有意に低下し、疲労感とストレッチ痛は大会後に増加した。年齢が高いほどCS30が低く疲労が強い傾向も確認された。長距離ウォーキングでは下肢筋力低下と疲労増大が生じるため、高齢者には筋力強化や柔軟性維持が重要と示唆された。, (一社)日本体力医学会 - 体幹筋トレーニングによる骨盤底筋と排尿状態に関する生活の質への影響
佐藤 卓弥; 関戸 哲利; 川添 夏衣; 池宗 佐知子; 恒松 美香子; 柴田 啓三; 小堀 孝浩; 宮本 俊和
体力科学, 2010年12月
中高齢女性を対象に、体幹筋トレーニング(TMT)が骨盤底筋(PFM)機能へ及ぼす影響を検討した。12週間のTMTを全例が完遂し、安全性も確認された。TMT後、腹横筋厚と膀胱頚部移動距離が有意に増加し、排尿を止める動作の機能改善を示した。またKHQで排尿関連QOLも向上した。一方、PFM筋電位に有意差はなかった。TMTはPFM訓練として有用と考えられた。, (一社)日本体力医学会 - スポーツ領域の鍼灸 筋疲労・筋力・筋損傷への効果 骨格筋萎縮に対する鍼治療の有用性の検討
池宗 佐知子
日本臨床スポーツ医学会誌, 2010年10月
関節固定による筋萎縮は、肉離れや捻挫、ACL術後などスポーツやリハビリ現場でしばしばみられる。抑制法として物理療法や運動療法が用いられるが、鍼治療も筋へ直接刺激できる利点があり、疼痛軽減や筋緊張緩和に応用されている。脳血管障害後や変形性膝関節症などでも活用されているが、筋萎縮そのものに対する鍼の抑制効果は十分に検討されておらず、本研究ではその可能性を探る。, (一社)日本臨床スポーツ医学会 - 【スポーツ分野における鍼治療のエビデンス】筋萎縮や筋損傷など骨格筋に対する鍼治療の基礎的研究
池宗 佐知子; 鈴木 茂久; 高岡 裕; 宮本 俊和
臨床スポーツ医学, 2010年06月
長期の不活動により生じる筋萎縮はリハビリの妨げとなるが、鍼治療はその予防や回復に有用とされる。本研究では後肢懸垂マウスに鍼通電刺激を行った結果、筋量低下と筋線維縮小が抑制され、ミオスタチンおよびユビキチンリガーゼ遺伝子の発現も低下した。さらに回復過程では筋量増加とマクロファージ浸潤が増加した。これらはアスリートや高齢者の筋萎縮予防・回復に貢献する可能性を示す。, (株)文光堂 - 鍼通電刺激による筋萎縮抑止の分子メカニズム
大田 美香; 池宗 佐知子; 宮本 俊和; 高岡 裕
全日本鍼灸学会雑誌, 2010年05月
本研究は、廃用性筋萎縮に対し鍼通電刺激(EA)が遺伝子レベルでどう作用するかを検討した。ICRマウスを通常飼育、後肢懸垂、懸垂+EA群に分け、筋量・線維径とMStn、Cbl-b、MuRF1、MAFbX1の発現を解析した。懸垂群では筋量低下と遺伝子発現亢進がみられたが、EA群では筋量保持と発現抑制が認められ、EAはタンパク質分解抑制を介して筋萎縮を防ぐ可能性が示された。, (公社)全日本鍼灸学会 - 視覚障害を有する鍼灸学専攻学生への教育の取り組み フィジカルアセスメントモデルの導入
池宗 佐知子; 東條 正典; 大越 教夫
全日本鍼灸学会雑誌, 2010年05月
本研究は、身体診察トレーニング用シミュレータ「Physiko」を視覚障害のある鍼灸学専攻学生が学習する際の有用性と課題を検討した。14名が事前学習後に瞳孔反射、血圧測定、心音・呼吸音・腸音、心電図、脈診の実習を行い、アンケートで評価した。全員が実習を有用と回答し、多くで診察への自信が向上した。一方、心電図や血圧表示の読み取りが困難との意見が多く、障害の程度に応じた支援が必要と示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - 超音波刺激の温熱効果によるラット骨格筋Heat Shock Protein発現量の増加
大澤 真; 大森 肇; 町田 正直; 池宗 佐知子; 緒方 知徳; 石倉 恵介; 武政 徹; 宮川 俊平
体力科学, 2009年12月
超音波刺激の温熱効果がラット骨格筋のHeat Shock Protein(HSP)発現に及ぼす影響を検討した。筋温測定とともに1MHzまたは3MHzの超音波を照射し、HSP27およびHSP72の発現量を解析した。その結果、筋温は有意に上昇し、特に1MHzパルス照射群でHSP27とHSP72の増加が認められた。これは超音波刺激による温熱効果が骨格筋のHSP発現を促進する可能性を示す。, (一社)日本体力医学会 - 鍼通電刺激による筋タンパク合成因子の変化
池宗 佐知子; 町田 正直; 木村 文律; 宮本 俊和
体力科学, 2009年12月
鍼通電刺激が筋タンパク質合成因子へ与える影響を検討した。ICR系雄性マウスを鍼通電群とコントロール群に分け、下腿三頭筋に10Hz・30分の鍼通電を2週間実施した。RT-PCRでMyoDとmyogeninの発現量を測定した結果、鍼通電群ではMyoDの発現が有意に増加し、myogeninには差がなかった。以上より、鍼通電刺激は筋衛星細胞から筋芽細胞への分化促進に関与する可能性が示された。, (一社)日本体力医学会 - 筋打撲損傷後におけるHSP72の変化
向井 直樹; 緒方 知徳; 町田 正直; 山内 さつき; 池宗 佐知子; 竹村 雅裕; 白木 仁; 宮川 俊平; 大森 肇
体力科学, 2009年12月
筋打撲損傷後のHSP72変化を検討した。ICRマウスに打撲損傷を負荷し、1・3・7日後に筋組織を解析した。HE染色では3日後に単核球の浸潤が多く、7日後には再生筋線維が増加していた。HSP72は損傷1・3日後は変化なく、7日後に有意に増加した。血清IL-6は1・3日後に上昇した。以上より、HSP72の増加は筋再生が進む7日目以降に関連し、損傷修復過程へ関与する可能性が示された。, (一社)日本体力医学会 - 米ぬかアラビノキシランによる高強度運動後のSIgA変動に及ぼす影響
木村 文律; 清水 和弘; 池宗 佐知子; 野倉 圭輔; 赤間 高雄; 河野 一郎
体力科学, 2009年12月
米ぬかアラビノキシラン(RBAC)の摂取が高強度運動後の唾液SIgAに及ぼす影響を検討した。Wistar系ラットをRBAC投与群、非投与群、蒸留水投与・非運動群に分け、2週間の摂取後に高強度運動を実施した。RBAC投与群では唾液SIgA濃度が投与1週後と2週後で有意に増加し、運動によるSIgA低下も抑制された。腸管pIgR mRNA発現量は差がなかった。RBACは運動後の免疫低下を防ぐ可能性が示された。, (一社)日本体力医学会 - 鍼施術を加えた運動療法が身体活動量増大に及ぼす影響 変形性膝関節症患者を対象とした研究
半田 美香子; 池宗 佐知子; 佐藤 卓弥; 恒松 隆太郎; 宮本 俊和; 久野 譜也
全日本鍼灸学会雑誌, 2009年05月
変形性膝関節症患者8名を対象に、鍼施術と運動療法を組み合わせた8週間プログラムの効果を検討した。週2回の低周波鍼通電後にストレッチと自重トレーニングを実施し、自宅でも週3回運動を行わせた。その結果、歩数と運動量が有意に増加し、疼痛・日常生活困難度・10m障害物歩行・大腿四頭筋筋力も改善、疼痛対処行動は減少した。鍼と運動の併用は身体活動量向上に有効と示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - ゴルフラウンドで生じる腰痛とMテスト陽性動作の関連性について パイロットスタディ
近藤 宏; 市川 あゆみ; 池宗 佐知子; 宮脇 貞男; 中野 智子; 花岡 裕吉; 泉 重樹; 櫻庭 陽; 宮本 俊和; 森山 朝正
全日本鍼灸学会雑誌, 2009年05月
ゴルフラウンド後に生じる腰痛の変化と、経絡テスト(Mテスト)陽性動作との関連性を検討した。健康成人8名を対象に、ラウンド前後から4日目まで腰痛と40動作のMテストを評価した。腰痛はラウンド直後〜翌朝にかけて増加し、その後低下した。直後の腰痛はMテストの腰部前屈・側屈・下肢内転動作と強く相関し、頚部前屈や下肢屈曲とも関連した。Mテストは腰痛発生の指標として有用である可能性が示された。, (公社)全日本鍼灸学会 - 鍼通電刺激による筋萎縮抑制機序の解明 Akt-mTOR-p70S6k経路に着目して
池宗 佐知子; 宮本 俊和
全日本鍼灸学会雑誌, 2009年05月
鍼通電刺激(EA)が不活動による筋萎縮をどのように抑制するか、Akt/mTOR/p70S6K 経路の関与を検証した。8週齢ICRマウスを対照、後肢懸垂(HS)、HS+EA群に分け、2週間の懸垂と隔日EA(10Hz・30分)を実施。HSで低下した筋量はEAで抑制され、タンパク合成系シグナルのリン酸化もHSより高く維持された。EAはタンパク合成経路を活性化し、筋萎縮を抑制する可能性が示された。, (公社)全日本鍼灸学会 - Mテストを用いた鍼治療が合宿中のテニス選手の粘膜免疫能に影響を及ぼすか?
池宗 佐知子; 櫻庭 陽; 近藤 宏; 市川 あゆみ; 泉 重樹; 小堀 孝浩; 蝶間林 利男; 森山 朝正; 宮本 俊和
体力科学, 2008年12月
本研究は、Mテストに基づく鍼治療がテニス選手のサービス動作へ与える影響を検討した。男子大学選手3名を対象に、サービス20球実施後にMテスト陽性動作へ円皮鍼を行い再度評価した。治療後、ボールスピードは全員向上し、解析では股・膝関節速度の低下と手関節・肘関節速度の上昇がみられ、上肢速度向上が示唆された。VASとアンケートも改善し、鍼治療が動作改善に寄与する可能性が示された。, (一社)日本体力医学会 - スポーツにおけるM-testの有用性に関する検討 合宿で疲労した大学硬式テニス選手を対象に
櫻庭 陽; 泉 重樹; 近藤 宏; 池宗 佐知子; 市川 あゆみ; 小堀 孝浩; 堀 紀子; 中野 智子; 花岡 裕吉; 藤田 優子; 沢崎 健太; 森山 朝正
全日本鍼灸学会雑誌, 2008年05月
大学テニス選手37名を対象に、合宿中のM-testが無自覚な不調動作を検出できるか、また円皮鍼治療の効果を検討した。鍼治療群には合宿中4回のM-testと円皮鍼を実施し、疲労VASやPOMS、柔軟性、握力、筋硬度などを評価した。その結果、M-testは多くの選手の不調動作を検出し有用性が示された。一方、疲労軽減など客観指標での治療効果は明確でなく、刺激量や評価法を含め再検討が必要と考えられた。, (公社)全日本鍼灸学会 - インターナルインピンジメントと診断された投手の1症例報告
小堀 孝浩; 青木 謙介; 池宗 佐知子; 泉 重樹; 鈴木 茂久; 宮本 俊和
全日本鍼灸学会雑誌, 2008年05月
インターナルインピンジメントによる右肩痛を呈した21歳投手に鍼治療を行い、その効果を検討した。上腕二頭筋長頭や腱板への刺鍼と低周波鍼通電、ストレッチ等を併用したところ、3回目で陽性所見が消失し、6回目で可動域が改善。投球再開後も疼痛は軽減し、23回目で全力投球が可能、29回目に完全復帰した。鍼治療は疼痛軽減と回復促進に有効であり、再発予防には適切なトレーニングとフォーム指導が重要である。, (公社)全日本鍼灸学会 - Mテストによる鍼治療がテニス選手のサービス動作に及ぼす影響 スポーツにおけるMテストの有用性の検討7
泉 重樹; 櫻庭 陽; 近藤 宏; 池宗 佐知子; 市川 あゆみ; 小堀 孝浩; 堀 紀子; 中野 智子; 花岡 裕吉; 藤田 優子; 宮本 俊和; 森山 朝正
全日本鍼灸学会雑誌, 2008年05月
本研究は、Mテストに基づく鍼治療がテニス選手のサービス動作へ与える影響を検討した。男子大学選手3名を対象に、サービス20球実施後にMテスト陽性動作へ円皮鍼を行い再度評価した。治療後、ボールスピードは全員向上し、解析では股・膝関節速度の低下と手関節・肘関節速度の上昇がみられ、上肢速度向上が示唆された。VASとアンケートも改善し、鍼治療が動作改善に寄与する可能性が示された。, (公社)全日本鍼灸学会 - スポーツにおけるM-testの有用性に関する検討 コンディショニングに対する意識調査
近藤 宏; 櫻庭 陽; 泉 重樹; 池宗 佐知子; 市川 あゆみ; 小堀 孝浩; 堀 紀子; 中野 智子; 花岡 裕吉; 藤田 優子; 森山 朝正
全日本鍼灸学会雑誌, 2008年05月
合宿中にMテストを用いた鍼治療が大学テニス選手のコンディショニング意識に与える影響を検討した。選手42名に初日と最終日にアンケートを実施したところ、初日ではコンディショニングの重要性を理解していても知識を習得している選手は少なかった。鍼治療群では83.3%が意識の変化を感じ、Mテストを有効と答えた選手は88.9%であった。Mテストを用いた鍼治療は選手の意識向上に有用であると示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - 骨格筋萎縮に及ぼす鍼通電刺激の影響 筋線維構成比の解析
池宗 佐知子; 大田 美香; 三浦 研爾; 鈴木 茂久; 高岡 裕; 宮本 俊和
全日本鍼灸学会雑誌, 2008年05月
骨格筋萎縮マウスモデルを用い、鍼通電刺激が筋線維構成比に与える影響を検討した。8週齢ICRマウスに後肢懸垂を2週間行い、鍼通電群には下腿三頭筋へ10Hz・30分の刺激を2日毎に実施した。ヒラメ筋のATPase染色によるType I・IIa・IIb線維の構成比を比較したが、通常飼育群、懸垂群、鍼通電群のいずれにも有意差は認められず、今回の条件では変化は生じなかった。, (公社)全日本鍼灸学会 - スポーツ鍼灸の研究 スポーツ分野における鍼灸の可能性
宮本 俊和; 松原 裕一; 池宗 佐知子
全日本鍼灸学会雑誌, 2008年05月
スポーツ分野における鍼灸の可能性を、多面的な研究を通して検討した。陸上選手の合宿で円皮鍼を用いた研究では、円皮鍼が筋疲労や筋硬度の軽減に有効である可能性が示された。また、鍼刺激は高強度運動後の免疫機能低下を抑える作用も示され、スポーツ現場での応用が期待される。さらに、廃用性筋萎縮モデルでは特定の筋で萎縮抑制効果が確認され、鍼灸が競技力向上や障害予防にも応用可能と示唆された。, (公社)全日本鍼灸学会 - 筋挫傷モデルに対する低周波鍼通電刺激が修復過程に与える影響
鈴木 茂久; 池宗 佐知子; 宮本 俊和; 竹村 雅裕; 向井 直樹; 宮川 俊平
体力科学, 2007年12月
筋挫傷はスポーツ現場で多く、鍼治療の有用性検討が求められている。本研究は筋挫傷モデルマウスを用い、低周波鍼通電刺激が修復過程に与える影響を検証した。マウスを筋挫傷群、鍼刺激群、対照群に分け、鍼刺激群には週2回の低周波鍼通電を実施。筋湿重量と組織評価を行った結果、鍼刺激群では湿重量低下が抑制され、組織修復も早期に進む傾向が示された。低周波鍼通電は筋損傷回復を促進する可能性がある。, (一社)日本体力医学会 - 萎縮筋に対する低周波鍼通電刺激の効果
池宗 佐知子; 町田 正直; 青木 謙介; 宮本 俊和
体力科学, 2007年12月
廃用性筋萎縮は筋力低下やパフォーマンス低下を招く。本研究ではマウス後肢固定モデルを用い、低周波鍼通電刺激が萎縮筋の回復に与える影響を検討した。鍼刺激群は無刺激群より筋湿重量や筋線維径が早期に回復し、萎縮進行の抑制効果も示唆された。一方で MHC 構成比率には両群で大きな差はみられず、筋線維タイプ変化への影響は限定的である可能性が示された。総じて、鍼通電は萎縮筋の回復促進に寄与する可能性がある。, (一社)日本体力医学会 - 男性陸上競技長距離選手における持久的運動が骨に与える影響
青木 謙介; 廣瀬 文彦; 鈴木 なつ未; 池宗 佐知子; 向井 直樹; 宮本 俊和
体力科学, 2007年12月
男性上競技長距離選手における持久的運動が骨に与える影響を検討した。アスリート群と一般群を比較し、脛骨骨幹部の超音波指標、骨形成マーカー(BAP)、骨吸収マーカー(NTX)、膝屈曲筋力、下腿部の筋硬度、疼痛VASを測定した。その結果、骨代謝マーカーや筋力に有意差は認められなかったが、アスリート群では痛みの訴えが少なかった。以上より、持久的運動は骨代謝に大きな変化を与えない可能性が示された。, (一社)日本体力医学会 - 慢性運動器疾患の疼痛レベル及びその機能低下が身体活動量減少におよぼす影響
恒松 美香子; 膳法 浩史; 中野 由香利ダニエーラ; 池宗 佐知子; 横山 典子; 宮本 俊和; 宮川 俊平; 久野 譜也
体力科学, 2007年12月
高齢者の慢性運動器疼痛の疼痛レベルと身体活動量の関係を検討した。地域在住高齢者120名を対象に、1週間の身体活動量、膝・腰部のMRI、膝の疼痛VAS、PCI(痛みへの対処行動)6因子を調査した。身体活動量は膝や腰の疼痛と弱い相関を示し、PCIでは「心理的変換」「行動の抑制」「逃避行動」などの因子と関連があった。結果として、疼痛レベルの高さは身体活動量低下と関連し、認知的対処の重要性が示唆された。, (一社)日本体力医学会 - 灸刺激がシンスプリント好発部位の皮膚表面温度に及ぼす影響
青木 謙介; 池宗 佐知子; 泉 重樹; 松原 裕一; 原 賢二; 小堀 孝浩; 宮本 俊和
Biomedical Thermology, 2007年08月
シンスプリント好発部への温灸が下腿皮膚温へ与える影響を、通常灸とプラセボ灸を用いた二重盲検法で検討した。健康成人男性26名を対象に右脛骨骨際へ一壮の温灸を行い、灸前後と10分後まで皮膚温を測定した。通常灸では直後に脛骨骨際で約5.0℃、母指で0.1℃上昇し、10分後には母指で0.8℃上昇した。プラセボ灸でも同様の傾向がみられ、温灸刺激は刺激側母指の皮膚温を上昇させた。, 日本サーモロジー学会 - スポーツ選手の腰痛と鍼治療(第1報) スポーツ選手の腰痛の特徴
小堀 孝浩; 泉 重樹; 三宅 明子; 青木 謙介; 池宗 佐知子; 鈴木 茂久; 原 賢二; 片山 証子; 三田 和紀; 宮川 俊平; 宮本 俊和
全日本鍼灸学会雑誌, 2007年05月
筑波大学トレーニングクリニック鍼部門を受診した腰痛選手30名を分析した。多くは陸上・球技種目で、診断は非特異的腰痛が最多だった。受診時期はシーズン中が多く、オーバーユースの関与が示唆された。RDQは20代平均より高値だが、多くは練習参加が可能であったものの競技強度は低下していた。椎間板障害型は非特異的腰痛に比べ前屈痛が有意に多く、痛みの特徴が病態により異なる可能性が示された。, (公社)全日本鍼灸学会 - スポーツ選手の腰痛と鍼治療(第2報) 鍼治療の効果
泉 重樹; 小堀 孝浩; 鈴木 茂久; 三宅 明子; 青木 謙介; 池宗 佐知子; 原 賢二; 片山 証子; 三田 和紀; 宮川 俊平; 宮本 俊和
全日本鍼灸学会雑誌, 2007年05月
筑波大学で腰痛を主訴に鍼治療を受け、初診時と最終治療時の評価が比較可能であったスポーツ選手24名を対象に効果を検討した。治療は低周波鍼通電を中心に実施した。その結果、疼痛VAS、練習状態VAS、RDQ、JOAスコアはいずれも有意に改善した。体幹動作時痛では回旋痛のみ有意な減少がみられた。治療回数にばらつきがあったことから、今後は鍼治療直後の効果検証が課題と考えられた。, (公社)全日本鍼灸学会 - 廃用性筋萎縮に対する鍼刺激の影響
池宗 佐知子; 青木 謙介; 原 賢二; 宮本 俊和
全日本鍼灸学会雑誌, 2007年05月
廃用性筋萎縮に対する鍼治療の効果を検討するため、ICR雄性マウス36匹を対照群、後肢懸垂群、後肢懸垂+低周波鍼通電群に分け、2週間の懸垂と隔日30分の10Hz通電刺激を実施した。ヒラメ筋の相対重量比およびType I線維径は、鍼通電群が懸垂群より有意に高値を示し、筋萎縮抑制効果が示唆された。特にType I線維優位のヒラメ筋で効果が顕著であった。, (公社)全日本鍼灸学会 - 【スポーツトレーナーと鍼灸】スポーツトレーナー活動における鍼灸の有用性と鍼灸師の課題
宮本 俊和; 松原 裕一; 青木 謙介; 池宗 佐知子; 泉 重樹; 原 賢二
鍼灸Osaka, 2007年05月
鍼治療は疼痛軽減や筋血流改善を目的に用いられてきたが、近年は骨格筋レベルでの作用機序も明らかになりつつある。動物実験では、鍼通電刺激により筋血流増加、ミオスタチン遺伝子発現の抑制、サテライト細胞の活性化が示され、筋萎縮抑制や再生促進に寄与する可能性がある。また、筋損傷モデルでは、組織修復の早期促進が確認されている。これらの知見は臨床応用につながる基礎エビデンスとして重要である。, 森ノ宮医療学園出版部 - 【経験いろいろ、研究いろいろ 温めるケア】温めるケアのトピックス スポーツで応用される温熱療法とは?
宮本 俊和; 青木 謙介; 池宗 佐知子
ナーシング・トゥデイ, 2007年02月
スポーツ外傷・障害ではアイシングが初期対応として知られているが、疲労回復や慢性障害、運動前の準備などでは温熱療法が有効である。入浴やサウナ、ホットパック、赤外線、マイクロウェーブ、灸療法などが用途に応じて用いられ、筋緊張緩和や関節可動域改善、疲労軽減に役立つ。施行時には深部熱・表在熱、湿熱・乾熱、全身・局所の違い、禁忌部位、冷えへの対応などに注意し、適切に選択することが重要である。, (株)日本看護協会出版会 - 【肉離れの鍼灸治療】スポーツ選手の肉離れに対する鍼治療の実際
宮本 俊和; 青木 謙介; 池宗 佐知子; 原 賢二
医道の日本, 2006年08月
スポーツ選手に多い肉離れ、とくにハムストリングス損傷に対する鍼治療の実際を示したものである。急性期から回復期まで段階的に、熱感の有無や損傷部位に応じて置鍼や低周波鍼通電、運動鍼を組み合わせる治療法を提示している。筑波大学における43例の分析では、練習状況と疼痛が治療前後で有意に改善した。軽症では効果が高く、再発予防として筋疲労への鍼治療も有用とされる。, (株)医道の日本社 - ウォーキングによる筋硬度と自覚的な痛みの変化
池宗 佐知子; 矢野 健太郎; 宮本 俊和
体力科学, 2005年12月
長距離ウォーキングが筋硬度と自覚的痛みに与える影響を調べた。スリーデーマーチ参加者15名を対象に、歩行前・1日目・2日目に筋硬度、体組成、痛みを評価した。その結果、腹腔筋の筋硬度は2日目に有意に増加し、下腿後面のVASも歩行距離の増加に伴い上昇した。一方、他部位の硬度や痛みに大きな変化はなかった。長距離歩行では下腿後面の疲労蓄積が大きく、ストレッチ等の予防介入の必要性が示唆された。, (一社)日本体力医学会 - 再燃を繰り返す腸脛靱帯炎に対して鍼治療 バスケットボール選手の1症例
堀 雅史; 泉 重樹; 矢野 健太郎; 西村 博志; 青木 謙介; 池宗 佐知子; 原 賢二; 宮本 俊和
全日本鍼灸学会雑誌, 2005年05月
バスケットボール選手の両側腸脛靭帯炎に対し鍼治療を行い競技復帰に至った症例である。発症後増悪を繰り返し、保健管理センター受診後に大腿筋膜張筋・中殿筋への低周波鍼通電療法を実施した。5回治療で殿部疲労感は軽減したが膝痛は改善せず、1か月間の練習休止とリハビリに専念し症状は改善、Grade3から2へ低下した。復帰後は鍼治療直後から痛みが軽減。靭帯炎と殿筋周囲の治療により下肢全体の運動負荷が改善した。, (公社)全日本鍼灸学会 - 大学ボクシング部におけるトレーナー活動と鍼灸の意識調査
泉 重樹; 原 賢二; 池宗 佐知子; 堀 雅史; 西村 博志; 宮本 俊和
全日本鍼灸学会雑誌, 2005年05月
大学ボクシング部で6か月のトレーナー活動を行い、鍼治療を中心に報告した。活動日は23日で、個別対応は延べ48名(マッサージ19名、鍼15名など)。痛みの多くは手部や肩・腰など慢性的な部位で、ストレッチやアイシング指導も実施した。調査では鍼経験者36.4%、灸経験者22.7%であった。今後はセルフコンディショニングの継続指導とともに、鍼灸治療の啓発やスポーツ傷害への有効性の検討が必要である。, (公社)全日本鍼灸学会 - 日本スリーデーマーチ参加者の運動器系愁訴と鍼に関する意識調査
池宗 佐知子; 矢野 健太郎; 宮本 俊和
全日本鍼灸学会雑誌, 2005年05月
ウォーキング大会参加者85名(平均65.7歳)を対象に、運動器系愁訴や鍼に対する意識を調査した。痛みは膝・足・下腿に多く、約7割が中程度以上と回答し、大会参加に影響があった。痛みの多くは1週間以内に軽減したが、医療機関受診者は約4割にとどまった。鍼治療経験は28%で、効果を感じる者は少なかった。今後は鍼治療の適応や効果検討が必要と考えられる。, (公社)全日本鍼灸学会
書籍等出版物
- 鍼灸マッサージ師のためのスポーツ東洋療法 : 必携テキスト
福林, 徹; 東洋療法学校協会, 分担執筆, 第4章 2節 ハムストリングスの肉離れに対する鍼灸・マッサージの有効性、女性アスリートの月経困難症(月経痛)に対する鍼灸・マッサージの有効性
医道の日本社, 2018年09月
9784752910008
ハムストリング肉離れと月経困難症に対する鍼灸・マッサージの文献的考察を行った。肉離れはスポーツ現場で頻発し、鍼灸・マッサージとリハビリ併用で疼痛緩和と機能回復が期待される。女性アスリートの月経困難症は鎮痛剤が主流だが、一般女性の研究成果を踏まえ鍼灸・マッサージは有効性が期待され、セルフケアにも活用可能である。 - スポーツ鍼灸の実際 : 最新の理論と実践
福林, 徹; 宮本, 俊和; 赤間, 高雄, 分担執筆, 第Ⅱ章 各論3.肘関節
医道の日本社, 2008年09月
9784752911159
肘関節における傷害の特徴や種類、発生頻度などまず肘関節のスポーツ傷害の概要を説明した後、一般的な検査法や圧通点(評価する場所)、鍼灸治療や運動療法についても説明をした。さらに、代表的な疾患であるテニス肘や野球肘を取り上げ、定義や発生機序、検査・評価方法と共に、これまで鍼灸治療が有効であった症例を挙げ解説を行った。 - 私のすすめる運動器疾患保存療法実践マニュアル
糸満, 盛憲; 戸山, 芳昭; 黒澤, 尚, 分担執筆, スポーツによる腰痛症に対する鍼治療
全日本病院出版会, 2007年05月
9784881170359
筑波大学で鍼治療を受けた選手の約45%が腰痛の患者である。鍼治療は、疼痛部の緊張緩和だけでなく、身体の動きを意識しバイオメカニクスを考慮した治療や疼痛誘発姿勢による治療などさまざまである。しかしながら、これらの治療法を複合させて行うことで、練習状況の改善と疼痛の軽減も見られているという、治療効果を示している章である。
講演・口頭発表等
- マスターズ陸上選手に対する鍼施術の1症例
梶葉 しのぶ; 恒松 美香子; 池宗 佐知子; 久島 達也
第74回全日本鍼灸学会学術大会(名古屋), 2025年06月01日, (公社)全日本鍼灸学会
39歳短距離選手の膝痛と関節不安定感に対し、内側広筋への低周波鍼通電刺激を実施した。症状は階段昇降やペダル動作で増悪し、重心動揺計では不安定性が示された。内側広筋へ10分間の低周波鍼通電を行った結果、膝痛VASは10mmから7mmへ、姿勢時の不安定感は23mmへ改善した。また左片脚立ちの総軌跡長は減少し、筋の緊張改善が示唆された。以上より内側広筋刺激は膝痛と重心の安定性向上に有効と考えられた。 - 鍼灸師養成学校における気胸事故予防教育についての現状調査
恒松 美香子; 池宗 佐知子; 菅原 正秋
第74回全日本鍼灸学会学術大会(名古屋), 2025年05月31日, (公社)全日本鍼灸学会
鍼施術に伴う気胸事故防止のため、鍼灸師養成校152校に教育内容を調査した。64校から回答が得られ、気胸予防教育ははりきゅう理論科が最も多く、教育時間は8分〜120分と幅があった。授業内容は気胸のメカニズム、肺が存在する体表部の説明、胸部刺鍼の深さや方向の注意が中心で、斜刺・横刺を促す指導も多かった。気胸防止には胸部解剖の理解が重要であり、教育のばらつきが示された。 - 卒前はり師の未来への道しるべ
大澤 佑斗; 皆川 陽一; 宮崎 彰吾; 池宗 佐知子; 中村 優; 脇 英彰; 飯村 佳織; 鈴木 卓也; 秋元 佳子
第74回全日本鍼灸学会学術大会(名古屋)抄録集, 2025年05月31日, (公社)全日本鍼灸学会
卒後1年目のはり師が臨床でどのような施術を行っているかを把握し、学生時代に習得すべき知識・技術を検討する目的で調査した。協力を得た85名へのアンケートでは、肩こり施術に東洋医学より現代西洋医学に基づくトリガーポイントやM-Testを反映する例が多かった。特に鍼の単刺や低周波鍼通電など筋・神経を対象とした施術が多く、学生には現代医学的知識の活用が求められると考えられた。 - 被災地での安全な鍼治療のために必要なこと
Tsunematsu Mikako; Ikemune Sachiko; Imai Kenji
第74回全日本鍼灸学会学術大会(宮城), 2024年05月25日, (公社)全日本鍼灸学会
災害地での鍼治療の安全確保に必要な準備と留意点を明らかにするため、災害地での治療経験を持つ鍼灸師6名へ半構造化面接を行い、質的分析を実施した。発言は27のサブカテゴリー、8カテゴリーに整理され、地域スタッフとの連携、治療器具や人員の事前準備、事故防止策、施術者の健康管理、被災者への配慮・コミュニケーションなど多面的な要件が示された。安全な災害地鍼灸には、平時からの準備と災害特有の理解が必要である。 - 災害被災地での安全な鍼施術法構築に関する研究 活動経験のある鍼灸師の語りの考察
恒松 美香子; 池宗 佐知子; 今井 賢治
第72回全日本鍼灸学会学術大会(神戸)抄録集, 2023年06月10日, (公社)全日本鍼灸学会
災害被災地で施術経験を持つ鍼灸師へのインタビューから、安全な鍼灸施術に必要な方策を検討した。現場では消毒薬は確保されていたが、手洗い環境が不十分であり、グローブ活用など衛生管理の重要性が示された。また、施術者の信頼維持や感染予防のためには、事前準備、スタッフ間の連携、患者情報の共有、安全対策マニュアルの整備が必要と考えられた。 - 骨格筋の再生過程における鍼通電刺激の可能性
池宗佐知子
第72回全日本鍼灸学会学術大会(神戸), 2023年06月10日, (公社)全日本鍼灸学会
鍼通電刺激はサテライト細胞活性化やマクロファージ浸潤促進を通じ筋再生を早める可能性が示されている。筋挫傷モデルでは筋湿重量の回復や再生筋の肥大傾向が確認され、筋萎縮モデルでも筋タンパク質分解抑制やMstn遺伝子抑制が報告される。1〜20Hzの刺激で再生を促す可能性があるが、本研究は動物実験でありヒトへの応用には検証が必要である。 - 大学生におけるロコモティブシンドロームの現状 閉眼片脚立ち時の重心動揺方向の検討
遠藤 睦実; 飯島 速斗; 稲垣 はな; 岡野 雄大; 中島 聖矢; 宮川 光; 池宗 佐知子
第72回全日本鍼灸学会学術大会(名古屋), 2023年06月10日, (公社)全日本鍼灸学会
大学生50名を対象に,下肢筋力低下や転倒リスクの指標であるロコモ度を評価した。ロコモ群は26%で,非ロコモ群より痛みを有する割合が高く,重心動揺測定では総軌跡長・矩形面積・X軸移動距離が小さかった。閉眼片脚立ち時間は短縮しており,柔軟性低下が示唆された。大学生でもロコモの可能性が高く,早期から全身のトレーニングや鍼灸治療による痛みの軽減が必要である。 - 男性不妊に対する鍼灸治療の現状 2001年以降の文献調査
遠藤 睦実; 池宗 佐知子
日本東洋医学系物理療法学会 第48回学術大会(東京), 2023年03月05日, (一社)日本東洋医学系物理療法学会
男性不妊への鍼灸治療の現状を把握するため、2001~2022年の文献を医中誌WebとPubMedで検索した。対象19件の多くで精子運動能などの改善が報告され、使用経穴は日本では陰部神経領域、海外では任脈・脾経・胃経が多かった。置鍼や鍼通電が用いられ、一定の有効性が示唆されたが、作用機序や最適刺激条件の検討は今後の課題である。 - Japan's aging population and application of acupuncture and moxibustion - Study from sarcopenia and frail locomotive syndrome -
IKEMUNE Sachiko
2022 INTERNATIONAL CONFERENCE FOR GLOBAL COOPERATION IN TRADITIONAL MEDICINE, 2022年11月01日, [招待有り] - ロコモティブシンドローム に対する灸刺激の可能性
池宗佐知子
第71回全日本鍼灸学会学術大会(東京), 2022年06月04日, (公社)全日本鍼灸学会
日本では平均寿命と健康寿命に約10年の差があり、この期間は介護を要する可能性が高い。運動器疾患は主要因の一つで、ロコモは高齢者のみならず若年層にも潜在的リスクがある。近年、足部の温熱刺激がバランス能力向上や転倒予防に有効とされ、灸刺激は痛み軽減や運動継続の支援にも応用可能である。我々は下腿への灸刺激が筋痛や疲労を軽減し、片脚立ち時間を延長することを示しており、セルフケアとしての有用性が期待される。 - 下肢のバランス能力向上に及ぼす灸刺激の効果
池宗佐知子; 佐々木貴大; 寺田陽洸
第76回日本体力医学会大会(オンライン開催), 2021年09月17日, (一社)日本体力医学会
下肢への単回施灸がバランス能力や筋力に与える影響を検討した。健常男性13名を対象に、前脛骨筋と大腿四頭筋の計5点へ施灸を行い、施灸前後で閉眼片脚立位、筋力、10m障害物歩行、2ステップ値、下肢の動きやすさVASを測定した。その結果、片脚立位時間は有意に向上したが、筋力や歩行関連の指標に変化はなかった。VASは改善傾向を示した。施灸は下肢のバランス能力向上に寄与する可能性が示された。 - スポーツを継続するために、鍼灸をどう活用するか?
池宗 佐知子
埼玉県鍼灸師会学術講習会, 2021年09月05日, (公社)埼玉県鍼灸師会
日本では平均寿命と健康寿命に約10年の差があり、不健康な期間を短縮する取り組みが進む。運動器障害により要介護リスクが高まるロコモは若年層にも一定数みられ、大学生でも2割が痛みや運動困難を有していた。改善には痛みの軽減と筋力向上が必要であり、鍼灸治療は疼痛緩和や運動継続の支援に有用である。さらに下肢への鍼灸刺激はバランス能力向上の可能性があり、鍼灸院での運動指導併用が効果的と考えられる。 - ロコモティブシンドロームを予防するために鍼灸師ができること
池宗佐知子
東京都鍼灸師会臨床鍼灸スポーツトレーナー研修会, 2021年08月29日, (公社)東京都鍼灸師会
ロコモティブシンドロームは運動器の障害により要介護となるリスクが高まる状態で、子どもから高齢者まで幅広い世代に関係する。生活習慣や運動不足、スポーツ障害、柔軟性や筋力低下、疼痛が発生要因となる。ロコチェックや3種のロコモ度テストで移動機能を評価し、早期対応が重要である。疼痛は活動制限を招き、鍼灸は痛みの軽減を通し、ロコモ予防や運動継続の支援として有用性が期待される。 - 潜在性トリガーポイントに対する効果指標となる特徴の探索
皆川 陽一; 池田 真帆; 毛塚 雄介; 松井 晃太; 村上 惇平; 渡辺 将史; 脇 英彰; 池宗 佐知子; 吉田 成仁; 伊藤 和憲; 宮崎 彰吾
第41回日本疼痛学会(名古屋), 2019年07月12日, (一社)日本疼痛学会
本研究は、健常男性34名を対象に、内側広筋における潜在性トリガーポイント(LTrP)の特徴を調査した。LTrPは17.6%に認められ、膝伸展筋力には差がなかったが、圧痛閾値は低く、膝伸展時の「力の入りにくさ」も有意に高かった。これらより、LTrPの特徴指標として圧痛閾値と動作時の感覚が有効である可能性が示され、将来的な重症化予防への応用が期待される。 - スポーツ選手を対象とした鍼灸治療の有害事象調査 競技に支障をきたすトラブルに着目して
藤本英樹; 金子泰久; 泉重樹; 櫻庭陽; 吉田行広; 鳥海崇; 池宗佐知子; 玉地正則; 吉田成仁; 近藤宏; 古屋英治
第68回全日本鍼灸学会学術大会(愛知)抄録集第, 2019年05月11日, (公社)全日本鍼灸学会
本研究は、スポーツ選手に対する鍼灸治療の有害事象と競技活動への影響を調査した。対象はマラソン大会参加者や大学スポーツ選手で、WEBアンケート1804名中、鍼灸経験者は841名であった。鍼灸によりプレーへ支障があった者は1.7%と少数で、多くは「支障なし」と回答した。有害事象としては打鍼時の痛み、皮下出血、鍼を置いた後の痛みが多かった。これらの有害事象が競技に影響する可能性も示唆された。 - 高頻度鍼刺激後の筋力および血中乳酸濃度の変化 下腿二頭筋と下腿三頭筋との比較
Ikemune Sachiko
第73回日本体力医学会大会(福井), 2018年09月08日, (一社)日本体力医学会
100Hz 鍼通電刺激が上腕二頭筋と下腿三頭筋に及ぼす影響を比較した。健常成人12名を上肢群と下肢群に分け、各筋に10分間の刺激を行い、筋力、血中乳酸濃度、VAS を前後で測定した。その結果、電流量に群差はなく、乳酸は上肢群で増加傾向を示したが有意差はなかった。筋力変化も群間で差はなかった。一方、VAS は下肢群でのみ有意に上昇した。以上から、速筋優位の上肢では乳酸上昇が起こる可能性が示された。 - 運動連鎖からみた下肢の動きと治療への応用
池宗 佐知子
北海道鍼灸師会学術講演会, 2018年06月24日, (一社)北海道鍼灸師会
本講義では、下肢スポーツ障害、とくに大腿部痛やハムストリング肉離れを中心に、運動連鎖の視点から受傷メカニズム、リスク因子、評価法、リハビリ、鍼治療の応用を解説した。動作不良、可動域制限、筋力バランスの乱れは受傷や再発の大きな要因であり、これらを把握したうえで段階的に機能改善を図ることが重要である。加えて、時期に応じた鍼治療は疼痛軽減だけでなく、回復促進や再発予防にも有用であることを示した。 - 100Hz鍼通電刺激後の筋力および血中乳酸濃度の変化 上肢・下肢での比較
池宗佐知子; 池宗佐知子; 今井賢治; 今井賢治; 久島達也; 久島達也
第67回全日本鍼灸学会学術大会(大阪), 2018年06月10日, (公社)全日本鍼灸学会
本研究は、速筋線維の筋活動指標である血中乳酸濃度に対し、100Hz鍼通電刺激が与える影響を検討した。健常成人男性14名に上肢および下肢へ10分間の刺激を行い、筋力・血中乳酸濃度・血糖値・不快感(VAS)を評価した。その結果、両部位とも乳酸濃度は有意に上昇し、速筋線維を選択的に刺激している可能性が示された。一方、下肢刺激はより不快感が高く、臨床では刺激強度の検討が必要と考えられた。 - 下腿三頭筋への高頻度鍼通電刺激の効果
池宗佐知子; 池宗佐知子
第83回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会(鹿児島), 2018年05月19日, (一社)日本温泉気候物理医学会
遅筋線維が優位な下腿三頭筋に100Hz鍼通電刺激を行い、筋力と血中乳酸濃度への影響を検討した。健常成人11名を対象に、10分間の100Hz刺激を行い、足関節底屈筋力、血中乳酸、不快感VASを前後で比較した。筋力と乳酸値には有意な変化は見られなかったが、不快感VASのみ有意に増加した。これまで速筋線維では乳酸上昇を認めていたことから、100Hz刺激は速筋を選択的に刺激する可能性が示された。 - 鍼通電刺激の周波数及び刺激時間における血中乳酸濃度の変化
池宗佐知子; 池宗佐知子
第82回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会(北海道), 2017年06月24日, (一社)日本温泉気候物理医学会
加齢性筋萎縮では遅筋より速筋の萎縮が大きく、速筋活動を高める刺激が注目されている。本研究は、異なる鍼通電刺激時間(10分・15分)と周波数(1Hz・100Hz)が血中乳酸濃度へ及ぼす影響を検討した。健常成人24名に上腕三頭筋への鍼通電を行い前後を比較した結果、両刺激時間で100Hzのみ有意な乳酸上昇がみられ、時間差はなく、100Hz刺激が速筋活動を高める可能性が示された。 - 鍼通電刺激後の筋力および血中乳酸濃度の変化 1Hzと100Hz間欠刺激の比較
池宗佐知子; 池宗佐知子; 今井賢治; 今井賢治; 久島達也; 久島達也
第66回全日本鍼灸学会学術大会(東京), 2017年06月10日, (公社)全日本鍼灸学会
加齢性筋萎縮では速筋線維が萎縮しやすく、速筋活動に伴う乳酸変化が指標となり得る。本研究では健常成人14名に対し、1Hzおよび100Hzの鍼通電刺激をクロスオーバーで実施し、刺激前後の握力、血中乳酸濃度、血糖値、VASを測定した。その結果、両条件とも乳酸濃度に有意な上昇は見られず、速筋線維が選択的に刺激された可能性は低いと考えられた。鍼刺激は痛みや不快感なく安全に実施可能であった。 - 運動前の灸刺激がレッグカール後の筋疲労に及ぼす影響
津田龍平; 池宗佐知子; 池宗佐知子; 高橋健太; 早川大; 飯野葵; 河崎拓也; 小林遼; 久島達也; 久島達也; 高橋秀則; 高橋秀則
第66回全日本鍼灸学会学術大会(東京), 2017年06月10日, (公社)全日本鍼灸学会
運動後の筋疲労軽減における火を使わない灸の有用性を検討した。健常成人15名を無刺激群と灸刺激群に分け、レッグカール運動と灸刺激を組み合わせて筋力、血中乳酸濃度、筋硬度、痛みや疲労感(VAS)を評価した。その結果、運動回数や筋力、乳酸濃度の変化に群間差は認められず、灸刺激は筋痛軽減に寄与しなかった。よって火を使わない灸は運動パフォーマンスに影響しないと考えられた。 - Response to blood lactate by the different frequency of electrical acupuncture
Ikemune Sachiko; Machida Masanao; Imai Kenji; Hisajima Tatsuya
The World Federation of Acupuncture - Moxibustion Societies 2016 Tokyo/Tsukuba, 2016年11月05日 - はり師・きゅう師養成校に在籍する学生への意識調査 スポーツトレーナーに対する意識について
吉田 行宏; 泉 重樹; 櫻庭 陽; 池宗 佐知子; 藤本 英樹
第65回全日本鍼灸学会学術大会(北海道), 2016年06月10日, (公社)全日本鍼灸学会
本研究は、鍼灸師養成機関に在籍する学生のスポーツトレーナー志向を調査した。全国99校にアンケートを実施し4,015名から回答を得た。入学動機として「スポーツトレーナーを目指す」が専門15.8%、大学32.5%で、現在なりたいと考える学生は専門22.6%、大学36.7%であった。理由は「スポーツをしていた」「スポーツが好き」が多数を占めた。鍼灸師教育における進路理解の支援の重要性が示唆された。 - 自己評価を鍼実技試験に活用した試み
磯勇雄; 保科美佐子; 池宗佐知子
第65回全日本鍼灸学会学術大会(北海道), 2016年06月10日, (公社)全日本鍼灸学会
鍼実技試験の学習効果向上を目的に、教員評価に加えて生徒自身の自己評価を導入し意識の可視化を試みた。理療科1年生11名を対象に年間4回の試験後、自由記述を収集しテキストマイニングで分析した結果、「緊張」「消毒」は後期に減少し、「スムーズ」「姿勢」が増加した。形容詞句の変化から実技難易度との関連も示唆された。自己評価は改善点把握や動機づけ、授業改善に有用と考えられた。 - カーフレイズ後の筋痛・筋疲労に対するセルフケア温灸の効果
池宗佐知子
第70回日本体力医学会(和歌山), 2015年09月19日, (一社)日本体力医学会
運動後に生じる筋痛・筋疲労に対し、運動前から行うセルフケア温灸が与える影響を検討した。健常男性18名を温灸群とコントロール群に分け、1週間の温灸介入後にカーフレイズ運動を実施し、筋硬度・乳酸値・痛み・疲労を評価した。その結果、温灸群では乳酸上昇が抑えられ、痛みや疲労の増加期間も短い傾向を示した。以上より、運動前の継続的な温灸が筋痛・疲労の軽減に寄与する可能性が示された。 - 鍼刺激感覚と腰痛症状改善の関連についての検討
恒松美香子; 西村みゆき; 池宗佐知子
第80回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会(長野), 2015年06月20日, (一社)日本温泉気候物理医学会
本研究は、鍼刺激で感じる感覚が腰痛改善と関連するかを検討した。腰痛を訴える成人24名に刺鍼を行い、前後のVASによる痛み評価と刺激感の種類を調べた。その結果、刺激を快と感じるほど腰痛は改善したが、刺激強度との関連は認められなかった。また、「ジーンとする」「ずきっとする」など特定の感覚を鍼刺激感覚として適当と感じた者では、鍼後の腰痛改善が有意に大きかった。 - 刺鍼時の感覚表現と鍼刺激の強度および快不快感との関連の検討 第二報
恒松美香子; 池宗佐知子; 西村みゆき; 泉重樹
第64回全日本鍼灸学会学術大会(福島), 2015年05月24日, (公社)全日本鍼灸学会
本研究は、鍼刺激の強度・不快感と感覚表現の関係を成人100名を対象に調査した。刺激強度が強いと回答した人は、「ずきずき」「鋭い」「重苦しい」「突き通す」などの表現を多く選択し、逆に「チリチリ」などを選んだ人は弱く感じる傾向があった。不快感についても、「ずきん」「ひきつる」「刺される」などを選択した人がより不快と回答した。鍼刺激と感覚表現には関連があり、施術者は多面的な理解が必要と示唆された。 - 鍼灸学生にシミュレータを用いた教育効果―確認テストとアンケートの比較―
池宗佐知子; 成島朋美; 東條正典; 大越教夫
第62回全日本鍼灸学会学術大会(福岡), 2013年06月01日, (公社)全日本鍼灸学会
本研究は、鍼灸学生27名を対象にPhysikoを用いた心音・呼吸音・心電図の実習と、その理解度を確認テストとアンケートで評価した。確認テスト平均は81.8点で、60点未満は4名だった。実習理解度は高く、Physikoは実習に必要と回答した学生が多かった。一方、60点未満の学生では実習を不要と答える傾向がみられた。Physikoの活用は理解度向上に寄与する可能性が示された。 - 後肢懸垂により引き起される筋萎縮の回復過程における鍼通電刺激の効果(高木賞受賞講演)
池宗佐知子; 大田美香; 町田正直; 武政徹; 高岡裕; 宮本俊和
第61回全日本鍼灸学会学術大会(三重), 2012年06月10日, (公社)全日本鍼灸学会
後肢懸垂による廃用性筋萎縮に対し、鍼通電刺激が筋萎縮の回復過程や筋線維横断面積へ及ぼす影響を検討した。ICR雄性マウスを後肢懸垂群、鍼通電群、対照群に分け、再接地後14日まで観察した。鍼通電群では筋量・筋線維横断面積が対照群より有意に増加し、筋萎縮抑制効果が示された。またマクロファージ浸潤も再接地2週後に増加傾向を示し、筋修復促進への関与が示唆された。 - 鍼通電刺激が廃用性の骨格筋萎縮を抑制する分子メカニズム(優秀論文賞講演)
池宗佐知子; 大田美香; 宮本俊和; 高岡 裕
第77回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会, 2012年06月08日, (一社)日本温泉気候物理医学会
8週齢ICR雄マウスを非処置、後肢懸垂、後肢懸垂下で鍼通電刺激(以下:鍼通電刺激群;実験期間中4回、1回10Hz、30分の鍼通電刺激)の3群に分け、7日間の筋萎縮抑制効果を検討した。鍼通電群ではヒラメ筋量と筋線維径の低下が抑制され、ユビキチンリガーゼ関連遺伝子の発現も減少した。なお、本研究では、geNorm解析により安定したハウスキービング遺伝子を選択した。 - 視覚障害を有する鍼灸学生へのシミュレータを用いた教育効果
池宗佐知子; 成島朋美; 東條正典; 大越教夫
第61回全日本鍼灸学会学術大会(三重), 2012年06月08日, (公社)全日本鍼灸学会
身体診察シミュレータPhysikoを用いた実習が鍼灸学生の学習に及ぼす効果を検証した。3年生16名が心音・呼吸音・心電図の実習を行い、確認テストとアンケートで評価した。テスト平均は77.7点で、心音項目では理解度との相関が認められた。異常音を実際に聞けることが理解を助けるとの意見が多く、Physikoは学習理解と意欲向上に有効と示唆された。 - 筋萎縮時におけるリボソームRNA合成低下を引き起こす因子の検討
町田正直; 武田紘平; 横野裕行; 池宗佐知子; 北岡祐; 大野秀樹; 武政徹
第66回日本体力医学会(山口), 2011年09月17日, (一社)日本体力医学会
除神経に伴う筋萎縮ではrRNA量が低下するが、その要因は明確ではない。本研究ではrRNA転写因子の変化を解析し、マウス坐骨神経切除後に腓腹筋のrRNA量と関連因子を測定した。その結果、TATA box binding protein-associated factor 1A(TAF1A)のみが有意に低下していた。TAF1A低下がrRNA合成低下を介して筋萎縮に関与する可能性が示された。 - スポーツ領域の鍼灸 筋疲労・筋力・筋損傷への効果 骨格筋萎縮に対する鍼治療の有用性の検討
池宗 佐知子
第21回日本臨床スポーツ医学会, 2010年11月06日, (一社)日本臨床スポーツ医学会
関節固定による筋萎縮は、肉離れや捻挫、ACL術後などスポーツやリハビリ現場でしばしばみられる。抑制法として物理療法や運動療法が用いられるが、鍼治療も筋へ直接刺激できる利点があり、疼痛軽減や筋緊張緩和に応用されている。脳血管障害後や変形性膝関節症などでも活用されているが、筋萎縮そのものに対する鍼の抑制効果は十分に検討されておらず、本研究ではその可能性を探る。 - 体幹筋トレーニングによる骨盤底筋と排尿状態に関する生活の質への影響
佐藤卓弥; 関戸哲利; 川添夏衣; 池宗佐知子; 恒松美香子; 柴田啓三; 小堀孝浩; 宮本俊和
第65回日本体力医学会(千葉), 2010年09月17日, (一社)日本体力医学会
中高齢女性を対象に、体幹筋トレーニング(TMT)が骨盤底筋(PFM)機能へ及ぼす影響を検討した。12週間のTMTを全例が完遂し、安全性も確認された。TMT後、腹横筋厚と膀胱頚部移動距離が有意に増加し、排尿を止める動作の機能改善を示した。またKHQで排尿関連QOLも向上した。一方、PFM筋電位に有意差はなかった。TMTはPFM訓練として有用と考えられた。 - ツーデーマーチに参加した中高年ウォーカーの体力の変化
柴田啓三; 池宗佐知子; 佐藤卓弥; 小堀孝浩; 宮本俊和
第65回日本体力医学会(千葉), 2010年09月17日, (一社)日本体力医学会
中高年男性ウォーカー19名を対象に、2日間のツーデーマーチが体力と下肢疲労に与える影響を検討した。CS30、歩行速度、下肢疲労感、下腿ストレッチ痛を測定した。CS30は2日目後に有意に低下し、疲労感とストレッチ痛は大会後に増加した。年齢が高いほどCS30が低く疲労が強い傾向も確認された。長距離ウォーキングでは下肢筋力低下と疲労増大が生じるため、高齢者には筋力強化や柔軟性維持が重要と示唆された。 - 鍼通電刺激による筋萎縮抑止の分子メカニズム
大田美香; 池宗佐知子; 宮本俊和; 高岡裕
第59回全日本鍼灸学会学術大会(大阪), 2010年06月12日, (公社)全日本鍼灸学会
廃用性筋萎縮に対し鍼通電刺激(EA)が遺伝子レベルでどう作用するかを検討した。ICRマウスを通常飼育、後肢懸垂、懸垂+EA群に分け、筋量・線維径とMStn、Cbl-b、MuRF1、MAFbX1の発現を解析した。懸垂群では筋量低下と遺伝子発現亢進がみられたが、EA群では筋量保持と発現抑制が認められ、EAはタンパク質分解抑制を介して筋萎縮を防ぐ可能性が示された。 - 視覚障害を有する鍼灸学専攻学生への教育の取り組み―フィジカルアセスメントモデルの導入―
池宗佐知子; 東條正典; 大越教夫
第59回全日本鍼灸学会学術大会(大阪), 2010年06月12日, (公社)全日本鍼灸学会
身体診察トレーニング用シミュレータ「Physiko」を視覚障害のある鍼灸学専攻学生が学習する際の有用性と課題を検討した。14名が事前学習後に瞳孔反射、血圧測定、心音・呼吸音・腸音、心電図、脈診の実習を行い、アンケートで評価した。全員が実習を有用と回答し、多くで診察への自信が向上した。一方、心電図や血圧表示の読み取りが困難との意見が多く、障害の程度に応じた支援が必要と示唆された。 - 超音波刺激の温熱効果によるラット骨格筋Heat Shock Protein発現量の増加
大澤真; 大森肇; 町田正直; 池宗佐知子; 緒方知徳; 石倉恵介; 武政徹; 宮川俊平
第64回日本体力医学会(新潟), 2009年09月19日, (一社)日本体力医学会
超音波刺激の温熱効果がラット骨格筋のHeat Shock Protein(HSP)発現に及ぼす影響を検討した。筋温測定とともに1MHzまたは3MHzの超音波を照射し、HSP27およびHSP72の発現量を解析した。その結果、筋温は有意に上昇し、特に1MHzパルス照射群でHSP27とHSP72の増加が認められた。これは超音波刺激による温熱効果が骨格筋のHSP発現を促進する可能性を示す。 - 鍼通電刺激による筋タンパク合成因子の変化
池宗佐知子; 町田正直; 木村文律; 宮本俊和
第64回日本体力医学会(新潟), 2009年09月19日, (一社)日本体力医学会
鍼通電刺激が筋タンパク質合成因子へ与える影響を検討した。ICR系雄性マウスを鍼通電群とコントロール群に分け、下腿三頭筋に10Hz・30分の鍼通電を2週間実施した。RT-PCRでMyoDとmyogeninの発現量を測定した結果、鍼通電群ではMyoDの発現が有意に増加し、myogeninには差がなかった。以上より、鍼通電刺激は筋衛星細胞から筋芽細胞への分化促進に関与する可能性が示された。 - 米ぬかアラビノキシランによる高強度運動後のSIgA変動に及ぼす影響
木村文律; 清水和弘; 池宗佐知子; 野倉圭輔; 赤間高雄; 河野一郎
第64回日本体力医学会(新潟), 2009年09月19日, (一社)日本体力医学会
米ぬかアラビノキシラン(RBAC)の摂取が高強度運動後の唾液SIgAに及ぼす影響を検討した。Wistar系ラットをRBAC投与群、非投与群、蒸留水投与・非運動群に分け、2週間の摂取後に高強度運動を実施した。RBAC投与群では唾液SIgA濃度が投与1週後と2週後で有意に増加し、運動によるSIgA低下も抑制された。腸管pIgR mRNA発現量は差がなかった。RBACは運動後の免疫低下を防ぐ可能性が示された。 - 筋打撲損傷後におけるHSP72の変化
向井直樹; 緒方知徳; 町田正直; 山内さつき; 池宗佐知子; 竹村雅裕; 白木仁; 宮川俊平; 大森肇
第64回日本体力医学会(新潟), 2009年09月19日, (一社)日本体力医学会
筋打撲損傷後のHSP72変化を検討した。ICRマウスに打撲損傷を負荷し、1・3・7日後に筋組織を解析した。HE染色では3日後に単核球の浸潤が多く、7日後には再生筋線維が増加していた。HSP72は損傷1・3日後は変化なく、7日後に有意に増加した。血清IL-6は1・3日後に上昇した。以上より、HSP72の増加は筋再生が進む7日目以降に関連し、損傷修復過程へ関与する可能性が示された。 - ゴルフラウンドで生じる腰痛とMテスト陽性動作の関連性について―パイロットスタディ―
近藤宏; 市川あゆみ; 池宗佐知子; 宮脇貞男; 中野智子; 花岡裕吉; 泉重樹; 櫻庭陽; 宮本俊和; 森山朝正
第58回全日本鍼灸学会学術大会(埼玉), 2009年06月14日, (公社)全日本鍼灸学会
ゴルフラウンド後に生じる腰痛の変化と、経絡テスト(Mテスト)陽性動作との関連性を検討した。健康成人8名を対象に、ラウンド前後から4日目まで腰痛と40動作のMテストを評価した。腰痛はラウンド直後〜翌朝にかけて増加し、その後低下した。直後の腰痛はMテストの腰部前屈・側屈・下肢内転動作と強く相関し、頚部前屈や下肢屈曲とも関連した。Mテストは腰痛発生の指標として有用である可能性が示された。 - 鍼通電刺激による筋萎縮抑制機序の解明―Akt‐mTOR‐p70S6k経路に着目して―
池宗佐知子; 宮本俊和
第58回全日本鍼灸学会学術大会(埼玉), 2009年06月14日, (公社)全日本鍼灸学会
鍼通電刺激(EA)が不活動による筋萎縮をどのように抑制するか、Akt/mTOR/p70S6K 経路の関与を検証した。8週齢ICRマウスを対照、後肢懸垂(HS)、HS+EA群に分け、2週間の懸垂と隔日EA(10Hz・30分)を実施。HSで低下した筋量はEAで抑制され、タンパク合成系シグナルのリン酸化もHSより高く維持された。EAはタンパク合成経路を活性化し、筋萎縮を抑制する可能性が示唆された。 - 鍼施術を加えた運動療法が身体活動量増大に及ぼす影響―変形性膝関節症患者を対象とした研究―
半田美香子; 池宗佐知子; 佐藤卓弥; 恒松隆太郎; 宮本俊和; 久野譜也
第58回全日本鍼灸学会学術大会(埼玉), 2009年06月13日, (公社)全日本鍼灸学会
変形性膝関節症患者8名を対象に、鍼施術と運動療法を組み合わせた8週間プログラムの効果を検討した。週2回の低周波鍼通電後にストレッチと自重トレーニングを実施し、自宅でも週3回運動を行わせた。その結果、歩数と運動量が有意に増加し、疼痛・日常生活困難度・10m障害物歩行・大腿四頭筋筋力も改善、疼痛対処行動は減少した。鍼と運動の併用は身体活動量向上に有効と示唆された。 - Mテストを用いた鍼治療が合宿中のテニス選手の粘膜免疫能に影響を及ぼすか?
池宗佐知子; 櫻庭陽; 近藤宏; 市川あゆみ; 泉重樹; 小堀孝浩; 蝶間林利男; 森山朝正; 宮本俊和
第63回日本体力医学会(大分), 2008年09月19日, (一社)日本体力医学会
Mテストを用いた鍼治療が合宿中のテニス選手の粘膜免疫能へ及ぼす影響を検討した。大学生テニス選手20名を治療群と対照群に分け、合宿期間中に鍼治療を行い、唾液SIgA濃度・分泌速度、疲労感や体調を評価した。鍼治療により疲労感や身体違和感は軽減したが、唾液中SIgAなど粘膜免疫指標に有意な変化はみられず、粘膜免疫能への影響は乏しいと考えられた。 - スポーツにおけるM‐testの有用性に関する検討 5―コンディショニングに対する意識調査―
近藤宏; 櫻庭陽; 泉重樹; 池宗佐知子; 市川あゆみ; 小堀孝浩; 堀紀子; 中野智子; 花岡裕吉; 藤田優子; 森山朝正
第57回全日本鍼灸学会学術大会(京都), 2008年06月01日, (公社)全日本鍼灸学会
本研究は、Mテストに基づく鍼治療がテニス選手のサービス動作へ与える影響を検討した。男子大学選手3名を対象に、サービス20球実施後にMテスト陽性動作へ円皮鍼を行い再度評価した。治療後、ボールスピードは全員向上し、解析では股・膝関節速度の低下と手関節・肘関節速度の上昇がみられ、上肢速度向上が示唆された。VASとアンケートも改善し、鍼治療が動作改善に寄与する可能性が示された。 - スポーツにおけるM‐testの有用性に関する検討 6―合宿で疲労した大学硬式テニス選手を対象に―
櫻庭陽; 泉重樹; 近藤宏; 池宗佐知子; 市川あゆみ; 小堀孝浩; 堀紀子; 中野智子; 花岡裕吉; 藤田優子; 沢崎健太; 森山朝正
第57回全日本鍼灸学会学術大会(京都), 2008年06月01日, (公社)全日本鍼灸学会
大学テニス選手37名を対象に、合宿中のM-testが無自覚な不調動作を検出できるか、また円皮鍼治療の効果を検討した。鍼治療群には合宿中4回のM-testと円皮鍼を実施し、疲労VASやPOMS、柔軟性、握力、筋硬度などを評価した。その結果、M-testは多くの選手の不調動作を検出し有用性が示された。一方、疲労軽減など客観指標での治療効果は明確でなく、刺激量や評価法を含め再検討が必要と考えられた。 - Mテストによる鍼治療がテニス選手のサービス動作に及ぼす影響―スポーツにおけるMテストの有用性の検討 7―
泉重樹; 櫻庭陽; 近藤宏; 池宗佐知子; 市川あゆみ; 小堀孝浩; 堀紀子; 中野智子; 花岡裕吉; 藤田優子; 宮本俊和; 森山朝正
第57回全日本鍼灸学会学術大会(京都), 2008年06月01日, (公社)全日本鍼灸学会
本研究は、Mテストに基づく鍼治療がテニス選手のサービス動作へ与える影響を検討した。男子大学選手3名を対象に、サービス20球実施後にMテスト陽性動作へ円皮鍼を行い再度評価した。治療後、ボールスピードは全員向上し、解析では股・膝関節速度の低下と手関節・肘関節速度の上昇がみられ、上肢速度向上が示唆された。VASとアンケートも改善し、鍼治療が動作改善に寄与する可能性が示された。 - 骨格筋萎縮に及ぼす鍼通電刺激の影響:筋線維構成比の解析
池宗佐知子; 大田美香; 三浦研爾; 鈴木茂久; 高岡裕; 宮本俊和
第57回全日本鍼灸学会学術大会(京都), 2008年06月01日, (公社)全日本鍼灸学会
骨格筋萎縮マウスモデルを用い、鍼通電刺激が筋線維構成比に与える影響を検討した。8週齢ICRマウスに後肢懸垂を2週間行い、鍼通電群には下腿三頭筋へ10Hz・30分の刺激を2日毎に実施した。ヒラメ筋のATPase染色によるType I・IIa・IIb線維の構成比を比較したが、通常飼育群、懸垂群、鍼通電群のいずれにも有意差は認められず、今回の条件では変化は生じなかった。 - インターナルインピンジメントと診断された投手の1症例報告
小堀孝浩; 青木謙介; 池宗佐知子; 泉重樹; 鈴木茂久; 宮本俊和
第57回全日本鍼灸学会学術大会(京都), 2008年06月01日, (公社)全日本鍼灸学会
インターナルインピンジメントによる右肩痛を呈した21歳投手に鍼治療を行い、その効果を検討した。上腕二頭筋長頭や腱板への刺鍼と低周波鍼通電、ストレッチ等を併用したところ、3回目で陽性所見が消失し、6回目で可動域が改善。投球再開後も疼痛は軽減し、23回目で全力投球が可能、29回目に完全復帰した。鍼治療は疼痛軽減と回復促進に有効であり、再発予防には適切なトレーニングとフォーム指導が重要である。 - 慢性運動器疾患の疼痛レベル及びその機能低下が身体活動量減少におよぼす影響
恒松美香子; 膳法浩史; 中野由香利ダニエーラ; 池宗佐知子; 横山典子; 宮本俊和; 宮川俊平; 久野譜也
第62回日本体力医学会(秋田), 2007年09月16日, (一社)日本体力医学会
高齢者の慢性運動器疼痛の疼痛レベルと身体活動量の関係を検討した。地域在住高齢者120名を対象に、1週間の身体活動量、膝・腰部のMRI、膝の疼痛VAS、PCI(痛みへの対処行動)6因子を調査した。身体活動量は膝や腰の疼痛と弱い相関を示し、PCIでは「心理的変換」「行動の抑制」「逃避行動」などの因子と関連があった。結果として、疼痛レベルの高さは身体活動量低下と関連し、認知的対処の重要性が示唆された。 - 筋挫傷モデルに対する低周波鍼通電刺激が修復過程に与える影響
鈴木茂久; 池宗佐知子; 宮本俊和; 竹村雅裕; 向井直樹; 宮川俊平
第62回日本体力医学会(秋田), 2007年09月16日, (一社)日本体力医学会
筋挫傷はスポーツ現場で多く、鍼治療の有用性検討が求められている。本研究は筋挫傷モデルマウスを用い、低周波鍼通電刺激が修復過程に与える影響を検証した。マウスを筋挫傷群、鍼刺激群、対照群に分け、鍼刺激群には週2回の低周波鍼通電を実施。筋湿重量と組織評価を行った結果、鍼刺激群では湿重量低下が抑制され、組織修復も早期に進む傾向が示された。低周波鍼通電は筋損傷回復を促進する可能性がある。 - 萎縮筋に対する低周波鍼通電刺激の効果
池宗佐知子; 町田正直; 青木謙介; 宮本俊和
第62回日本体力医学会(秋田), 2007年09月16日, (一社)日本体力医学会
廃用性筋萎縮は筋力低下やパフォーマンス低下を招く。本研究ではマウス後肢固定モデルを用い、低周波鍼通電刺激が萎縮筋の回復に与える影響を検討した。鍼刺激群は無刺激群より筋湿重量や筋線維径が早期に回復し、萎縮進行の抑制効果も示唆された。一方で MHC 構成比率には両群で大きな差はみられず、筋線維タイプ変化への影響は限定的である可能性が示された。総じて、鍼通電は萎縮筋の回復促進に寄与する可能性がある。 - 男性陸上競技長距離選手における持久的運動が骨に与える影響
青木謙介; 廣瀬文彦; 鈴木なつ未; 池宗佐知子; 向井直樹; 宮本俊和
第62回日本体力医学会(秋田), 2007年09月16日, (一社)日本体力医学会
男性上競技長距離選手における持久的運動が骨に与える影響を検討した。アスリート群と一般群を比較し、脛骨骨幹部の超音波指標、骨形成マーカー(BAP)、骨吸収マーカー(NTX)、膝屈曲筋力、下腿部の筋硬度、疼痛VASを測定した。その結果、骨代謝マーカーや筋力に有意差は認められなかったが、アスリート群では痛みの訴えが少なかった。以上より、持久的運動は骨代謝に大きな変化を与えない可能性が示された。 - 灸刺激がシンスプリント好発部位の皮膚表面温度に及ぼす影響
青木謙介; 池宗佐知子; 泉重樹; 松原裕一; 原賢二; 小堀孝浩; 宮本俊和
第24回日本サーモロジー学会大会, 2007年08月10日, 日本サーモロジー学会
シンスプリント好発部への温灸が下腿皮膚温へ与える影響を、通常灸とプラセボ灸を用いた二重盲検法で検討した。健康成人男性26名を対象に右脛骨骨際へ一壮の温灸を行い、灸前後と10分後まで皮膚温を測定した。通常灸では直後に脛骨骨際で約5.0℃、母指で0.1℃上昇し、10分後には母指で0.8℃上昇した。プラセボ灸でも同様の傾向がみられ、温灸刺激は刺激側母指の皮膚温を上昇させた。 - 廃用性筋萎縮に対する鍼刺激の影響
池宗佐知子; 青木謙介; 原賢二; 宮本俊和
第56回全日本鍼灸学会学術大会(岡山), 2007年06月10日, (公社)全日本鍼灸学会
廃用性筋萎縮に対する鍼治療の効果を検討するため、ICR雄性マウス36匹を対照群、後肢懸垂群、後肢懸垂+低周波鍼通電群に分け、2週間の懸垂と隔日30分の10Hz通電刺激を実施した。ヒラメ筋の相対重量比およびType I線維径は、鍼通電群が懸垂群より有意に高値を示し、筋萎縮抑制効果が示唆された。特にType I線維優位のヒラメ筋で効果が顕著であった。 - スポーツ選手の腰痛と鍼治療(第2報) 鍼治療の効果
泉 重樹; 小堀 孝浩; 鈴木 茂久; 三宅 明子; 青木 謙介; 池宗 佐知子; 原 賢二; 片山 証子; 三田 和紀; 宮川 俊平; 宮本 俊和
第56回全日本鍼灸学会学術大会(岡山), 2007年06月09日, (公社)全日本鍼灸学会
筑波大学で腰痛を主訴に鍼治療を受け、初診時と最終治療時の評価が比較可能であったスポーツ選手24名を対象に効果を検討した。治療は低周波鍼通電を中心に実施した。その結果、疼痛VAS、練習状態VAS、RDQ、JOAスコアはいずれも有意に改善した。体幹動作時痛では回旋痛のみ有意な減少がみられた。治療回数にばらつきがあったことから、今後は鍼治療直後の効果検証が課題と考えられた。 - スポーツ選手の腰痛と鍼治療(第1報)―スポーツ選手の腰痛の特徴―
小堀孝浩; 泉重樹; 三宅明子; 青木謙介; 池宗佐知子; 鈴木茂久; 原賢二; 片山証子; 三田和紀; 宮川俊平; 宮本俊和
第56回全日本鍼灸学会学術大会(岡山), 2007年06月09日, (公社)全日本鍼灸学会
筑波大学トレーニングクリニック鍼部門を受診した腰痛選手30名を分析した。多くは陸上・球技種目で、診断は非特異的腰痛が最多だった。受診時期はシーズン中が多く、オーバーユースの関与が示唆された。RDQは20代平均より高値だが、多くは練習参加が可能であったものの競技強度は低下していた。椎間板障害型は非特異的腰痛に比べ前屈痛が有意に多く、痛みの特徴が病態により異なる可能性が示された。 - 低周波鍼通電刺激が廃用性筋萎縮に及ぼす影響
池宗佐知子; 今有礼; 目崎登; 宮本俊和
第61回日本体力医学会(兵庫), 2006年09月25日, (一社)日本体力医学会
廃用性筋萎縮は筋活動量の低下により生じる。本研究は低周波鍼通電刺激が萎縮を抑制できるか検討した。後肢を固定したラットを鍼刺激群と対照群に分け、2週間後に筋湿重量や筋線維面積、TypeⅠ線維割合を評価した。結果、鍼刺激群では筋湿重量の低下が抑制され、TypeⅠ線維減少も軽減した。低周波鍼通電刺激は廃用性筋萎縮の進行抑制に有効である可能性が示された。 - ウォーキングによる筋硬度と自覚的な痛みの変化
池宗佐知子; 矢野健太郎; 宮本俊和
第60回日本体力医学会(岡山), 2005年09月24日, (一社)日本体力医学会
本研究は、長距離ウォーキングが筋硬度と自覚的痛みに与える影響を調べた。スリーデーマーチ参加者15名を対象に、歩行前・1日目・2日目に筋硬度、体組成、痛みを評価した。その結果、腹腔筋の筋硬度は2日目に有意に増加し、下腿後面のVASも歩行距離の増加に伴い上昇した。一方、他部位の硬度や痛みに大きな変化はなかった。長距離歩行では下腿後面の疲労蓄積が大きく、ストレッチ等の予防介入の必要性が示唆された。 - 再燃を繰り返す腸けい靭帯炎に対してはり治療 バスケットボール選手の1症例
堀雅史; 泉重樹; 矢野健太郎; 西村博志; 青木謙介; 池宗佐知子; 原賢二; 宮本俊和
第54回全日本鍼灸学会学術大会(福岡), 2005年06月11日, (公社)全日本鍼灸学会
バスケットボール選手の両側腸脛靭帯炎に対し鍼治療を行い競技復帰に至った症例である。発症後増悪を繰り返し、保健管理センター受診後に大腿筋膜張筋・中殿筋への低周波鍼通電療法を実施した。5回治療で殿部疲労感は軽減したが膝痛は改善せず、1か月間の練習休止とリハビリに専念し症状は改善、Grade3から2へ低下した。復帰後は鍼治療直後から痛みが軽減。靭帯炎と殿筋周囲の治療により下肢全体の運動負荷が改善した。 - 大学ボクシング部におけるトレーナー活動と鍼灸の意識調査
泉重樹; 原賢二; 池宗佐知子; 堀雅史; 西村博志; 宮本俊和
第54回全日本鍼灸学会学術大会(福岡)抄録集, 2005年06月11日, (公社)全日本鍼灸学会
大学ボクシング部で6か月のトレーナー活動を行い、鍼治療を中心に報告した。活動日は23日で、個別対応は延べ48名(マッサージ19名、鍼15名など)。痛みの多くは手部や肩・腰など慢性的な部位で、ストレッチやアイシング指導も実施した。調査では鍼経験者36.4%、灸経験者22.7%であった。今後はセルフコンディショニングの継続指導とともに、鍼灸治療の啓発やスポーツ傷害への有効性の検討が必要である。 - 日本スリーデーマーチ参加者の運動器系愁訴とはりに関する意識調査
池宗佐知子; 矢野健太郎; 宮本俊和
第54回全日本鍼灸学会学術大会(福岡), 2005年06月11日, (公社)全日本鍼灸学会
ウォーキング大会参加者85名(平均65.7歳)を対象に、運動器系愁訴や鍼に対する意識を調査した。痛みは膝・足・下腿に多く、約7割が中程度以上と回答し、大会参加に影響があった。痛みの多くは1週間以内に軽減したが、医療機関受診者は約4割にとどまった。鍼治療経験は28%で、効果を感じる者は少なかった。今後は鍼治療の適応や効果検討が必要と考えられる。
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 灸刺激による筋機能改善効果が下肢バランス能力へ与える影響
基盤研究(C)
帝京平成大学
2021年04月01日 - 2024年03月31日
下腿への灸刺激によるバランス改善能力の効果に関する初期データを採取した。灸刺激として、どこでも使用できる火を使わない灸(灸刺激)を用い、灸刺激前、灸刺激中、灸刺激後の3ポイントにおける30秒間の重心動揺(閉眼片脚立ち)の測定を6名に行った。灸刺激中は、下肢に灸を貼付したまま測定を行った。その結果、平均した総軌跡長の長さは、灸刺激中、灸刺激前、灸刺激後で短くなった。一方で安静15分前後での総軌跡長は安静後に短くなり、慣れという点も考慮し、さらに検討を進めていく。
また、トレーニング動画作成に向け、YouTubeで公開されている動画の中でトレーニングに関わる動画を選定し、視聴回数を1,000回以下(低視聴群)と10万回以上(高視聴群)に分け評価した。低視聴群は40動画、高視聴群は51動画であった。これらの動画について、サムネイル、タイトル、動画のわかりやすさ(わかりやすさ)、文字の見やすさ(文字)、話し方、種目の難易度(難易度)、動画の長さを5段階で評価したところ、再生回数の多い動画は、サムネイル、タイトル、わかりやすさ、文字、話し方において再生回数が低い動画と比べ有意に高い値を示し、再生回数を増やすには人々の興味を引く構成作成が必要であることがわかった。これは、さらに同一動画を大学生8名に視聴させ評価者間のばらつきを検討したところ、大きなばらつきはなかった。
そこで、これらのキーワードを参考にし、動画の見え方を検討するため、同一トレーニングについて音声の有無、トレーニングの角度等異なる2つの動画を作成し、評価させたところ、標準的なトレーニング以外にEasyモードやHardモードを作成したものは評価も良い一方、ある程度しっかりと膝の角度や動きなどが見えない服装は改善すべき点として挙げられた。 - 筋萎縮に対する鍼通電療法の臨床応用に向けた基礎研究
若手研究(B)
帝京平成大学
2014年04月01日 - 2019年03月31日
上腕二頭筋に対し、1Hz、100Hzの電気鍼刺激(EA)を比較した結果、100Hzの刺激では筋力低下の傾向と血中乳酸濃度の明らかな上昇が認められた。次に、高齢者にとって転倒防止の観点から下肢の筋力維持が重要であるため、下腿へのEAの影響を検討した。下腿三頭筋に対して同様の刺激を行った結果は、筋力の低下も血中乳酸濃度の上昇も認められなかった。これまで、血中乳酸濃度の上昇は速筋線維の収縮の関与が報告されており、100HzのEAは選択的に速筋線維を刺激する可能性があるという成果が得られていた。下肢へのEAは不快感が残る傾向もあったため、刺激強度はさらに検討が必要である。