田中 良広
| 人文社会学部 児童学科 小学校・特別支援コース | 教授 |
Last Updated :2025/10/07
■研究者基本情報
■研究活動情報
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 科学的根拠に基づいた視覚障害者のテスト・アコモデーションに関する実践的研究
基盤研究(A)
慶應義塾大学
2019年04月01日 - 2022年03月31日
入試等の各種試験ではペーパーテストが実施されることが多い。しかし、視覚障害者は、通常の試験問題にアクセスすることが困難である。そのため、問題の点訳・拡大、代替解答方式、試験時間の延長等の配慮が必須である。本研究では、各種試験で実施されている視覚障害者に対する配慮実態や配慮を決定するための行動評価を用いたアセスメント方法を調査した。その上で、実務上の制約と視覚障害者のニーズのコンフリクトを解決するPC等を用いた試験システムの試作し、その有効性を評価する研究を実施した。また、試験を含む遠隔教育のアクセシビリティに関する情報等を収集し、ホームページで公開した。 - 視覚障害者の円滑な大学進学を目指した高大連携システムの開発と評価
基盤研究(B)
広島大学
2018年04月01日 - 2021年03月31日
本研究は,視覚障害のある受験者を対象に公平な受験および進学後の学習を進めるために必要な知識と技能を身に付けるための高大連携教育プログラムの開発と普及を目的に実施された。1年目は体験的に「知る」ことと,知ったことを生かすための技術を「身につける」ことで構成されたプログラムを開発,試用した。2年目は,プログラムを発展・改良し,教育プログラムとして位置付け,実施,検証し,アンケート19項目の結果,全項目で肯定的意見が増加した。3年目は本プログラムを全国の視覚特別支援学校の指導で行えるようパッケージ化し10名の教員が評価し,全回答者が本プログラムは大学受験等の学校での指導に役立つと回答した。 - 通常の学級で学ぶ視覚障害児への合理的配慮と教育の質の向上を支援するシステムの構築
基盤研究(A)
慶應義塾大学
2016年04月01日 - 2019年03月31日
障害者差別解消法の施行に伴い、合理的配慮は急務の課題である。特に、視覚障害児教育においては、教科書や教材の配慮から移動の支援に至るまで、高い専門性が必要である。また、視覚障害は稀少障害であることに加え、障害の程度が多様であり、通常の学級では対応に苦慮することが予想される。そこで、本研究では、ICT機器を効果的に活用し、1)相談支援ポータルサイトを構築した上で事例収集を行い、2)教育内容を支援するツールを試作・評価し、3)教員研修のためのプログラムを立案し、通常の学校に在籍する視覚障害児のインクルーシブ教育の質を向上させる支援システムを構築した。