石川 尋代
| 人文社会学部 経営学科 経営情報コース | 准教授 |
| 情報科学研究科 情報科学専攻 | 准教授 |
Last Updated :2025/10/07
■研究者基本情報
■研究活動情報
論文
- 図書展示データの多様性を可視化するMoSaICの提案
石川 尋代; 村上 篤太郎; 金子 晋丈
レコード・マネジメント : 記録管理学会誌, 2019年12月, [査読有り], [招待有り]
筆頭著者, 本研究では、書籍展示を閲覧するためのMoSaICシステムを提案している.図書をコンテンツとして,その関係を「グループ化」で構築する手法と,日本十進分類法(NDC)を用いたツリー構造で構築する手法を提案し,実際の展示データに適用した.結果として本システムは同一書籍を含む展示間の関連性や書籍の多様な側面を表現できることが明らかになった。さらにNDCツリー構造法では、収集図書の主題分類傾向を可視化できることも分かった。 - MoSaICによる資料間関係の可視化―イタリア・ルネサンス祭壇画研究への利用―
石川 尋代; 本間 友; 金子 晋丈
じんもんこん2018論文集, 2018年11月24日, [査読有り]
筆頭著者, 本論文では,イタリア・ルネサンス期の祭壇画研究論文をMoSaICに適用し,その有効性を考察している.ペザロ祭壇画に関する論文の一部を,引用画像やテキストをデジタルコンテンツとして,その関係を再構築してカタログを作成した.3Dコンピュータグラフィックスによるカタログ可視化を通じて,資料間の関係構造を把握できるようになった.さらに,MoSaICによる論文カタログ化は構造分析へと導き,論文理解を深めることにつながった。 - Polymorphic cataloguing and interactive 3D visualization for multiple context of digital content: MoSaIC
Hiroyo Ishikawa; Kunitake Kaneko
Lecture Notes in Computer Science (including subseries Lecture Notes in Artificial Intelligence and Lecture Notes in Bioinformatics), 2017年02月, [査読有り]
筆頭著者 - Catalogue: Graph Representation of File Relations for a Globally Distributed Environment
Yamato Miyashita; Hiroyo Ishikawa; Fumio Teraoka; Kunitake Kaneko
Proceedings of the 30th Annual ACM Symposium on Applied Computing, VOLS I AND II, 2015年, [査読有り] - Polymorphic Cataloguing and Viewing System for Using Digital Archives: MoSaIC-II
Hiroyo Ishikawa; Hideo Saito; Yamato Miyashita; Kunitake Kaneko
PROCEEDINGS OF THE 2014 INTERNATIONAL CONFERENCE ON VIRTUAL SYSTEMS AND MULTIMEDIA (VSMM), 2014年12月, [査読有り]
筆頭著者 - レーザプラズマ式3次元ディスプレイデバイスのための物体の表面特徴量を利用したリソースアウェア・レンダリング
中谷文香; 藤代一成; 石川尋代; 斎藤英雄
日本バーチャルリアリティ学会論文誌, 2012年12月, [査読有り]
裸眼式の閉鎖空間型レーザプラズマ式3次元ディスプレイ(LPSD)SRV(Super Real Vision)-5000を開発し,毎秒50000点の解像度を実現した。本論文では,人間に静止状態を認識させるには1秒間に表示できる点の個数が制限され,スキャナの制約上点を一筆書きで等間隔に配置するので物体の特徴を効果的に表現できない課題を解決した. - Surface representation of 3D object for aerial 3D display
Hiroyo Ishikawa; Hayato Watanabe; Satoshi Aoki; Hideo Saito; Satoru Shimada; Masayuki Kakehata; Yuji Tsukada; Hidei Kimura
STEREOSCOPIC DISPLAYS AND APPLICATIONS XXII, 2011年01月, [査読有り]
筆頭著者 - Interactive Sound Creation System with Depth Camera
Hiroyo Ishikawa; Takeki Ihara; Takuya Ujihara; Hideo Saito
Proceedings of 20th International Conference on Artificial Reality and Telexistence, 2010年12月, [査読有り]
筆頭著者, 本研究では、深度カメラを用いたインタラクティブ音響生成システムを提案している。物体の位置や動き、深度データに基づき音の高さ・音色・音量を決定し、効果音や旋律を生成する。シンセサイザー音源を用いた音色の混合や音階選択により、多様な音楽スタイルに対応可能で、人以外の物体でも無意識に音を生み出す仮想楽器として機能する。 - Vision-based Interaction with Aerial 3D Display
Hayato Watanabe; Hiroyo Ishikawa; Satoshi Aoki; Seiji Suzuki; Hideo Saito; Satoru Shimada; Tatsumi Kimura; Masayuki Kakehata; Yuji Tsukada; Hidei Kimura
International Conference on 3D Systems and Applications 2010 (3DSA 2010), May, 2010年05月, [査読有り]
レーザ走査装置によって立体スクリーン内に光点列を生成することができるAerial 3Dディスプレイのための視覚ベースのインタラクティブアプリケーションを提案している.ボリュームメトリックスクリーンに表示される3Dコンテンツは,カメラでキャプチャされたユーザの操作に従ってインタラクティブに変更および制御が可能であり,インタラクティブシステムの一例として、「じゃんけんゲーム」を開発した. - Billboard representation for Laser-Plasma Scanning 3D Display
Hiroyo Ishikawa; Hideo Saito
Proceedings of Asiagraph 2009, 2009年10月, [査読有り]
筆頭著者, レーザプラズマ走査式3Dディスプレイデバイスのためのビルボード表現を提案した.本ディスプレイは,空中の任意の位置にプラズマ発光体を生成するが,1秒間に1000回点滅する点列であるため,人間が同時に知覚できるプラズマの数には限界がある.本研究では、プラズマ発光点の密度を変化させて認識のしやすさを確認した.また,文字列をどの様に繰り返し描画すれば認識しやすいのかを実験で確認した. - Closed-Line Based Representation of 3D Shape for Point Cloud for Laser-Plasma Scanning 3D Display
Hiroyo Ishikawa; Hideo Saito
Proceedings of 18th International Conference on Artificial Reality and Telexistence (ICAT2008), 2008年11月, [査読有り]
筆頭著者, 本研究では,レーザプラズマ走査式3Dディスプレイデバイスのために3次元物体を閉じた点列の線で表現する方法を提案した.多面体に対する描画の順序は、人間の知覚を考慮して面を強調する順序で描画される.また,曲面からなる3次元物体は,3Dスキャナの効率的な走査を考慮して“らせん”をベースに描画される.本手法により,3次元物体の描画が可能になった. - Point Cloud Representation of 3D Shape for Laser-Plasma Scanning 3D Display
Hiroyo Ishikawa; Hideo Saito
IECON 2008: 34TH ANNUAL CONFERENCE OF THE IEEE INDUSTRIAL ELECTRONICS SOCIETY, VOLS 1-5, PROCEEDINGS, 2008年11月, [査読有り]
筆頭著者 - Relation between psychological amount in polyhedron recognition and 3D object image entropy
Hiroyo Ishikawa; Yukio Sato
Systems and Computers in Japan, 2005年03月, [招待有り]
筆頭著者 - 多面体認識における心理量と物体像エントロピーの関係について
石川尋代; 佐藤幸男
電子情報通信学会論文誌 D-2, 2003年01月, [査読有り]
筆頭著者, 本研究では,物体像の情報量として定義した物体像エントロピーを知覚心理量と比較することで評価している.物体像エントロピーは物体の線画を用い,エッジで囲まれた領域の面積比から算出し,知覚心理量は物体の形状認識のしやすさを一対比較法による心理実験とThurstoneの比較判断法から尺度構成して数値化することを提案している.多くの多面体像に対して,物体像エントロピーと知覚心理量の間に正の相関があることがわかった.
MISC
- [掲載予定] MoSaICによる写真を用いた三田演説館の関係記述とそのビジュアライゼーションに関する試み
帝京平成大学紀要
2026年03月
筆頭著者, 本研究では,MoSaICを用いて三田演説館の写真に関係記述を行い、建物表現の有効性を考察した。MoSaICは関連付けとグループ化により多様な文脈を同時に可視化できる展示システムであり,先行研究では,図書展示や祭壇画において有効性を確認している.本研究では,建物表現において,関係記述の手法の違いによる構造の差も考察し,本システムの有効性が確認された. - デジタルコンテンツ間の多様な関係を可視化するMoSaIC(Museum of Shared and Interactive Cataloguing)の研究開発
石川 尋代
帝京平成の「知」(研究シーズ集), 2024年05月
MoSaICは、写真や動画などのデジタルコンテンツの関連性とコンテクストを構造的にモデリング・可視化するシステムである。有向グラフによるカタログ構造を3D空間に描画し、インタラクティブに閲覧可能。文化財や教育分野など多様な応用が期待される。 - 「MoSaIC」におけるデジタルコンテンツの情報組織化
石川尋代
慶應義塾大学DMC紀要, 2019年03月
筆頭著者, シンポジウム 「第8回 デジタル知の文化的普及と深化に向けて:メタデータ再考」にて,MoSaICの中でのデジタルコンテンツの組織化(関係づけ)するときのメタデータの考え方についての講演の記録., 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター - 様々なコンテクスト:エンジニアリングからデジタル人文学へのアプローチ
石川 尋代
人文情報学月報, 2018年08月, [招待有り]
筆頭著者, 「デジタル技術を人文学や文化資料に適用するに際して面白いと思っていること」を趣旨としている巻頭言にエッセイ風の読み物を寄稿した.概要としては,人文学の研究者との共同研究において壁となった言葉の問題や物事の見方におけるベクトルの違い,システム開発の見直しなどに言及し,人文学の研究者が語る「物語」のような面白さを理工系の研究者も発見したいと述べている. - MoSaIC における関係のモデル化――Engineer 側からの試み
石川尋代
慶應義塾大学DMC紀要, 2018年03月
筆頭著者, シンポジウム 「第7回 デジタル知の文化的普及と深化に向けて:コンテクストネットワーキングの分散型ミュージアムへの展開」にて,5年間のMoSaICの研究・開発の変遷を「関係」とそのモデリングを軸にした講演の記録., 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター - パネルディスカッション : 文化財の可能性を広げるデジタル知とは?
寺田 鮎美; 安藤 広道; 金子 晋丈; 石川 尋代; 重野 寛
慶應義塾大学DMC紀要, 2017年03月
DMC研究センターシンポジウム「第6回 デジタル知の文化的普及と深化に向けて : デジタル知が広げる文化財の可能性」にて行われたパネスディスカッション.文化財のアナログとデジタルを融合させて展示につなげることを議論した記録.パネラー:寺田鮎美, 安藤広道, 金子晋丈, 石川尋代, 重野寛., 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター - パネルディスカッション : DMCが描くこれからのミュージアム世界
松田 隆美; 安藤 広道; 石川 尋代; 生貝 直人; 金子 晋丈
慶應義塾大学DMC紀要, 2016年03月
シンポジウム 「第5回 デジタル知の文化的普及と深化に向けて:多面的アーカイヴから広がる新しいミュージアム世界」にて行われたパネスディスカッション.DMCが開発している多面的アーカイヴの可視化システムを利用してデジタルミュージアムをどのように構築していくかを議論した記録., 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター - 「MoSaICの開発 : デジタルコンテンツ空間を表現する」
石川 尋代
慶應義塾大学DMC紀要, 2015年03月
デジタルコンテンツ間の多様性のある関係をインタラクティブに可視化し,その結果をビジュアルインタフェースとしてコンテンツ選択に利用する閲覧システムMoSaICの開発について述べている.本システムについて着想から約3年の間に経験した問題やその解決法について開発者の立場から実例を挙げて説明している., 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター - パネルディスカッション : MoSaICによる多面的アーカイヴへの挑戦
嘉村 哲郎; 池田 真弓; 石川 尋代; 都倉 武之; 金子 晋丈
慶應義塾大学DMC紀要, 2015年03月
シンポジウム 「第4回 MoSaICによる多面的アーカイヴへの挑戦-デジタル知の文化的普及と深化に向けて-」にて行われたパネスディスカッションにおいて,情報の構造と解釈の多様性に関する議論が展開された。戦争アーカイヴの例から資料の多面性が示され、ノードやグルーピングの抽象性、シームレス性の思想的背景も検討された。MoSaICは文化的問いを内包する知の場としての可能性を示した記録., 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター - MoSaIC-II: 多様な関係を可視化するビジュアルインタフェースを用いたデジタルコンテンツ閲覧システム : デジタルコンテンツの多様な関係のモデル化とその可視化の試み
石川 尋代
慶應義塾大学DMC紀要, 2014年03月
デジタルコンテンツ間の多様性のある関係をインタラクティブに可視化し,ビジュアルインタフェースとしてコンテンツ選択に利用する閲覧システムMoSaIC-IIを開発した.MoSaICのカタログを作成し,閲覧実験を行いその有用性を確認した., 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究センター - 3次元ディスプレイ,その過去と現在
リー ビョンホ; 石川 尋代; 齋藤 英雄
パリティ, 2013年11月
1838年に提案されたチャールズ・ホイートストンの両眼視差による立体鏡からはじまる3次元ディスプレイの歴史を紹介し,最新の方式として,裸眼立体視,レンチキュラーレンズ式,インテグラルイメージング,パララックスバリア式などを説明し,さらに,将来の技術にも言及している.B.リー著の英語論文の翻訳., 丸善
書籍等出版物
- コンピュータビジョン : 最先端ガイド2
八木, 康史; 斎藤, 英雄; 藤吉弘亘; 山下隆義; 岡田和典; 前田英作; ノジク・ヴァンソン; 石川 尋代; ドゥソルビエ・フランソワ, 分担執筆
アドコム・メディア, 2010年05月
9784915851346
第4章 画像処理とコンピュータビジョンのためのGPU(p.133~164)を担当.画像処理とコンピュータビジョンの課題に対して,グラフィッカードのGPU(Graphics Processing Unit)を利用するために,プログラム可能なShader(コンピュータグラフィックスにおいて陰影処理を行うプログラム)に関する基礎知識を図解し,実装上の方法論,導入方法について解説している.
講演・口頭発表等
- MoSaIC: Connecting digital contents by various contexts (様々なコンテクストによってデジタルコンテンツを繋ぐ)
石川 尋代; 金子 晋丈; 松田 隆美
国際シンポジウム「デジタル時代における人文学の学術基盤をめぐって」, 2018年07月
デジタルヒューマニティーズとエンジニアリングの融合を目指した研究としてMoSaIC(Museum of Shared and Interactive Cataloguing)システムの紹介をポスター発表と実機によるデモ,ショートスピーチを行った.中世ヨーロッパの稀覯書や歴史的建造物の写真などのデジタルコンテンツを様々なコンテクストによってつないだカタログを可視化して閲覧してもらった. - 様々な記録を繋げる多面的アーカイヴ-MoSaICの試み
慶應義塾の建築プロジェクト シンポジウム 慶應義塾三田キャンパス 1951:ノグチ・ルームの誕生をめぐって, 2015年11月, [招待有り]
デジタルコンテンツ間の様々な関係を2つの構造(「グループ化」と「関連付け」)でモデル化し,それらを可視化してコンテンツを閲覧するMoSaICシステムがある.MoSaICを,慶應義塾大学に建設されていたイサム・ノグチに設計されたノグチ・ルームにまつわるデジタルコンテンツに適用した.人文の研究者に協力してもらい作成したカタログの作成過程と結果について講演した. - Design and Prototype of Museum of Shared and Interactive Cataloguing
Hiroyo Ishikawa; Kunitake Kaneko
NODEM(Nordic Digital Excellence in Museums)2014 Conference & Expo, 2014年12月
さまざまな視点でデジタルコンテンツを閲覧し,その文脈を移動できるようにするためのシステムとしてMuseum of Shared and Interactive Cataloging(MoSaIC)システムを設計した.本システムは自律分散グローバルカタログ共有メカニズムとカタログの視覚化メカニズムから成り,ユーザーは視点やコンテクストの違いを容易に比較し理解することができる.講演の他,実際のシステムを展示して来場者に体験してもらった. - 多様な関係を可視化するビジュアルインタフェースを用いたデジタルコンテンツ閲覧システム(表示,映像表現・芸術科学フォーラム2014)
石川 尋代; 宮下 山斗; 金子 晋丈; 斎藤 英雄; 松田 隆美
映像情報メディア学会技術報告, 2014年03月
本研究では、デジタルコンテンツ間の多様な関係をグループ化と関連付けで記述し、有向グラフとしてインタラクティブに可視化する閲覧システムを提案している。有向グラフの可視化としては,水平方向と高さを変化させるノード配置方法を提案し,ノード配置に高さと円弧を用いた3D描画により、文脈の多様性を直感的に理解できることが分かった。 - Interactive display of shining gilded illumination in Keio Gutenberg bible
Hiroyo Ishikawa; Fumihiko Kamemura; Kunitake Kaneko; Hideo Saito; Takami Matsuda
JADH(Japanese Association for Digital Humanities) 2012 Conference “Inheriting Humanities", 2012年09月
本研究では、金箔装飾を含む稀覯書のリアルな外観を再現するため、光の方向を仮想的に変化させながら観察できるインタラクティブ表示システムを提案した。撮影済みのグーテンベルク聖書画像をもとに3Dモデルを構築し、iPad上で指操作により角度や拡大を調整しながら閲覧できるシステムを開発し,その有用性を確認した. - 空間表示3Dディスプレイにおけるポリゴンモデルの表示
石川 尋代; 斎藤 英雄
映像情報メディア学会技術報告, 2010年07月
本研究では空間中に光ドットを用いて物体を実体として描画する新しい3Dディスプレイのためのコンテンツデータ生成手法を提案している. 50kHzで生成される光ドットをベクタスキャンで任意の空間中に描画する本ディスプレイの描画用データとして,ポリゴンモデルに対して水平な断面上で抽出される断面輪郭を用いて点列データを生成した.実験から,本手法で表現されたポリゴンモデルをディスプレイで描画できることが確認された. - レーザープラズマ式3Dディスプレイにおける文字表現
石川 尋代; 斎藤 英雄
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解, 2009年03月06日
本研究では, レーザプラズマ走査式3Dディスプレイデバイスにおける文字表示に対して,プラズマ発光体の点密度や描き順を変更し,ディスプレイ上で表示した場合の認知しやすさを実験で確認している.実験の結果,描画方法としては1文字の描画時間は同じでも点密度を調整して複数回描画する方が安定して認識できることが分かった.さらに,文字列についても考察し,数文字ずつ重複させて表示する手法が適していることが分かった. - レーザープラズマ方式自由空間ディスプレイによる顔表示のための点群生成法
青木 悟史; ノジク ヴァンソン; 石川 尋代; 斎藤 英雄
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM), 2008年05月01日
本研究では,レーザープラズマ方式自由空間ディスプレイにおいて、表示点数の制約下でも認識可能な点群生成法を提案している。顔画像を対象に、背景差分・距離画像・エッジ情報を用いて特徴点に重み付けし、点の密集を避けつつ広範囲に分布させ,距離情報と統合し3次元点群を生成している。シミュレーションによって有効性が確認された. - 画像処理とコンピュータビジョンのための GPU
ノジク ヴァンソン; 石川 尋代; フランソワドゥソルビエ
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM), 2008年05月01日
グラフィッカードのGPU (Graphics Processing Unit)を利用するために,プログラム可能なShader(コンピュータグラフィックスのGPUにおいて陰影処理を行うプログラム)に関する実装上の方法論(GLSLを用いたシェーダープログラミング),画像処理とコンピュータビジョンに関するいくつかの実用的なアプリケーション,また,導入方法について解説している. - 視覚特性を考慮した2次元形状の効率的な点群表現手法
石川 尋代; 斎藤 英雄
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解, 2008年01月10日
空間中にプラズマ光を発生させ,光の点群を描くことができる3次元空中ディスプレイのための新しいデバイスが開発されている.本研究では,人間の視覚特性を考慮して点群を用いて効率よく2次元形状の輪郭を表現する手法を提案している.本手法では人間がその形状を理解しやすいように,曲線では曲率が高い部分は点の密度を高く設定して形状を表現している. - 人体の3次元形状計測とモデル化
石川 尋代; 佐藤 幸男
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎, 2005年01月20日, 一般社団法人電子情報通信学会
高速に物体形状を計測できる小型レンジファインダを顔専用に組み合わせて構築した3D顔計測の装置を用いて, 豊富な個人情報を持つ顔(頭部)を実際にモデル化する手法を提案し, 生成したモデルに発話顔のモーションパラメータを付加することで, 自然な動きを再現している. - 不完全な距離データからの足モデル構築
石川尋代; 佐藤幸男
画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2004), 2004年07月
本研究では,高速レンジファインダで計測したオクルージョンがある足の点群データからポリゴンモデルを生成している.テンプレートとなるポリゴンモデルを点群データにあてはめ,エネルギー最小法によって形状を変化させて生成している. - 多面体認識における心理量と物体像エントロピー
石川尋代; 佐藤幸男
日本認知科学会第20回大会, 2003年09月
本研究では多面体の情報量として定義した物体像エントロピーを知覚心理量と比較することで評価している.物体像エントロピーは多面体像の領域の数と面積比から算出し,知覚心理量は多面体の形状の認識しやすさを一対比較法にThurstoneの比較判断法によって尺度構成して定量化している.実験の結果,多くの多面体像に対して,物体像エントロピーと知覚心理量の間に正の相関があり,多面体認識には面の情報が重要であることがわかった. - D-12-124 多面体認識における最適視方向の推測
石川 尋代; 佐藤 幸男
電子情報通信学会総合大会講演論文集, 2003年03月03日, 一般社団法人電子情報通信学会
本研究では、多面体の形状が最も認識しやすくなる視点を探索するためのシミュレーションを行った。3Dモデリングした多面体をある方向から観察し、物体像エントロピーを算出,その後,周辺視点におけるエントロピーの変化を計算し、最大値を示す視点に変更する.これを視点が変化しなくなるまで繰り返した結果を「最適視方向」として探索することができた。 - 多面体における面形状の心理的距離と物理的特徴量について
石川 尋代; 奥村 浩司; 佐藤 幸男
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM), 2001年11月08日, 一般社団法人情報処理学会
本研究では多面体の認識しやすさの尺度を構築するための要因の1つとして,面の類似性に着目し,人間の視覚処理特性を用いて評価している.多面体を構成するような2次元面形状の類似性を完全3点法による心理実験と多次元尺度構成法により心理的距離として構築し,幾つかの物理的な特徴量から求めた物理的距離との関連を調べ,どのような物理的特徴量が面形状の類似性に影響を与えているかを考察している. - 擬似的両眼視差と単眼手がかりが及ぼす奥行き知覚への影響
荒川 直史; 石川 尋代; 天野 敏之; 佐藤 幸男
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解, 2001年11月08日, 一般社団法人電子情報通信学会
単一画像に擬似的な両眼視差を与え輻輳角を排除することで奥行き感覚が増す現象に着目し,立体視実現に向けた定量的調査を行った.結果として、単眼手がかりの強度によっては.擬似的両眼視差を付加した画像でもステレオ画像と同等の奥行き知覚が得られる可能性が示された. - 多面体認識における心理量と物体像エントロピーの関係について
石川 尋代; 佐藤 幸男
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解, 2000年11月10日, 一般社団法人電子情報通信学会
本研究では多面体の見え方によって異なる知覚しやすさを心理実験で測定し,物体像エントロピーと比較して考察をしている.物体像エントロピーは物体像中における可視面の数とその面積比より算出して情報量とし, その有効性を示している.本研究では,物体の見え方によって異なる知覚しやすさを心理実験で定量化する方法を提案して実際に計測した.結果として,心理量と物体像エントロピーには正の相関を示すことが分かった.