雨宮 貴洋

薬学部 薬学科准教授
Last Updated :2025/09/05

■研究者基本情報

学位

  • 博士(医学), 東京大学

研究キーワード

  • 治療応答性、副作用、医療安全

研究分野

  • ライフサイエンス, 医療薬学

■経歴

学歴

  • 2009年04月 - 2013年03月, 東京大学大学院医学系研究科病因・病理学専攻博士課程
  • 2002年04月 - 2004年03月, 昭和薬科大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程
  • 1998年03月 - 2002年04月, 昭和薬科大学薬学部薬学科

委員歴

  • 2024年11月 - 現在
    日本医療安全推進学会 医薬品部会
  • 2024年10月 - 現在
    日本医療安全推進学会 代議員
  • 2025年08月
    第10回日本薬学教育学会大会 優秀発表賞審査委員
  • 2024年04月 - 2025年03月
    医療法人財団順和会山王病院 倫理審査委員会委員
  • 2020年10月
    日本病院薬剤師会関東ブロック第50回学術集会演題査読委員
  • 2015年11月
    第25回日本医療薬学会年会実行委員

■研究活動情報

受賞

  • 2024年11月
    第51回日本小児臨床薬理学術集会・大西記念小児臨床薬理学会賞
    新生児・乳児に対するカルシウム・リン製剤の同時投与時における吸収量低下リスクの検討
    櫻井愛;髙田龍平;雨宮貴洋;垣内五月;高橋尚人;鈴木洋史
  • 2018年11月
    第28回日本医療薬学会年会・優秀演題賞
    急性期病棟におけるタゾバクタム・ピベラシリンによる薬物性肝障害発症リスクの、性差を考慮した評価法の構築
    雨宮貴洋;本間雅;長瀬幸恵;鈴木洋史
  • 2018年02月
    第45回日本集中治療医学会学術集会・優秀ポスター演題
    急性期病棟におけるファスジルによる薬物性肝障害リスク因子の解析
    長井日生;雨宮貴洋
  • 2015年
    npj systems biology and applications, Highlighted Article
    Takahiro Amemiya;Masashi Honma;Yoshiaki Kariya;Samik Ghosh;Hiroaki Kitano;Yoshihisa Kurachi;Ken-ichi Fujita;Yasutsuna Sasaki;Yukio Homma;Darrel R Abernethy;Haruki Kume;Hiroshi Suzuki

論文

MISC

  • ドラッグコンサルテーション アピキサバン               
    川崎真季; 阿部敏秀; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2019年12月
  • ドラッグコンサルテーション イルベサルタン               
    西川由樹子; 雨宮貴洋; 阿部敏秀; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2019年10月
  • ドラッグコンサルテーション GLP-1受容体作動薬               
    長井日生; 阿部敏秀; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2019年08月
  • ドラッグコンサルテーション エソメプラゾール               
    羽田敬宏; 雨宮貴洋; 阿部敏秀; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2019年06月
  • ドラッグコンサルテーション アメナメビル               
    田中雄大; 阿部敏秀; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2019年04月
  • ドラッグコンサルテーション ミケルナ®配合点眼液               
    羽田敬宏; 雨宮貴洋; 阿部敏秀; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2018年12月
  • ドラッグコンサルテーション デノスマブ               
    小池尚弘; 雨宮貴洋; 阿部敏秀; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2018年10月
  • ドラッグコンサルテーション シクロスポリン               
    湯澤薫; 雨宮貴洋; 阿部敏秀; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2018年08月
  • ドラッグコンサルテーション デュタステリド               
    田中雄大; 阿部敏秀; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2018年06月
  • ドラッグコンサルテーション デュラグルチド               
    豊田真由実; 阿部敏秀; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2018年04月
  • ドラッグコンサルテーション エボロクマブ               
    田中雄大; 阿部敏秀; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2018年02月
  • ドラッグコンサルテーション レボチロキシンナトリウム               
    橋本美帆; 阿部敏秀; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2017年12月
  • ドラッグコンサルテーション 5-ASA製剤               
    吉岡紗由; 阿部敏秀; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2017年10月
  • ドラッグコンサルテーション カペシタビン               
    白根達彦; 雨宮貴洋; 阿部敏秀; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2017年08月
  • ドラッグコンサルテーション クロピドグレル               
    阿部敏秀; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2017年06月
  • ドラッグコンサルテーション メトトレキサート               
    永徳孝介; 阿部敏秀; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2017年04月
  • ドラッグコンサルテーション ベンラファキシン               
    城山亮輔; 阿部敏秀; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2017年02月
  • ドラッグコンサルテーション フルタイドディスカス               
    篠原利典; 雨宮貴洋; 阿部敏秀; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2016年12月
  • ドラッグコンサルテーション イプラグロフロジン               
    雨宮貴洋; 阿部敏秀; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2016年10月
  • ドラッグコンサルテーション ワルファリン・アスピリン腸溶錠               
    雨宮貴洋; 山本武人; 清野敏一; 鈴木洋史
    スズケンメディカル, 2008年04月

講演・口頭発表等

  • 拭き取り後のフルオロウラシル残留量を指標とした抗がん剤分解剤の有用性の検証               
    沼田 蒼; 高橋昌也; 清水加奈子; 鈴木清尊; 雨宮貴洋; 熊澤俊介; 竹田智治; 富田 隆
    日本病院薬剤師会関東ブロック 第55回学術大会, 2025年08月
  • がん薬物療法の副作用マネジメント               
    雨宮貴洋
    第1回日本医療安全推進学会学術総会, 2025年02月, [招待有り]
  • 新生児・乳児に対するカルシウム・リン製剤の 同時投与時における吸収量低下リスクの検討               
    櫻井愛; 髙田龍平; 雨宮貴洋; 垣内五月; 高橋 尚人; 鈴木洋史
    第51回日本小児臨床薬理学会学術集会, 2024年11月
  • 好酸球数の変動は免疫チェックポイント阻害剤による免疫関連有害事象を予測する有用なバイオマーカーとなる               
    奈良克彦; 苅谷嘉顕; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    日本医療薬学会年会講演要旨集(Web), 2021年
  • 前臨床で見出したバイオマーカー候補の臨床における有用性検証               
    竹内健一郎; 五十嵐香織; 遠藤慶子; 雨宮貴洋; 清水佳子; 平石智子; 鈴村謙一; 本間雅; 曽我朋義
    第12回メタボロームシンポジウム, 2018年10月
  • Novel serum biomarker candidates for gastric and/or duodenal ulcers in humans               
    Takeuchi K.; Igarashi K.; Endo K.; Amemiya T.; Shimizu Y.; Hiraishi T.; Suzumura K.; Honma M.; Soga T.
    70th American Association for Clinical Chemistry Annual Scientific Meeting & Clinical Lab Expo, Chicago, USA, 2018年08月
  • 生体肝移植におけるアミノグリコシド系抗菌薬予防投与の有用性の検討               
    谷田理奈; 折山豊仁; 苅谷嘉顕; 雨宮貴洋; 山口諒; 大野能之; 長瀬幸恵; 赤松延久; 野尻佳代; 裵成寛; 田村純人; 有田淳一; 冨樫順一; 金子順一; 長谷川潔; 鈴木洋史
    第36回肝移植研究会, 2018年05月
  • 急性期病棟におけるファスジルによる薬物性肝障害リスク因子の解析               
    長井日生; 雨宮貴洋
    日本集中治療医学会学術集会(Web), 2018年
  • 急性期病棟におけるタゾバクタム・ピペラシリンによる薬物性肝障害発症リスクの,性差を考慮した評価法の構築               
    雨宮貴洋; 本間雅; 長瀬幸恵; 鈴木洋史
    日本医療薬学会年会講演要旨集(Web), 2018年
  • 薬剤師の立場からみた急性血液浄化療法の安全対策               
    雨宮貴洋; 山本武人; 鈴木洋史
    第28回日本急性血液浄化学会学術集会, 2017年, [招待有り]
  • Systems-pharmacological analysis of drug toxicities               
    Hiroshi Suzuki; Takahiro Amemiya; Yoshiaki Kariya; Masashi Honma
    The 21st International Symposium on Microsomes and Drug Oxidations, California, USA, 2016年10月
  • 数理モデル解析を利用したキナーゼ阻害薬副作用発現機構の解析               
    本間雅; 苅谷嘉顕; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    日本医療薬学会年会講演要旨集(Web), 2016年09月
  • 新生児・乳児におけるミダゾラムによる逆説的反応発現リスク因子の解析               
    櫻井愛; 本間雅; 雨宮貴洋; 田中陽子; 長瀬幸恵; 鈴木洋史
    日本医療薬学会年会講演要旨集, 2015年
  • リツキシマブによるインフュージョンリアクション発症リスク因子の解析               
    雨宮貴洋; 本間雅; 長瀬幸恵; 鈴木洋史
    日本医療薬学会年会講演要旨集, 2014年
  • スニチニブによる副作用発現機構の解析               
    雨宮貴洋; 本間雅; 苅谷嘉顕; 中島克佳; 鈴木洋史
    日本医療薬学会年会講演要旨集, 2013年
  • Mechanisms Of Adverse Effects Related To Sunitinib Treatment               
    Masashi Honma; Takahiro Amemiya; Hiroshi Suzuki
    The 1st HD Physiology International Symposium, 2012年01月
  • スニチニブによる肝機能障害発現機構の解析               
    雨宮貴洋; 本間雅; 鈴木洋史
    第4回次世代を担う若手医療薬科学シンポジウム, 2010年10月
  • キナーゼ阻害薬による副作用とオフ・ターゲット阻害プロファイル               
    本間雅; 山本奈央子; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    第3回日本ファーマコメトリクス研究会, 2010年09月
  • キナーゼ阻害薬による副作用発現メカニズムの解析               
    本間雅; 山本奈央子; 雨宮貴洋; 鈴木洋史
    第3回次世代を担う若手医療薬科学シンポジウム, 2009年12月
  • 高カロリー輸液用総合ビタミン剤は透析患者の血清カルシウム値を上昇させる可能性がある               
    大野能之; 花房規男; 雨宮貴洋; 林憲子; 金平麻珠子; 野入英世; 中島克佳; 藤田敏郎; 鈴木洋史
    日本透析医学会雑誌, 2009年
  • 急性期医療における薬剤師のリスクマネジメントへの取り組み-ICU・CCU病棟における医薬品情報提供内容の解析-               
    雨宮貴洋; 高山和郎; 金平麻珠子; 三角由香里; 中島裕子; 櫻木史佳; 中島克佳; 鈴木洋史
    日本医療薬学会年会講演要旨集, 2008年
  • 急性期病棟における新人薬剤師の教育とその評価~フォローアップシートの作成と薬学的アプローチ~               
    雨宮貴洋; 安野伸浩; 佐藤英理子; 今浦将治; 椿あづみ; 中島克佳; 片田正一; 矢作直樹; 鈴木洋史
    日本薬学会年会要旨集, 2007年
  • 遺伝的高血圧ラット培養脳ニューロンにおけるアンジオテンシンAT1受容体遺伝子発現:PKCベータの関与について               
    佐藤彩; 雨宮貴洋; 神戸敏江; 福森隆次; 久保孝夫
    日本薬学会年会要旨集, 2005年
  • 遺伝的高血圧ラット脳ニューロンにおけるプロテインキナーゼCサブタイプ遺伝子の発現について               
    雨宮貴洋; 神戸敏液; 福森隆次; 久保孝夫
    日本薬学会年会要旨集, 2004年

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性予測バイオマーカーの確立
    若手研究
    東京大学
    2019年04月01日 - 2021年03月31日
    免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性に関しては、腫瘍組織の評価のみに基づく層別化が主流であり、薬剤の直接的な標的となる免疫系に関する評価は十分に行われていない現状がある。本研究では、免疫チェックポイント阻害剤投与患者の奏功例において、治療開始前から免疫系の制御に関わるタンパク質が患者血清中で高値を示し、治療抵抗性を示す段階で低下することが明らかとなった。免疫チェックポイント阻害剤に対する治療応答性を予測するバイオマーカーとして、このタンパク質濃度を評価することが重要であると考えられた。
  • ニロチニプによる高血糖発現機序の解析
    奨励研究
    東京大学
    2015年 - 2015年
    本研究は、慢性骨髄性白血病の治療に汎用されるニロチニブに関して、治療上の障害となる副作用である高血糖に着目し、その発症機序を明らかにすることを目的とした。一般に、チロシンキナーゼ阻害薬は分子標的治療薬に分類されているため、抗体医薬と同様に標的分子への特異性が高いと考えられていたが、実際には開発段階で想定された標的分子(プライマリーターゲット)以外の分子に対しても作用すること(オフターゲット効果)が明らかとなってきており、これが薬効の延長線上で捉えられない副作用発現に繋がる可能性が指摘されている。そこで本研究では、ニロチニブによる高血糖の発現にオフターゲット効果が関与していると想定した。過去の報告から膵臓ランゲルハンス島に発現し、血糖コントロールに関連する可能性がある分子としてSLC7A5およびTHADAが考えられた。そこで本研究では、ニロチニブがSLC7A5およびTHADAを阻害し、インスリン分泌を低下させることで高血糖が発現するという仮説を置き、細胞系を用いて実験的に検証することとした。マウス膵臓β細胞様培養細胞株であるβTC細胞は、グルコース負荷に応答してインスリン分泌が生じるため、この細胞培養系を用いて検討を行った。まず培養条件を検討した結果、25mMグルコースを含む緩衝液を使用して2時間培養した際にインスリン分泌量が最大値を示したことから、この条件により検証を進めた。次にニロチニブによってインスリン分泌量の低下が生じるかを確認するため、予めニロチニブを臨床濃度で暴露したβTC細胞に対してグルコースを負荷した際のインスリン分泌量を測定した。その結果、ニロチニブの暴露によりインスリン分泌量は低下した。今後速やかにSLC7A5およびTHADAの遺伝子発現をそれぞれ単独で抑制した際の、インスリン分泌応答への影響を定量的に評価していく予定である。
  • 薬物封入マイクロエマルジョン含有院内外用製剤の開発
    奨励研究
    東京大学
    2007年 - 2007年
    ・目的
    マイクロエマルジョン(ME)は難溶性物質の溶解性、吸収性改善の製剤化技術として注目されている。MEを院内外用製剤に応用することで、基剤への溶解度が低い薬物に対して高濃度に薬物を溶解した状態で含有させることができるため、効率的に薬物を経皮吸収させる院内軟膏製剤の開発を開発することができる。そこで、本研究では臨床適用可能な薬物封入ME含有院内外用製剤を開発を目的に研究を行った。
    ・方法
    モデル薬物として難水溶性のため品質改善が必要とされているスピロノラクトン(SPI)を用いた。モノカプリル酸プロピレングリコール:ポリソルベート20:1.3-ブチレングリコール:水=1.5:6.0:0.5:90(w/w/w/w)をモデルME組成とし、花輪らの方法を用いて、ME内にSPIを封入した。また、実際の院内製剤スケールに対応するため、ホモミキサーを用いたスケールアップも検討した。経皮吸収実験はユカタンマイクロピッグの皮膚およびフランツセルを用いて行った。経皮吸収が認められたSPI封入MEに水溶性ゲルを混合し安定性試験を行った。
    ・成果
    SPIの水への溶解度は室温で約20μg/mLであったが、MEに封入した場合、水溶液中に1%のSPIの封入が可能となった。得られたME溶液の粒子径は約200nmであり、ホモミキサーを用いたスケールアップも容易であった。SPIの水溶液と1%SPIのME溶液について経皮吸収実験を行ったところ、ME溶液において経時的にSPIの吸収が認められた。よって、MEへの封入によりSPIの経皮吸収性が有意に改善されたことが示された。しかし、この1%SPIのME溶液を1%水性ゲルに混合した製剤については経皮吸収は認められなかったことから、本製剤はゲルからSPIの放出が重要なファクターとなっていることが推察された。現在、粘性の低いゲルに変更した新規製剤の調製を可能にしており、一ケ月間において明確な品質の変化は認められないという結果を得ている。今後は、新処方の経皮吸収性について評価し、臨床応用につなげる。