左振 恵子
| 人文社会学部 児童学科 保育・幼稚園コース | 准教授 |
Last Updated :2025/10/07
■研究者基本情報
■経歴
経歴
- 2024年04月 - 現在
帝京平成大学, 人文社会学部 児童学科 保育・幼稚園コース, 准教授, 修士 - 2017年04月 - 2024年03月
帝京平成大学, 人文社会学部 小学校・特別支援コース, 准教授, 修士 - 2017年04月 - 2018年03月
筑波大学附属視覚特別支援学校, 自立活動担当, 非常勤講師 - 1992年05月 - 2017年03月
筑波大学附属視覚特別支援学校, 自立活動担当, 教諭 - 1992年04月 - 1992年05月
筑波大学附属視覚特別支援学校・自立活動担当非常勤講師, 自立活動担当, 非常勤講師 - 1990年04月 - 1991年03月
埼玉県立特別支援学校塙保己一学園, 中学部・重複学級, 産休育休代替教員 - 1989年04月 - 1990年03月
日本放送協会学園, 専攻科・社会福祉コース, 非常勤講師
学歴
■研究活動情報
論文
- 手指動作を中心とする発達順序性ー視覚障害生徒の日常生活動作再指導に活かすー(学位論文・修士)
左振恵子
2021年03月, [査読有り]
筆頭著者 - 盲ろう生徒への情報保障についての展望~通訳介助者を介した教科教育・大学高等教育を行うために~
左振恵子
帝京平成大学 児童学科研究論集, 2019年03月
筆頭著者 - 視覚障害教育の自立活動の指導内容と指導方法における一考察
2018年03月 - 盲学校における盲ろう生徒への通訳のあり方 ~教室外部通訳介助者との連携を中心に~
日本特殊教育学会第45回大会発表論文集, 2007年09月 - 盲学校における盲ろう生徒への通訳介助について ~筑波大学附属盲学校実践を通して~
日本特殊教育学会第44回大会発表論文集, 2006年09月
MISC
- 自立活動 ADLの指導内容の紹介から見えてくること : 筑波大学附属視覚特別支援学校の中学部の取り組みより (教科・領域の指導(中学部・高等部))
左振 恵子
視覚障害教育ブックレット, 2015年01月
ジアース教育新社 - 第5回視覚障害教育研究協議会報告 点字切り替え時期における読み教材の作成について--三年間の研究協議会からみえてきたこと
江村 圭巳; 氣仙 有実子; 左振 恵子
研究紀要, 2008年04月
筑波大学附属視覚特別支援学校
書籍等出版物
講演・口頭発表等
- 視覚に障害のある幼児・児童・生徒への歩行指導について
左振恵子
令和6年度歩行指導講演会, 2024年08月28日, [招待有り] - 学校と放課後等デイサービスとの 連携・共同による支援についてⅠ -視覚障害児童生徒を中心に-
左振恵子企画 オンライン配信
日本特殊教育学会 第61回大会, 2023年08月18日 - 視覚障害生徒の日常生活動作の再指導方法についての提案(2) 紙を折るー発達順序性の項目ネットワーク図・下位項目表の活用―
左振恵子
日本特殊教育学会 第61回大会, 2023年08月25日 - 自立活動における日常生活指導 (ADL)の指導の理論 と方法について
左振恵子
東京都立八王子盲学校 全校研修会, 2022年08月30日 - 歩行指導の実際(2)
石川県立盲学校 全校研修会(2), 2021年11月24日 - 視覚障害生徒の日常生活動作の再指導方法についての提案(1) 発達順序性の項目ネットワーク図・下位項目表の活用
左振恵子
日本特殊教育学会 第59回大会(オンライン), 2021年09月20日 - 歩行指導の実際(1)
石川県立盲学校 全校研修会(1), 2021年08月30日 - 歩行指導の実際
石川県立盲が構 第2回 全体研修「歩行指導」, 2020年12月02日 - 歩行指導について
石川県盲学校 歩行指導研修会, 2020年09月09日 - 自立活動の指導について
秋田県立視覚支援学校 全校研修会, 2019年08月06日 - 自立活動の中の日常生活動作(ADL)の指導について
左振恵子
長野県立松本盲学校校内研修会, 2017年11月27日
所属学協会
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 盲学校における盲聾二重障害生徒の心情表現の理解及び共感する心の育成の研究
奨励研究
筑波大学
2007年 - 2007年
〔研究目的〕
盲聾二重障害の生徒は、日常的に使う言葉や学習を進めていく上で必要な言葉を理解するだけでも多くの時間を要する。また、盲聾教育は、言葉と具体物の一致をさせながらの学習展開が最も効果的とも言われている。そのため心情表現の理解はタイミングを逸しやすく机上のものとなりやすいため、共感的に理解することが難しい。更に、余暇活動の内容についても盲聾二重障害者はかなりの制限があるため、豊かな生活を送るためにも読書をする力は必要不可欠となる。
これらの点ををふまえ、本研究では、本校高等部1年に進学した当該生徒を対象とし、人の心情表現を理解し、共感する心を育成するための方法を研究することを目的とする。
〔研究方法〕
(1)対象生徒の友人とのやりとりの場面を観察もしくは通訳介助を行う
(2)対象生徒に友人とのやりとりについての文章を書かせる
(3)心情表現を推測しながら読み進める物語を教材にする
以上の三点を基に心情表現の理解度及び共感的に実際の場面で活用することができたかを判断する。
〔研究成果〕
本研究では、必ずしもこの方法が良いというものは得られなかった。が、知的に遅れがない盲聾二重障害生徒の心情表現の理解及び共感する心の育成を行う上で、最小限度必要な条件について、まとめることができた。
(1)指導のタイミング
盲聾障害を持つ生徒は、主体的に外部に働きかけることが極めて少ないため、対象生徒が自発的に外部との関わりを持ち始めた頃に指導を開始するとより効果的である。この時、当然のことながら対象生徒に外部への働きかけの必要性を指導し続けていることが前提となる。
(2)人的環境
・対象生徒の言語能力を前年度以前から理解する教員が言葉の指導を担う
・会話の通訳だけでなく、状況通訳までも確実に行える外部の通訳介助者の存在は必須である。
(3)指導上の留意点
・指導をすべき言葉について、全てを教えようとせず、段階を踏んで指導をおこなう。
・対象生徒の無理解からきている言葉については、時間を明けず確認し、指導する。
・指導した言葉が使える場面が出てきた時は、すかさずその言葉を使う。
・指導した言葉については、何度も質問内容を変えて確認する。