吉藤 玲子
| 人文社会学部 児童学科 小学校・特別支援コース | 教授 |
Last Updated :2025/10/27
■研究者基本情報
■経歴
経歴
学歴
委員歴
- 2023年04月 - 現在
人権擁護委員, 法務省 - 2022年06月 - 現在
顧問, 全国小学校社会科研究協議会 - 2022年04月 - 現在
顧問, 東京都社会科研究協議会 - 2020年04月 - 現在
編集委員, 小学校社会科学習資料「農業とわたしたちのくらし」 - 2020年04月 - 現在
海洋教育普及事業検討委員会委員, 公益財団法人日本海事広報協会 - 2012年04月 - 現在
講師, 社会科教育連盟 - 2005年04月 - 現在
編集委員, 新編「新しい社会」東京書籍 - 2015年04月 - 2025年03月
関税不服審査委員会委員, 財務省 - 2020年05月 - 2022年05月
会長, 全国小学校社会科研究協議会 - 2020年05月 - 2022年03月
会長, 東京都社会科研究協議会 - 2020年04月 - 2022年03月
編集委員会 委員長, 東京都 小学校社会科学習資料「みんなの水道」 - 2020年04月 - 2022年03月
エネルギー教育推進事業 委員, 経済産業省資源エネルギー庁 - 2015年04月 - 2022年03月
委員長, 台東区小学校社会科副読本編集委員会 - 2003年04月 - 2005年03月
研究指定校に関わる企画委員会, 文部科学省 - 2003年04月 - 2004年03月
中央教育審議会教育課程部門社会科, 文部科学省
■研究活動情報
受賞
論文
- 日本と中国の年中行事から学ぶ異文化理解の学習方法
吉藤 玲子
帝京平成大学児童学科研究論集, 2026年02月
筆頭著者, 本研究は、初等教育段階において、関係が難しいとされる隣国・中国への理解を深めるために、年中行事を題材とした異文化理解学習を提案・実践したものである。横浜山手中華学校との交流を通じ、児童が日本と中国の年中行事(正月と春節、端午の節句と端午節、中秋の名月と中秋節など)を比較し、文化の共通点や相違点に気付くことをねらいとした。学習は「日本の行事を調べる」「中国の行事と比較する」「友好のあり方を考える」という三段階で構成し、逆向き設計論を取り入れて学びを深めた。その結果、児童は中国に対する先入観を見直し、異文化への関心と理解を高めることができた。年中行事という身近な題材は、体験や交流に依存せずにどの学校でも実施できる汎用性の高い学習方法であることを確認した。 - 小学校社会科における地域人物の教材化について~蔦屋重三郎の事例をもとに~
吉藤玲子
社会科勉強会 「逆轉」, 2025年04月
筆頭著者, 令和7年度大河ドラマ「べらぼう」の舞台である台東区千束を題材に、江戸のメディア王蔦屋重三郎を中心とした地域学習を6年生歴史単元で実施した。吉原地域は風俗街としての負のイメージがあるが、教材化では「文化のゆりかご」としての江戸文化を重視し、蔦重の生い立ちや江戸町人文化との比較を学習。授業後アンケートでは、教員は教材化を肯定的に評価し、児童の地域愛着や学習意欲の喚起につながったことが明らかとなった。地域固有の文化資源を活かした教材化の可能性を示す事例である。 - 教職科目「社会科」の講義概要とその成果~地域教材の活用を通して~
吉藤玲子
帝京平成大学児童学科研究論集, 2025年02月
筆頭著者, 本講座は、小学校社会科を教えるために必要な知識と指導技術を学ぶことを目的としている。令和2年度学習指導要領の改訂を踏まえ、「社会的な見方・考え方」を中心に15回の授業を構成した。社会科は、資料の活用や地域社会への実地見学などの体験を通して、児童が社会の事象を自分ごととして捉える力を育む教科である。本講座では、学生自身にとって身近な地域教材を取り入れる活動を設定し、主体的・対話的に学ぶ授業づくりを実践的に体験させることを重視した。その結果、学生が地域の特色を活かした授業設計の方法を理解し、児童の主体的な学びを促す社会科授業の構想力を養うことを目指した。 - 日本と韓国の年中行事から学ぶ異文化理解の学習方法ー小学校4年生・6年生を対象にした単元開発と授業実践ー
吉藤玲子
2024年03月, [査読有り]
本研究の目的は、初等教育段階において、関係が難しいとされる隣国・韓国との異文化理解を、年中行事を通して深化させる学習方法を提案することである。令和2年度から全面実施された学習指導要領では「外国語活動」「外国語」の時間が設けられたが、国際理解教育は英語圏に偏りがちである。そこで本研究では、英語圏以外の韓国を対象とし、「お正月―ソルラル」「お盆―チュソク」「七五三―トルチャンチ」などの行事を比較しながら文化の共通点や相違点を探る学習を行った。4年生では総合的な学習の時間に韓国学校との交流を通して理解を深め、6年生では社会科「日本とつながりの深い国々」において、逆向き設計論を基に日韓親善大使としての提案をまとめた。結果、児童は身近な年中行事から異文化の背景を理解し、自らの考えを外部に発信する力を育んだ。年中行事を題材とする本手法は、汎用性と継続性のある異文化理解教育として有効であることが示唆された。 - 小学校における異文化理解学習ー多様な交流活動の実践を通してー
吉藤 玲子
帝京平成大学児童学科研究論集, 2023年03月
筆頭著者, TOKYO2020大会の終了後、東京都内の学校では、これまで盛んに行われてきた“Welcome to Tokyo”を合言葉とした国際理解教育やゲストを招いた交流活動の今後の在り方を模索している。新型コロナウイルス感染症の影響により、学校現場では依然として感染対策を講じながら活動を継続する必要がある。本研究は、こうした状況の中で3年ぶりに実施された小学生と大学留学生との対面交流の実践を取り上げ、コロナ禍において継続してきた文書やオンラインによる交流活動の成果と課題を分析したものである。分析を通して、感染症流行下においても子どもたちが異文化に関心をもち、他者理解を深める学びを継続するための工夫や指導上の留意点を明らかにした。 - 文化財や年中行事の保護・継承に関する教育の充実 : 小学校第4学年 社会科学習を通しての一考察
吉藤 玲子
日本女子大学教職教育開発センター年報 / 日本女子大学教職教育開発センター 編, 2020年
筆頭著者, 新型コロナウイルスの影響で学校現場は対応に追われる中、新学習指導要領の全面実施に伴い、「主体的・対話的で深い学び」の具現化が試みられている。社会科では第4学年で「文化財・年中行事」の学習が新しく市内から県内全域に広がり実施されている。本研究は、子どもたちが異文化理解の前に自国のよさを理解することの重要性に着目し、文化財や年中行事の背景にある人々の思いや努力を知る学習を通して、日本のよさを自らのものとして捉え、保護・継承や社会参画につなげる教育の意義を検討するものである。 - 子供が主体的に学び、考える学習活動 : 次期学習指導要領改訂に向けて教育管理職として思うこと
吉藤 玲子
日本女子大学教職教育開発センター年報 / 日本女子大学教職教育開発センター 編, 2015年
筆頭著者
MISC
- 「今、何を目指したらよいのか」学校現場や教員養成大学に見られる課題
吉藤 玲子
教育PRO, 2025年06月17日, [招待有り]
筆頭著者, 近年、教員不足や採用試験の早期化により、教育現場と教員養成大学は大きな影響を受けている。学生には早期から現場体験を通じて教員志望を確かめさせ、探究的な学習の経験を積ませることが求められる。また、授業のねらいを明確にした効率的な授業準備やICT活用の実践も重要である。さらに、教師の魅力を社会に発信することにより、教育現場への志望意欲を喚起することが必要である。これらの課題に即した教師育成の在り方を論じる。 - 実践! 校長塾(426)グローバル化する国際社会を生き抜く子どもの育成(4)社会科における「選択・判断」の学習
吉藤 玲子
週刊教育資料 = Educational public opinion / 日本教育新聞社 編, 2021年04月26日
小学校社会科では、学習指導要領改訂により「選択・判断」が重視される。本校では第4学年で県内の文化財や年中行事を通して地域への愛着や保存・継承への参画意識を育み、第6学年では国際交流活動により、世界の多様な生活や文化の尊重の重要性を実感させた。オリンピック・パラリンピックを契機に、身近な地域と世界との関わりを再考させる実践である。, 東京 : 教育公論社 - 実践! 校長塾(425)グローバル化する国際社会を生き抜く子どもの育成(3)「異校種間連携」「提案できる子どもの育成」という視点
吉藤 玲子
週刊教育資料 = Educational public opinion / 日本教育新聞社 編, 2021年04月19日
東京 : 教育公論社 - 実践! 校長塾(424)グローバル化する国際社会を生き抜く子どもの育成(2)コロナ禍における学習展開の実践
吉藤 玲子
週刊教育資料 = Educational public opinion / 日本教育新聞社 編, 2021年04月12日
コロナ禍で学校の休校に伴い対面での国際交流が困難となったが、学校ホームページを活用した「つなぐプロジェクト」で国内外からのメッセージ掲載や、東京韓国学校とのポスター交流、オンラインでの留学生との交流を継続した。また、遠出できない状況下で地域「上野」の教材整理を行った。これにより、児童は対面交流が制限される中でも、世界の一員として日本人としての在り方を見つめ直す契機となった。, 東京 : 教育公論社 - 実践!校長塾(423)グローバル化する国際社会を生き抜く子どもの育成(1)伝統・文化、国際理解を特色とした本校の研究を通して
吉藤 玲子
週刊教育資料 = Educational public opinion / 日本教育新聞社 編, 2021年04月05日
本校は、グローバル化する社会を生き抜く力を育むことを目指し、発達段階に応じた子どもの姿を設定した。伝統行事体験や外国語授業の実態調査を基に、第5学年総合的な学習「日本のCOOLを探せ~地域に残る職人の技~」および第6学年社会科「世界の未来と日本の役割」を実践した。自国の伝統や文化への理解を出発点とし、他国理解へ視野を広げ、自信をもって交流できる児童の育成を目指す。, 東京 : 教育公論社
書籍等出版物
- 令和12年度版 新しい社会(教科書)
東京書籍, 編者(編著者)
東京書籍, 2030年03月 - みんなの教育技術「教師という仕事が10倍楽しくなるヒント」(Web版)
吉藤玲子, 単著
小学館, 2025年 - 令和6年度版「新しい社会」(教科書)
共著
東京書籍, 2024年04月 - 都道府県別 日本の地理データマップ
監修
小峯書店, 2023年 - 全国社会科 研究論文集
編者(編著者)
全国小学校社会科研究協議会, 2022年 - 「研究実践シリーズ 授業の創造」
分担執筆
東京都小学校社会科研究会, 2021年 - 令和時代の校長メッセージ 66文例集
共著
教育開発研究所, 2020年 - コロナ禍における学校経営
共著
麻布台学校教育研究所, 2020年 - 社会科学習指導案集
共著
東洋館, 2015年
講演・口頭発表等
- 日本と中国の年中行事から学ぶ異文化理解の学習方法~横浜山手中華学校との交流を通して~
吉藤玲子
日本国際理解教育学会第34回(学会発表), 2025年06月28日 - 日韓の異文化理解は初等教育から~年中行事を通して理解を深める~
吉藤玲子
中野区日韓親善協会 総会, 2025年06月25日, [招待有り] - 日本と韓国の年中行事から学ぶ異文化理解の学習方法
吉藤 玲子
日本国際理解教育学会第33回研究大会(学会発表), 2024年06月30日 - 初等教育からつながる日本と韓国
吉藤玲子
日韓親善友好協会 総会, 2023年06月20日, [招待有り] - 社会的事象の見方・考え方を働かせて追究する単元構成の工夫
日本社会科教育学会 第68回全国大会(学会発表), 2018年11月