川島　尊之

健康メディカル学部 心理学科教授
健康科学研究科 言語聴覚学専攻教授
Last Updated :2025/10/07

■研究者基本情報

学位

  • 博士（心理学）, 東京大学

研究キーワード

  • 聴覚心理学
  • 実験心理学
  • 知覚心理学

研究分野

  • 人文・社会, 認知科学
  • 人文・社会, 実験心理学

■経歴

経歴

  • 2008年04月 - 現在
    帝京平成大学, 健康メディカル学部 心理学科, 講師、准教授（2013年4月から）、教授（2023年4月から）
  • 2005年04月 - 2008年03月
    東京大学大学院, 総合文化研究科生命環境科学系, 助手, 助教（2007年4月から）
  • 2004年04月 - 2005年03月
    東京大学大学院, 総合文化研究科21世紀COE「心とことば－進化認知科学的展開」, 拠点形成特任研究員
  • 2002年04月 - 2004年03月
    東京大学, インテリジェントモデリングラボラトリ, 中核的研究機関研究員

学歴

  • 1999年04月 - 2002年03月, 東京大学大学院, 人文社会系研究科, 心理学専門分野（博士課程），2005年3月 博士（心理学）
  • 1997年04月 - 1999年03月, 東京大学大学院, 人文社会系研究科, 心理学専門分野（修士課程）
  • 1997年03月, 東京大学, 文学部, 心理学専修課程

委員歴

  • 2022年07月 - 2024年06月
    特別研究員等審査会専門委員（書面審査）, 日本学術振興会

■研究活動情報

受賞

  • 2005年12月
    日本基礎心理学会, 優秀発表賞
    川島 尊之;佐藤 隆夫

論文

  • [やさしい解説] 心理実験の統計分析入門　　　　　　　　　　　　　　　
    川島 尊之
    日本音響学会誌, 2018年10月, ［査読有り］
    A tutorial paper
  • Perceptual limits in a simulated "Cocktail party"
    Takayuki Kawashima; Takao Sato
    ATTENTION PERCEPTION & PSYCHOPHYSICS, 2015年08月, ［査読有り］
    DOI URL
  • Change deafness for simultaneous voices
    Takayuki Kawashima
    JAPANESE PSYCHOLOGICAL RESEARCH, 2015年07月, ［査読有り］
    DOI URL
  • Adaptation in Sound Localization Processing Induced by Interaural Time Difference in Amplitude Envelope at High Frequencies
    Takayuki Kawashima; Takao Sato
    PLOS ONE, 2012年07月, ［査読有り］
    DOI URL
  • Attention modulates auditory adaptation produced by amplitude modulation
    Takayuki Kawashima
    JOURNAL OF THE ACOUSTICAL SOCIETY OF AMERICA, 2009年11月, ［査読有り］
    DOI URL
  • 同時複数音声の分散的聴取における知覚限界
    川島尊之; 佐藤隆夫
    日本音響学会誌, 2008年12月
    同時に提示される複数音声のすべてを聞き取りの対象とする音源分離知覚(分散的聴取)についてその限界と限界の規定要因を研究した。実験では同時複数音声の後に,その中から無作為に選択する単独音声を提示し,参加者は単独音声が複数音声に含まれるか否かを回答した。実験の結果から単語(実験1)と文章(実験2)について話者数(3名から8,9名)に関わらず知覚の限界はおよそ2名程度であることが推定された。更に音声間の干渉による影響を見るため単独音声を複数音声の直前に提示する条件と結果を比較したところ,話者数が比較的多いときであっても,音響的干渉だけではなく,高次の処理効率が知覚限界を規定していることが示唆された。
  • Factors affecting the perception of multiple simultaneous voices
    川島 尊之; SATO Takao
    Japanese Journal of the Psychonomic Society, 2005年, ［査読有り］
    The maximum number of streams that could be heard from a mixed sound was measured. In each trial a mixed voice and a single voice (probe) were successively presented. The 7 adult subjects were required to judge whether, or not, the probe was present in the multiple voices. The perceptual limit (the maximum number of streams) was calculated by multiplying the true hit ratio with the number of speakers. The estimated perceptual limit was approximately 3 when more than 4 speakers were presented. The results indicate that auditory processing is more effective than previously believed (cf. Kashino & Hirahara, 1996). The data indicated that the probe could be detected more easily when it was presented before the mixed voices rather than after the mixed voices. This may indicate that the perceptual limit results from a limited attention capacity.
    DOI URL
  • Perceptual learning and its generalization in the discrimination of interaural time differences
    川島 尊之
    Journal of the Acoustical Society of Japan (E.), 2000年, ［査読有り］
    DOI URL

MISC

書籍等出版物

  • 音の知覚: 音源定位　　　　　　　　　　　　　　　
    川島尊之, 分担執筆, 感覚・知覚ハンドブック第三版 pp.1054–1059
    誠信書房, 2025年04月
  • 図説現代心理学入門 藤岡新治・山上精次（編）　　　　　　　　　　　　　　　
    中沢仁; 川島尊之, 共著, 第5章 感覚・知覚（認知心理学I） pp117-140
    培風館, 2006年

講演・口頭発表等

  • 日常的な音に対する感情面での評価と音源位置の関係　　　　　　　　　　　　　　　
    川島 尊之
    日本音響学会聴覚研究会, 2023年02月18日
  • 話者数知覚の時間的性質　　　　　　　　　　　　　　　
    川島 尊之
    日本音響学会聴覚研究会, 2015年08月03日
  • 複数音声の重畳回数の弁別　　　　　　　　　　　　　　　
    川島尊之
    日本音響学会研究発表会, 2014年03月03日
  • 同時音源に対する数判断　　　　　　　　　　　　　　　
    川島尊之; 佐藤隆夫
    日本音響学会研究発表会, 2012年03月06日
  • 模擬カクテルパーティにおける変化の検出:話者の性別の効果　　　　　　　　　　　　　　　
    川島尊之
    日本音響学会研究発表会, 2010年09月07日
  • 模擬カクテルパーティにおける変化の検出--発話者の位置の効果　　　　　　　　　　　　　　　
    川島 尊之
    日本音響学会聴覚研究会, 2010年02月06日
  • 振幅変調音への順応における注意の働き　　　　　　　　　　　　　　　
    川島尊之
    日本音響学会研究発表会, 2009年03月10日
  • 音の順序同定における視覚手がかりの影響　　　　　　　　　　　　　　　
    川島尊之; 横澤一彦
    日本音響学会研究発表会, 2007年03月06日
  • 重畳音声における複数話者の知覚に関する検討　　　　　　　　　　　　　　　
    川島 尊之; 佐藤 隆夫
    日本音響学会聴覚研究会, 2002年09月06日
  • 振幅包絡の両耳間時間差による定位残効　　　　　　　　　　　　　　　
    川島尊之; 佐藤隆夫
    日本音響学会研究発表会, 2002年03月18日
  • 両耳間時間差の弁別における知覚学習　　　　　　　　　　　　　　　
    川島尊之; 柏野牧夫; 佐藤隆夫
    日本音響学会研究発表会
  • 部分音の選択的聴取と分散的聴取　　　　　　　　　　　　　　　
    柏野牧夫; 川島尊之; 佐藤隆夫
    日本音響学会研究発表会
  • 日本語文章中の単語知覚における後続文脈の促進的効果　　　　　　　　　　　　　　　
    川島尊之; 柏野牧夫
    日本音響学会研究発表会
  • 同時マスキングにおける学習効果と転移　　　　　　　　　　　　　　　
    川島尊之; 柏野牧夫; 佐藤隆夫
    日本音響学会研究発表会

所属学協会

  • 現在
    Association for Research in Otolaryngology　　　　　　　　　　　　　　　
  • 現在
    Association for Psychological Science　　　　　　　　　　　　　　　
  • 現在
    Acoustial Society of America　　　　　　　　　　　　　　　
  • 現在
    日本基礎心理学会　　　　　　　　　　　　　　　
  • 現在
    日本音響学会　　　　　　　　　　　　　　　
  • 現在
    日本認知科学会　　　　　　　　　　　　　　　
  • 現在
    日本心理学会　　　　　　　　　　　　　　　

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 感情処理過程における前後の異方性の分析
    基盤研究(C)
    帝京平成大学
    2021年04月 - 2024年03月
    2021年度の研究実績について、本研究の目的と2021年度の実施計画を簡単に振り返ったのち述べる。
    本研究の目的は人間が周囲の全方位の対象を、感情の点でどのように処理しているかについて特に異方性の観点から実証的に理解を進めることである。具体的には感情に関わる認知処理過程の前方、後方間の異方性を確認、再現する等を通して目的を達する（例えば目的の1つは“後方提示による不快化”の研究となる）。本研究の成果は、感情を介した人間の適応と適応過程に関する生態的に妥当な理解を深め、さらには感情をより強く喚起させる提示条件に示唆を与えるなどの可能性がある。
    2021年8月までに研究環境の一部を整備し、加えて2021年度中に研究の3つの目的のうちの一つである、“後方提示による不快化”（音を背後から提示すると、前方から提示する場合に比べて、より不快となる傾向）に関する実験を7か月間行う計画であった。研究環境の一部の整備とは、刺激提示環境を維持するための装置（組立防音室）の購入設置と、生理指標を測定するための瞳孔径測定装置等の購入などを指す。
    研究実績の概要：①2021年度では、研究環境の一部の整備について一定の成果を予定可能な研究環境を準備した。ただし納期の短縮のため代替機器を購入したため、計画当初と比べると測定指標の一部を欠く等のかたちとなる点については今後適宜拡充等の対応を考える。② 後方提示による不快化に関する実験について研究環境の評価と、予備的な聴取を完了した。本計画では、実験の参加者が、スピーカから提示した音の前後の方位をある程度聞き分けることが望ましいが、周囲の騒音、雑音の程度、実験環境内の反響等、音響的な環境によってはこれが難しくなる。この点について研究環境における音響的な特徴を測定、評価し、予備的な聴取を経て、計画していた実験が可能であることを確認した。
  • 聴覚における特徴分析過程における選択的注意の働き　　　　　　　　　　　　　　　
    2007年 - 2009年

社会貢献活動

  • 「錯覚展 心の働きにせまる不思議な世界」に音の錯覚を出展、東京、新潟、岐阜。　　　　　　　　　　　　　　　
    その他
    2005年 - 2007年

学術貢献活動

  • 査読（1回のみ担当の雑誌を含む） ：Frontiers in human neuroscience, Quarterly journal of experimental psychology, Journal of the acoustical society of America, Japanese psychological research, 日本音響学会誌、認知科学、心理学研究　　　　　　　　　　　　　　　
    査読

その他

  • 日本心理学会 代議員
    2009年06月 - 2013年03月
    2009年6月から2011年3月まで専門別、2011年4月から2012年度まで地域別。

■大学教育・資格等情報

主な担当授業科目名

  • 心理学統計法