木下 美聡

健康医療スポーツ学部 柔道整復学科准教授
Last Updated :2025/06/19

■業績リスト

論文

  • 柔道整復学科夜間部における「画像検査学」の設置と今後の可能性
    共著, 要旨:近年の医療技術の進歩により、画像データをCD-R等の媒体に保存することで施設外でも容易に 画像を表示することができるようになった。これらのことにより、柔道整復師は様々な画像データを目 にする機会が増え、各種検査に関する知識が求められるようになっている。日本医学柔整鍼灸専門学校 では、「画像検査学」を開講したので、その概要と今後の可能性について報告する。今回は、平成25年 度に開講した「画像検査学」の内容をシラバスおよび講義資料から抽出した。また、毎回の授業後に実 施したフィードバックシートをまとめた。講義は、「エックス線撮影」などの各種画像検査の原理や画像 情報の基本的な見方を中心に実施されていた。学生からのフィードバックシートでは、「MRI検査につ いてもっと時間をかけて説明してほしかった」などの国家試験を視野にし、かつ実際に目にする機会が 多い検査への充実を望む声が多く寄せられた。今後は学生および臨床現場のニーズを考慮した授業展開 をしていきたいと考えている。, 臨床福祉ジャーナル, 敬心学園, 11, 2014年10月, https://mol.medicalonline.jp/library/journal/download?GoodsID=dv8rihuk/2014/001100/013&name=0081-0088j&UserID=202.34.238.4
  • 圧迫ストッキング着用は 持続的な座位姿勢保持により誘発される 骨格筋の血液量減少/酸素化レベルの低下を抑制した
    共著, Abstract: This study quantitatively analyzed the e ects of 3 h of constant sitting on skeletal muscle oxygenation in the lower extremities, using near-infrared time-resolved spectroscopy (NIRTRS). The e ects of compression stockings were also evaluated. Eleven healthy men (age, 30.0 6.7 years) maintained their knee joints at 90 flexion during 3 h of constant sitting and wore a compression stocking on either the right or left leg. The side the stocking was worn was chosen randomly. Subsequently, leg circumference and extracellular water were measured. After 3 h of sitting, both factors increased significantly in uncompressed limbs. Furthermore, intracellular water and muscle oxygenation had significantly decreased. In contrast, extracellular water had not increased in the limbs wearing compression stockings. Furthermore, the increased circumference of compressed limbswassignificantlysmallerthanthatofuncompressedlimbs. Decreasesinoxygenatedhemoglobin and total hemoglobin were significantly smaller in compressed limbs than in uncompressed limbs (oxy-Hb; p = 0.021, total-Hb; p = 0.013). Three hours of sitting resulted in decreased intracellular water and increased extracellular water in the lower extremities, leading to reduced blood volume and oxygenation levels in skeletal muscle. Compression stockings successfully suppressed these negative e ects., Appl. Sci. 2019, 9, 1800, Applied Sciences, 2019年09月, 査読あり, https://www.mdpi.com/2076-3417/9/9/1800

MISC

  • 安井寅吉『柔道整復術』の成立過程の一考察
    共著, 「はじめに」柔道整復学科に使用されている教科書で『柔道整復学 理論編』が使用されており, 2009(平成21)年に改訂第5版が最新版として出版されている. この教科書は初版の序文によると1964(昭和39)年にはじめて柔道整復術の教科書として『柔道整復理論』が発行されたとある. その後, 1988(昭和63)年に『柔道整復学』として初版が刊行された旨の記述がある. 歴史を振り返ると, 柔道整復術は, 1920(大正9)年「按摩術営業取締規則」を改正する形で法的に認知された. これにともない, 同年に第一回柔道整復術試験が実施されることとなり, 今日の柔道整復師の原点となった. 柔道整復術試験に関しては『日整六十年史』に記述されている. これによると試験内容は筆記と実技が行われたが, この試験では筆記で落第する者が多数出たとされている. 試験内容を見ると, 柔道整復術試験もいわゆる医学七科(理学, 化学, 解剖学, 生理学, 病理学, 薬物学, 専門各科)に近接されており, 西洋医学を踏襲していること分かる., 臨床福祉ジャーナル, 敬心学園, 8, 1, 64, 66
    2011年10月
    https://mol.medicalonline.jp/library/journal/download?GoodsID=dv8rihuk/2011/000801/012&name=0064-0066j&UserID=202.34.238.4
  • HRVの測定によるコンディショニング評価 一柔道整復師による活用例の提言一
    共著, 身体活動を評価する指標として心拍数がこれまでよく使われてきた。近年では身体活動の負荷に対する身体適応状態や疲労レベルなどを客観的に評価する指標として使われ始めている。週1回、40分×3セットの多段階ランニング負荷を8週間実施。トレーニング当日の朝とトレーニング翌朝のHRV(heart rate variability)を比較検討し、どのような変化をするのかを検証した。トレーニング翌朝の心拍変動は、Recovery指標で有意に低下した。また、トレーニング当日の朝のHRVが既に疲労状態を示す場合は、Recovery指標の低下率が高かった。, 臨床福祉ジャーナル, 敬心学園, 11
    https://mol.medicalonline.jp/library/journal/download?GoodsID=dv8rihuk/2014/u01100/044&name=0163-0163j&UserID=202.34.238.4
  • 楊心流『胴謹図』における密教的要素
    共著, 柔道整復術の源流となる柔術、とりわけ楊心流柔術は、医学的特徴としては当身を伝書に伝える。しかし、その内容は不明な点が多い。楊心流柔術の当身を理解することは、今日の柔道整復術の技術的基盤を理解する上で有用であると考えられるため、特に、当身についての密教的な関連性を明らかにすることを目的とした。      方法は、楊心流「胴譯図」の特徴およびその成立過程について鎌倉時代の歴史史料を用いて歴史的、宗教的に分析した。結果、「胴譯図」における当身は、鎌倉時代に萌芽をみることができ、九州において異国調伏の祈祷(密教)とともに展開されたことが推察された。, 臨床福祉ジャーナル, 敬心学園, 11
    2014年10月
    https://mol.medicalonline.jp/library/journal/download?GoodsID=dv8rihuk/2014/u01100/028&name=0155-0155j&UserID=202.34.238.4
  • ダイナミックストレッチ時における相反性神経支配メカニズムの検討
    共著, ダイナミックストレッチの一つであるジャックナイフストレッチの効果を検証する目的で、運動介入前後での筋代謝と筋活動を確認した。筋代謝は、近赤外線分光法にて、筋活動は筋電図にて確認した。介入運動は、ジャックナイフストレッチ5秒間伸展、10秒間Restを1セットとし、5セット実施した。本実験により、SmO2値が顕著に上昇し、筋電図の振幅も十分確認できた。, 臨床福祉ジャーナル, 敬心学園, 11
    2014年10月
    https://mol.medicalonline.jp/library/journal/download?GoodsID=dv8rihuk/2014/u01100/012&name=0147-0147j&UserID=202.34.238.4
  • PNFストレッチ及び他動運動が筋機能に与える影響
    共著, 短時間のPNFストレッチと他動運動(PE)における筋柔軟性、及び筋代謝に与える影響について比較検討した。PNF ストレッチは、1 秒間に 1 回のペースで足関節底背屈運動を10 回繰り返し、その後 10 秒間のホールドリラックスを 2 回行った。他動運動は足関節の底背屈運動を 1 秒間に 1 回のペースで 40 秒間行った。各試技前後に腓腹筋内側頭(GM)、外側頭(GL)の筋酸素消費量(mVO2)を近赤外線分光法(NIRS)にて計測し算出した。(結果)PNF ストレッチは、他動運動よりも足関節の柔軟性を向上させ、筋代謝も同時に増加させることを報告した。, 東京医科大学雑誌, 東京医科大学, 73, 4
    2016年02月
    https://mol.medicalonline.jp/library/journal/download?GoodsID=cr4tokyo/2015/s07304/028&name=0427-0428j&UserID=202.34.238.4
  • 深部静脈血栓症の日常生活における一次予防
    共著, 日本循環器学会による「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン」で紹介されている予防法のうち①下肢拳上・運動実施②弾性ストッキング着用③間欠的空気圧迫法の3法について科学的根拠となるデーターを紹介した。, 日本医師会雑誌第146巻第1号, 日本医師会
    2017年04月
    https://www.med.or.jp/cme/jjma/newmag/14601/14601.html

講演・口頭発表等

  • ピアニスト・ギタリストのための身体づくり講座
    宮地楽器身体講座, 2018年04月, 宮地楽器
    ピアニスト、ギタリストそれぞれに存在する身体特性に適応したトレーニングを提案し、特に足の動き、手の指の動きに着目し、疲れを軽減化することができる身体作りの方法を講演した。
  • 柔道整復師の取り扱う骨折・脱臼・打撲・捻挫の治療における、筋代謝変化を考慮した治療法の検討
    公益社団法人東京都柔道整復師会練馬支部研修会, 2012年07月, 公益社団法人東京都柔道整復師会練馬支部
    大腿部の同一筋内において、部位(近位部、遠位部)による筋代謝の違いがある点を発表し、柔道整復師の取り扱う骨折・脱臼・打撲・捻挫の治療にあたっても、その固定法・固定肢位について再考すべき点があるのではないかとの提案を発表した。

■大学教育・資格等情報

主な担当授業科目名

  • リハビリテーション概論