井上 智晶
| 人文社会学部 人間文化学科 メディア文化コース | 助教 |
Last Updated :2026/08/07
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論文
- 美術作家のキャリア継続における障壁とジェンダーの影響−現代美術分野を対象とした聴き取り調査から−
井上 智晶
文化経済学, 2024年03月31日, [査読有り]
現代美術分野の作家活動の実態について調査することで、活動継続及びキャリア形成過程における、女性の美術作家の離脱の確率の高さについて検討した。調査の結果、「芸術に奉仕」する(Abbing,2002=2007)者がキャリアを積むことのできる淘汰的な状況を明らかにした。さらに、若手から中堅のキャリア移行には時間制限が存在し、女性の美術作家にはキャリア継続の二重の壁が生じることを指摘した。 - 女性美術作家の経験にみる芸術活動のジェンダー・ギャップ (修士 学位論文)
井上智晶
2022年03月
講演・口頭発表等
- 美術系大学進学者の出身背景及び卒業後の状況について
文化経済学会<日本> 2026年度研究大会, 2026年07月05日 - 女性美術作家の表現活動を阻害する制度的・労働的要因
美術教育のジェンダー文化構造 第4回研究会 美術作家のキャリアと専門教育, 2026年05月30日, 小田原のどか,竹田恵子,宮下美砂子,山崎明子,吉澤弥生, [招待有り] - 美術実技系学科卒業後の表現活動継続の状況とその性差
第98回日本社会学会大会, 2025年11月15日 - 現代美術分野の批評文におけるジェンダーの検討
井上智晶
カルチュラル・タイフーン2024, 2024年09月23日 - An Analysis of Gender in the Critical Writings of "Bijutsu Techo” (Panel Title: Media and Creative Industries in Contemporary Japan: A Gender Perspective)
Chiaki Inoue; Enno Yinong Li; Alexandra Maiuga
Asian Studies Conference Japan 2024, 2024年07月 - 子どもの有無が美術館・博物館来訪頻度に与える影響――若年・壮年パネル調査の分析
井上智晶
東大社研パネルシンポジウム2024, 2024年02月 - Conflicts in Time Allocation Complicated by Life Stage Changes : Survey of Japanese Women Artists
Chiaki Inoue
The 6th Asian Workshop on Cultural Economics, 2022年12月 - 芸術家のワーク・ライフ・バランスの葛藤と育児の両立の困難――女性美術作家を対象としたインタビュー調査から
井上智晶
日本ジェンダー学会第26回大会, 2022年09月 - 芸術系学部出身者の社会経済的地位
井上智晶 三輪哲
第70回数理社会学会
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 芸術の評価と消費に潜むジェンダー格差の研究
特別研究員奨励費
東京大学
2023年03月08日 - 2025年03月31日
本研究は、コマーシャル・ギャラリーに着目することで、芸術性の評価と消費の時系列に潜むジェンダー・ギャップについて明らかにするとともに、今なお女性美術作家のキャリア追求を阻む構造的な制約について議論することを目的としている。美術界のジェンダー・ギャップについて近年では注目度があがりつつあるが問題の歴史は長い。従来の研究では表象や芸術史、芸術家の働き方や職業の特性に着目し議論がなされてきた。一方で、芸術性の評価と消費の時系列に潜むジェンダー・ギャップ、つまり芸術性の評価の時点で男性優位の力が働くのか、消費者の嗜好が暗黙のうちに男性化されているのか、そしてその二側面の相互作用については十分な検討はなされてこなかった。
コマーシャル・ギャラリーとは芸術家と契約し、作品を展示販売する形態のギャラリーを指し、コマーシャル・ギャラリーに所属することで、プロの美術作家として広く認められるという側面がある。つまり、キャリア追求過程において重要な役割を果たしていると考えられるが、その実態及びジェンダー差については明らかにされてこなかった。
そこで、本年度はまずコマーシャル・ギャラリーの所属が芸術家としてのキャリア形成にどのような影響を与えているのかについて、インタビュー調査は11名の現代美術作家を対象とした半構造化インタビューを実施した。
本年度の調査ではコマーシャル・ギャラリーが芸術活動及び芸術家としてのキャリア形成に与える影響について重要な示唆を得ることができ、得られた結果からコマーシャル・ギャラリーに着目した調査を実施する意義が明確になったといえる。また、本年度は関連する国外で行われてきた調査について文献を整理するとともに、国内外での発表を行い多くの示唆を頂くなど、次年度以降の調査研究の基礎を築くことができた。