野原 信

健康メディカル学部 言語聴覚学科准教授
健康科学研究科 言語聴覚学専攻准教授
Last Updated :2025/10/07

■研究者基本情報

学位

  • 博士(リハビリテーション科学), 筑波大学人間総合科学研究科, 2017年03月

研究分野

  • ライフサイエンス, リハビリテーション科学

■研究活動情報

論文

MISC

  • 就学前後期聴覚障害児における感情推測に用いる準拠情報の発達評価法の検討               
    野原 信; 廣田 栄子; 仲野 敦子; 有本 友季子; 猪野 真純; 奥沢 忍
    Audiology Japan, 2024年09月
    (一社)日本聴覚医学会
  • 聴覚障害児・盲ろう児の早期発達支援のための研修プログラムの開発と展開 当事者のWell-beingの視点から               
    黒田 生子; 森 尚彫; 野原 信; 森 つくり; 熊井 正之; 原田 勇彦
    Audiology Japan, 2024年09月
    (一社)日本聴覚医学会
  • 聴覚障害児における会話時の感情認知・感情説明の発達と, 関連要因の検討
    野原 信; 廣田 栄子
    AUDIOLOGY JAPAN, 2021年

    要旨: インフォーマルな会話場面では, 話者の感情理解を背景に発話の意図を理解することが少なくないが, 聴覚障害児では会話時の情報制約により, 話者の感情理解が困難な状況が生じうる。そこで, 本研究では, 聴覚障害学童45名に対し, ポジティブ感情とネガティブ感情を惹起する図版について, 登場児・対象児の二者視点を組み合わせた条件で, 会話場面における感情認知と感情説明の発達について検討し, 聴力正常学童232名の結果と比較した。その結果, 聴覚障害児では, ネガティブ感情について, 一部で感情認知の共有が低下し, 感情説明について言語能力要因の関与が示された。言語発達支援では会話場面での感情理解に注目し, その説明を加えるなど理解の促進をはかることの重要性について指摘した。

    , 一般社団法人 日本聴覚医学会
  • 幼稚園児における因果推論の発達に関する研究
    野原 信; 廣田 栄子
    音声言語医学, 2008年01月
    日本音声言語医学会

所属学協会

  • 日本小児耳鼻咽喉科学会               
  • 日本リハビリテーション連携科学会               
  • 日本LD学会               
  • 日本音声言語医学会               
  • 日本聴覚医学会               

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 学童期の難聴児における状況文脈を考慮した他者の行為意図理解の発達機序の解明
    若手研究
    帝京平成大学
    2023年04月01日 - 2026年03月31日
    2023年度は、先行研究の調査と課題内容の検討を行った。
    国内における研究動向を調査するために、文献調査を実施した。CiNii Researchを用いて、検索式「(難聴 OR 聴覚障害) & (幼児 OR 児) & (他者理解 OR 意図理解 OR 視点取得 OR 状況理解 OR 社会的知識)」で実施した。25件が抽出された。今後は、抽出された論文について、『目的』『対象』『方法』『結果』について分析するとともに、海外の研究動向も整理する予定である。
    課題場面について、幼児及び学童対象の社会的知識(マナーやルール、道徳)の学習について書かれた文献(小学入試練習帳(13) ジュニアウォッチャー 時間の流れ常識.日本学修図書株式会社、田沼茂紀.小学校道徳1・2年.明治図書など)より、内容を確認している。低学年では、「親切、思いやり」「感謝」といった対人的な配慮ととともに、「規則の尊重」といった社会的規則に関する知識も含まれることがわかった。今後は、どのような場面設定にするのか検討をしたい。
  • 軽中等度難聴児の学童期課題の発生の機序と言語発達支援要件の検討に関する研究
    基盤研究(C)
    筑波大学
    2019年04月01日 - 2022年03月31日
    1)研究1【軽中等度難聴児の学童期の発達実態研究】幼児期に聴覚口話法により早期介入を行い、言語獲得を得た感音難聴児20名について、青年期の障害認識について記載を求め、テキストマイニング分析を行い、軽中等度難聴児固有の肯定的自己の形成と関与する要因について検討した。聴児との対峙で障害認識が深まり、同障児との交友の重要性を指摘した。
    2)研究2【軽中等度難聴児の幼児期後期の言語発達課題研究】①前年度開発したナラテイブ評価尺度を用い、叙述評価法を改善して10名の難聴児の自発産生を評価した。軽中等度難聴児では幼児期後期から学童期のナラテイブでは、ミクロ構造と比べて、マクロ構造について発達課題が生じていた。②幼児期から学童初期の会話時における感情視点取得と心理社会的発達評価との関係性を評価する課題を作成し、某病院外来受診児に実施開始する段階にある。
    3)研究3【軽中等度難聴児と家族の障害理解支援】①青年期の軽中等度難聴者に対し、聞こえの困難度尺度(独自作成)、聞こえのアクセシビリティ尺度(The SSQ12 Noble.W.2013)、自己・他者受容尺度(上村,2007),個人属性で構成する質問紙を作成し、全国大学の学生支援室部署担当者に、web無記名自記式質問紙調査の協力者への配布を依頼し、希望者にweb面接調査を行う準備が整った。②新生児聴覚スクリーニング検査後に難聴診断を受けた軽中等度難聴児の家族に対して、診断後の心理的変化と支援ニーズを検討することを目的に、発達経過、障害認識、養育などで構成する質問紙調査票を作成し、診療簿の後方視的資料に基づいて影響要因を検討する準備を行った。
    本研究に基づいて、軽中等度難聴児と家族に対する幼児期の発達支援と、児童期・青年期への発達移行支援に関するガイドライン作成に関する協議・検討を行った。

■大学教育・資格等情報

主な担当授業科目名

  • 重度コミュニケーション障害

資格、免許

  • 2000年05月23日
    言語聴覚士, 言語聴覚療法に携わる国家資格
  • 2022年01月30日 - 2028年03月31日
    認定言語聴覚士, 日本言語聴覚士会の認定資格
  • 2019年02月05日
    公認心理師, 公認心理師法を根拠とする国家資格