鈴木 光
| 人文社会学部 人間文化学科 メディア文化コース | 講師 |
Last Updated :2025/10/07
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論文
- サーベイ論文「西洋圏と非西洋圏におけるエッセイフィルムの発展の考察」
鈴木 光
LOOP映像メディア学 Vol. 14 | 左右社 SAYUSHA_東京藝術大学大学院映像研究科紀要〈Vol.14〉, 2024年10月, [査読有り]
本論では「エッセイフィルム」について、考察を深め、この領域を拡張させることを目的とする。そもそも、未だ日本国内でこの方法の研究があまり進んでいない状況から、まずはこのジャンルの西洋諸国における歴史や変遷を紐解き、成り立ちや、何がその方法を使用した作品であるのか、該当作品について研究し明確にする。また、ドキュメンタリーとフィクションを行き来するようなハイブリッドなジャンルとして見なされるこの形式は、一聴すると、そんな一石二鳥な方法があるのか、と一瞬、感嘆してしまうかもしれないが、そこには実はポストモダニズムのような考え方における落とし穴が潜んでいて、何かを形にしようとした時に、未熟な形式のために、そのまま形にならずにバラバラに崩壊する危険性をはらむ方法であることも視野に入れながら、考察を進め、日本での独自のエッセイフィルム文化の形成について、研究を進める。最後に、この方法を利用して作品を本当に形にすることが可能か、を実際に自作を制作することで「芸術実践論」の観点から、研究を進める。
第一章では、文学としてのエッセイは、客観的にどういったキャラクターを持っているのか、その原初を探る。エッセイの構成や、構成における絵画との類似性、構成の終わりと輪郭、修辞法との関係、自省性、抒情詩との関係などについて論じる。
第二章では、エッセイフィルムの成り立ちについて明らかにする。また、技術的な観点でその成立について考察を深め、ドキュメンタリーやアヴァンギャルドの古典作品から、エッセイフィルムの成立までを論じる。そこから、4人の作家に焦点を絞り、1950年代から現代への変遷を考察する。
第三章では、西洋諸国で論じられてきた、エッセイフィルムを背景に、その文脈に乗ることを前提とするのではなく、日本独自のエッセイフィルムの発展の歴史を探る。
第四章では、第一章〜第三章を踏まえ、日記映画との関係性と、さらに大学院で研究したシネマ・ヴェリテの方法にも着目しながら、その交差点で作られるエッセイフィルムについて考察する。
第五章では、以上を踏まえた上で、私の作品の独自の試みについて論じる。 - 修士論文「シネマヴェリテの現在 ~A さんの映画 "安楽島" ~」
2011年02月
映像制作を行う主体が被写体に能動的に関わっていき、その経過やプロセスが記録される「真実の映画」と呼ばれる制作手法=シネマヴェリテがある。フランスで活動する人類学者であり映画監督のジャンルーシュは、その手法を60年代後半に考案し同時代に起こった新しい波=映画運動「ヌーベルバーグ」に大きな影響を与えた。そこから思考して、現代における制作手法としてのシネマヴェリテについて探求した。そのテーマと自身の映画作品「安楽島」の試みについて重ね合わせながら、現代のシネマヴェリテ的な作品とは何か?という問いに応答する形で論じた。
MISC
- Experimental film culture vol.6 in Japan ~ポレポレオルタナティブ~ カタログ寄稿
非営利映像上映団体; ”Experimental Film Culture in Japan”; ナイーム•モハイエメン; 前田真二郎; 竹内均; 玄宇民; 伊阪柊; 池田泰教; イヴォンヌ・レイナー; 劇団PuP.; 鈴木光; 石川多摩川; 西澤諭志
2025年03月 - Experimental film culture vol.5 in Japan ~ポレポレオルタナティブ~ カタログ寄稿
共著 非営利映像上映団体; ”Experimental film culture”; 佐々木友輔; ダーン・コムリエン; 西澤諭志; 鈴木光; 西川智也; ジョン・カサヴェテス; 崟利子
2023年06月 - 山形国際ドキュメンタリー映画祭2021カタログ寄稿_作品掲載
共著 山形国際ドキュメンタリー映画祭
山形国際ドキュメンタリー映画祭2021カタログ, 2021年10月
●日本プログラム
BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW Omnibus 2011/2016/2021
64min./FHD-digital/STERO/16:9/2021
企画:前田真二郎
監督:池田泰教、大木裕之、鈴木光、崟利子
https://www.yidff.jp/2021/cat057/21c059-2.html
●ラフカット
福島形相日記
Fukushima Keisou Nikki
-監督:鈴木光(日本)
福島第一原子力発電所付近にある小高や楢葉町、双葉町、いわきを訪れた日々の記録。その土地が持つ風土や地勢、街の空気を写し取ると同時に、監督自身が置かれた個人的な状況が映像に入り混じっていく
https://www.yidff.jp/2021/cat065/21c073-1.html#t1, 山形国際ドキュメンタリー映画祭 - 山形国際ドキュメンタリー映画祭2017カタログ寄稿_作品掲載
山形国際ドキュメンタリー映画祭2017カタログ, 2017年10月
BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW Omnibus 2011/2016
-日本/2017/日本語/ カラー/Blu-ray/43分
企画:前田真二郎
監督:鈴木光、大木裕之、池田泰教、崟利子
提供:SOL CHORD, 山形国際ドキュメンタリー映画祭 - キャメラジャパン In & Out of Japan Vol 2(オランダ)カタログ寄稿_作品掲載
共著 キャメラジャパン In; Out of Japa
2015年10月 - 山形国際ドキュメンタリー映画祭2011カタログ寄稿_作品掲載
共著 山形国際ドキュメンタリー映画祭
山形国際ドキュメンタリー映画祭2011カタログ, 2011年10月
BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW Omnibus Vol. 1 "APRIL 2011," Omnibus Vol. 2 "MAY 2011"
-日本/2011/日本語/カラー/Blu-ray/52 分(Vol. 1)+52分(Vol. 2)
Vol. 1 “2011年4月”
前田真二郎、鈴木光、有川滋男、中沢あき、木村悟之、崟利子、石川多摩川、松島俊介、馬野訓子、西村知巳
Vol. 2 “2011年5月”
安野太郎、岡本彰生、萩原健一、若見ありさ、池田泰教、五十嵐友子、TANJC、林勇気、宮本博史、大木裕之
提供:SOL CHORD solchord.tumblr.com
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羊飼い物語/新宿2009+大垣2010
The Shepherd's Story / Shinjuku 2009 + Ogaki 2010
-日本/2011/日本語/カラー/Blu-ray(HD)/42分
監督:前田真二郎、鈴木光
撮影、録音:池田泰教、松島俊介
製作:H.584
提供:前田真二郎
1998年から国内外で「羊飼いプロジェクト」を続ける平面作家、井上信太。タクシーの運転手や理容室の店主によって語られる「都市」を彷徨い歩き、カートを転がしながら、顔のない「平面」の羊を放牧する羊飼い。はぐれた羊が人々に尋ねる「理想の場所」。静かなコミュニケーションを誘発しながら、スコア(制作設計図)に従った同一の構成によって、新宿と大垣それぞれの都市風景が奏でられてゆく。, 山形国際ドキュメンタリー映画祭 - 共著 群馬青年ビエンナーレ2008カタログ寄稿_作品掲載
共著 群馬青年ビエンナーレ
2008年08月 - ART AWARD TOKYO 2008カタログ寄稿_作品掲載
共著 ART AWARD TOKY; 事務局
2008年05月
書籍等出版物
- ブルーレイ作品 映画翻訳監修補佐 映画『Too Late Blues』(ジョン・カサヴェテス監督)
Experimental Film Culture in Japan; 石川多摩川; 西澤諭志; 鈴木光, 監修
販売元 : IVC, 2025年06月 - Experimental film culture vol.6 in Japan ~ポレポレオルタナティブ~ カタログ
非営利映像上映団体; ”Experimental Film Culture in Japan”; ナイーム•モハイエメン; 竹内均; 玄宇民; 伊阪柊; 池田泰教; イヴォンヌ・レイナー; 白尾芽; 神村恵; 劇団PuP.; 前田真二郎; 鈴木光; 石川多摩川; 西澤諭志, 共著
2025年03月 - 映像メディア学 東京藝術大学大学院映像研究科紀要〈Vol.15〉
桂英史; 山村浩二; 筒井武文; 大石みちこ; 松浦昇; 鈴木光; フィッシュ・ワン; 加藤幸治; 平田竜馬; 竹中佐織; ムカダス・ムキタル; 木村愼; 菁娜; 宍倉志信, 共著
左右社, 2025年03月
9784865284669 - 映像メディア学 東京藝術大学大学院映像研究科紀要〈Vol.14〉
桂英史 トニ・ヒルデブラント 山村浩二 松浦昇 大石みちこ 鈴木光 加藤幸治 エヴァ・ピャスコフスカ レジーナ・ペソア Çağıl Harmandar 佐藤未来 清水建人 矢野ほなみ, 共著
左右社, 2024年10月
4865284400 - 作品掲載・寄稿「Katsurao AIR 2023 カタログ」(葛尾村レジデンスプログラム)
Katsurao Collective https; katsurao-collective.com/katsurao-air, 共著
2024年03月 - Experimental film culture vol.5 in Japan ~ポレポレオルタナティブ~ カタログ
共著 非営利映像上映団体; ”Experimental film culture”; 佐々木友輔; ダーン・コムリエン; 西澤諭志; 鈴木光; 西川智也; ジョン・カサヴェテス; 崟利子, 共著
2023年06月 - Experimental film culture vol.4 in Japan ~ポレポレオルタナティブ~ カタログ
非営利映像上映団体; ”Experimental film culture”; アラン・セクーラ; ノエル・バーチ; 崟利子; 斎藤玲児; 慶野優太郎; ミコ・レベレザ&カロリーナ・フシリエル; 長村ひかり; 鈴木光, 共著
2022年 - 映画翻訳監修 映画『Remote Intimacy』(19分)(シルヴィア・シェデルバウアー監督作品)
非営利映像上映団体 Experimental Film Culture in Japan, 2021年04月 - 映画翻訳監修 映画『The Future Perefect』(65分)(ネレ・ヴォールアッツ監督作品)
非営利映像上映団体 Experimental Film Culture in Japan, 2021年04月 - 映画翻訳監修 映画『Szenario』(89分)(フィリップ・ヴィトマン監督作品)
映画翻訳監修
非営利映像上映団体 Experimental Film Culture in Japan, 2021年04月 - Experimental film culture vol.3 in Japan ~ポレポレオルタナティブ~ カタログ
非営利映像上映団体; ”Experimental film culture”; フィリップ・ヴィトマン; カールステン・クラウゼ; UTDT-HFBK; 鈴木光; 金川晋吾; マリア・アルシェ; ネレ・ヴォールアッツ; 奥間勝也; 岡本大河; 小林耕平; 高嶋晋一; 中川周; 鐘ヶ江歓一; ジェームス・ベニング; 吉田孝行; 加藤貴文; 西澤諭志; 池添俊; シルヴィア・シェーデルバウアー, 共著
Experimental film非営利映像上映団体, ”Experimental film culture”, 2021年 - DVDリリース映画「安楽島」(単著)
鈴木 光
SOLCHORD https://solchord.jp/4th.html https://solchord.stores.jp/, 2015年
講演・口頭発表等
- 公開講座 : フィルム・キュレーション Vol.2「生と死のヴァナキュラー」
加藤幸治[民俗学者・武蔵野美術大学教授] 鈴木光[映像作家・帝京平成大学人文社会学部講師] 松浦昇[メディア研究・東京藝術大学大学院映像研究科ゲスト講師]
2024年11月04日, [招待有り] - 追手門学院大学社会学部芸術文化事業 映画上映会終了後「風景の変容」について
原田裕規; 東京都写真美術館学芸員田坂博子; 追手門学院大学社会学部西原美空; 追手門学院大学社会学部教授松谷容作; 鈴木光
2024年01月, [招待有り] - 公開講座:フィルム・キュレーション「エッセイフィルムとヴァナキュラー」(東京藝術大学大学院映像研究科(博士課程・RAM Association)、武蔵野美術大学 共同研究「美術大学における民俗資料の活用をめぐる基礎的研究」)
武蔵野美術大学教養文化学芸員課程加藤幸治教授; 東京藝術大学大学院映像研究科ゲスト講師松浦; 昇; 東京藝術大学大学院映像研究科博士課程鈴木光
2023年10月21日, [招待有り] - 恵比寿映像祭2015
東京都写真美術館キュレーター田坂博子; 映像作家; 鈴木光
2015年度東京都写真美術館主催 恵比寿映像祭「惑星で会いましょう」作家シンポジウム, 2015年02月, [招待有り] - 第4 回 シリーズ "ART at IAMAS(情報科学芸術大学院大学) / 創造力の現在進行形" 前田真二郎教授 × 作家鈴木光 “FUKUSHIMA - BERLIN”(3.11震災を撮る) 〜鈴木光の日記映画
前田真二郎教授; 鈴木光
第4 回 シリーズ "ART at IAMAS / 創造力の現在進行形", 2012年12月19日, [招待有り]
Works_作品等
- 福島形相日記
鈴木光
2023年09月23日, 芸術活動 - BETWEEN YESTERDAY AND TOMORROW
鈴木光
2021年10月10日, 芸術活動 - A video letter project between Buenos Aires and Fukushima, Yokohama
Franca Malfatti; Hikaru Suzuki
2020年05月20日, 芸術活動 - Michiko
鈴木 光
2018年07月23日, 芸術活動 - Garden
鈴木光
2016年10月01日, 芸術活動 - Fukushima Berlin
鈴木光
2015年03月08日, 芸術活動 - Das Strahlen
鈴木光
2015年03月01日, 芸術活動 - FUKUSHIMA BERLIN 2
鈴木光
2015年01月01日, 芸術活動 - Mr.S & Doraemon
鈴木光
2012年03月01日, 芸術活動 - 安楽島
鈴木光
2011年03月01日, 芸術活動 - GOD AND FATHER AND ME
鈴木光
2009年03月01日, 芸術活動 - Slaked lime
鈴木光
2008年04月01日, 芸術活動
共同研究・競争的資金等の研究課題
- ビデオレター交換プロジェクト〜寺山修司と谷川俊太郎のビデオレターを手掛かりとして
コラボラティブ・カタロギング・ジャパン、メリーランド・インスティチュート・カレッジ・オブ・アート、フィラデルフィア日米協会、フィラデルフィア芸術大学、メリーランド・インスティチュート・カレッジ・オブ・アート
2024年07月 - 2024年08月
社会貢献活動
- 映画『Preemptive Listening』(Aura Satz監督作品)の福島撮影(浪江町・楢葉町・震災遺構)の現場監督。ドローン撮影(株式会社fivestar)
LONOプロダクション, 2021年07月 - ドイツ文化センターと共同でベルリン映画祭2018レポート
ゲーテ・インスティトュート, 2018年02月 - 海外留学について会津高校2年生3年生向け(400名程度)
福島県立会津高校・会津大学SGU, 2016年10月